過去に焦点を当てるカウンセリングの技術

精神分析は、人の無意識の奥に沈む心の傷に焦点をあて、クライエントが自分の過去や心の傷向き合う手段で、過去と向き合うことから心の状態の回復を目指します。
代表的な技法に、自由連想法といわれるものがありますが、現在は過去の手法のまま行っているケースは少ないと思います。

精神分析は、フロイト、ユング、アドラーなどが有名で、専門的に心理学を学んだ方でなくても知っている人はいるほどです。

精神分析の重要性

精神分析の理論は、時代とともに枝分れして現在でも各理論の正しさが専門家によって主張されています。
また、そういった背景から、その有効性に対して批判的な意見もあります。
しかし、私は精神分析的なものの見方、人間の心理と捉え方自体は時代が変わっても必要で、人間を理解するための重要な手がかりだと思っています。

それぞれの分析家の理論は、時代背景が影響している部分も多々あるので、自分がカウンセリングの中で活かすためには、精神医学や脳科学などの知識
も学んだ上で精神分析の理論にも触れることが大切だと思います。

精神分析の理論に触れる中で、『この理論は脳科学的な観点からみるとどういうことなのか』、『現代の精神医学の観点からはどのような理解ができるのか』、『過去の分析家が現代にいたのなら同じ結論に至ったのか』など、考えを巡らすことはカウンセリングの力をつけるために有効なことだと思っています。

カウンセリングへの活用

上記にも書いているように、精神分析学というものは、さまざまな流派があって、理論に時代背景が影響を与えている部分もあるので、現代では解明されている事柄と照らし合わせて学ぶ必要があります。
その上で、カウンセリングの中でクライエントの話を理解する受け皿となる知識として活用することは可能だと思います。

カウンセリングは、どのようにクライエントを援助して、クライエントの社会適応を実現させていくかということが大切なので、そのことを踏まえて精神分析の知識を活かすことが大切であり、カウンセラーはそれをしっかり心掛けておかなければなりません。

下記は、主な心理療法に関するページへのリンクです。
カウンセリングオフィスAXIAでは、来談者中心療法を主体としつつ、相談内容に合わせて他の心理療法の理論を用いてカウンセリングを行っています。


心理療法一覧