どんなカウンセラーを選べばいいのか

カウンセリングを受けてみたいと思った時、どのような点でカウンセラーを見極めれば良いのでしょうか。
このページでは、プロカウンセラーがカウンセラー探しののためのカウンセラーを見極めるポイントについて説明しています。
ホームページを見る時、下記のようなポイントを確認して下さい。

カウンセラーの口コミや評判と人気という記事では、カウンセリングは口コミや評判が生じにくいため、口コミ以外の情報から相談するカウンセラーを見極めれば良いかと思います。
口コミは、お願いすればクライエント様に書いて頂くことができるかもしれませんが、まだ通っているカウンセリングルームに対する評価をはっきりとは書きにくいでしょうし、すごく良いと思っていても誰にも知られずに通っているので口コミは書きたくないという人も多いので、参考にしにくいと思います。

口コミに頼らずに良いカウンセラーを見つけるためには、自分なりにカウンセラーを比較する基準を持っておくと良いと思います。
その基準にした上がっていくつかのカウンセリングルームのホームページを見れば、ある程度違いがわかるはずです。
このページに書いてあることは、カウンセラーを見つける判断基準にして下さい。

カウンセラー選びの4つのポイント

  1. カウンセリング実績
  2. プロフィール
  3. 考え方
  4. 専門的な知識

1.カウンセリングの実績

実績は、確実なものを確認するのは難しいのですが、カウンセラーの中にはホームページにしっかりとカウンセリングルームの概要があり、そこに開業した年月日を掲載しています。
開業した日時が正しく記載されているのであれば、カウンセリングを行ってきた期間を判断できます。
実績があるのなら、いつ開業したかを書いている方がカウンセリングルームの信用度も高くなるので、開業日時が記載されていない場合はまだ開業間もなくて敢えて書いていない可能性もあります。

開業してから年月が経過していても、他の仕事をしながらカウンセリングルームを維持しているカウンセラーもいるので、そのような場合は臨床数がどれくらいかは明確に調べることは難しいです。
カウンセリングの依頼件数が多くて忙しいカウンセラーであれば、週に5〜6には営業しているでしょう。

何年もカウンセリングルームを運営していて、毎日予約が途切れないカウンセラーなら1年間だけでも少なくても500件ほどの臨床経験を積むことができると思います。
臨床経験とは、実際にプロとしてカウンセリングを行ってきた経験です。
臨床経験が多く、その中でクライエントの悩みを解決した回数が多いほど、多くの事例とそれに対する対処の方法を知っている可能性があります。
同じ知識を持っているカウンセラーであれば、より臨床経験の多いカウンセラーを選ぶ方が安心ではないかと思います。

ただ、カウンセリングルームを長くやっているからといって臨床経験が豊富だとは限りません。
ホームページに書いてある臨床経験も本当であるとは限らないので、カウンセラーの本当の臨床経験を明確に知る方法はないのですが、ホームページやブログを読み、掛かれている文章の内容から本当に実績がありそうか判断して下さい。

2.カウンセラーのプロフィール

プロフィールは、まず写真を見て下さい。
写真を見た印象である程度は判断してもらっていいかと思います。

時々、なぜこの写真を掲載しているのかと感じてしまう程写りがわるく、そのカウンセラーのイメージダウンになってしまうような写真を掲載しているカウンセラーがいますが、そのような場合はカウンセラー自身が他人がその写真を見たらどう感じるかという客観的視点を持っていない可能性があるので、相談することは控えた方が無難でしょう。

反対にきれいに撮られていて良い印象を受ける写真が掲載されている場合は、ホームページを見る人の視点を想像して写真を選んでいる可能性があります。
カウンセラーは、クライエントがどのように考えているかを想像する力が求められる仕事でもあるので、見やすくカウンセラーの人物像が反映されたプロフィール写真を掲載する姿勢があるということはクライエント視点を持っていると推測できます。

カウンセリングは、対話によって心理的な変化とその先の悩みの解決を目指すものなので、悩みを話すカウンセラーの個性を出来るだけ反映した写真を掲載しようというホスピタリティは大切だと思います。

3.カウンセラーの人間性

カウンセラーの人間性は、カウンセラーを選ぶ基準としてとても重要です。
しかし、人間性を把握してカウンセラーを選ぶことは難しいと思うので、少しでも人間性の手掛かりを見つけるために下記のような視点でカウンセラーの人間性について推測してもらうと良いのではないかと思います。

少なくとも一定の知識を得るために勉強を継続できる、プロとして多くの人に必要とされているという点は、専門知識と臨床経験で測れます。
そのため、専門知識と臨床経験を高める努力ができるという点で、カウンセラーの人間性に対してある程度の信頼ができると考えられます。
カウンセリングルームを長く経営していて、忙しくしているのであれば、ある程度人間性も安定しているのではないかと思います。

他には、ブログなどカウンセラー自身が書いた文章から推測するというのも一つの方法です。
文章からわかる情報はそんなに多くないかもしれませんが、多少なりとも手掛かりにはなるでしょう。

カウンセリングを行う上で人間性はかなり重要なので、カウンセリングを受けた時にカウンセラーの人間性に疑問を感じたら、他のカウンセラーを探すという選択肢を持って頂いた方が良いかと思います。

4.専門的な知識

カウンセラーは話を聴くことが重要で、話を聴くこと自体が悩みの解決につながることもありますが、時には専門性な知識に基づくアドバイスをする必要があります。
じっくりと話を聴いてくれたとしても、知識なしで聴くのと知識を持って聴くのとでは大違いです。
カウンセラーの知識の有無もホームページやブログからある程度は確認できます。

弊社では、話を聴くことは当然大切にしていますが、クライエントによって必要な知識を提供できるよう研鑽を積むことをカウンセラーに求めています。
実際に適切な知識を得ることは、心の病の改善に有益だという研究結果もありますし、私達も日々のカウンセリングの中で実感しています。

カウンセラーの資格

カウンセラーがどのような資格を持っているかは、気にされる方もおられるので、資格についても説明しておきます。
はっきりと言えることは、どんな資格を取ったとしてもプロとして活動するには資格取得以降にどれだけ勉強をするかということが重要です。
また、試験に合格するために必要な知識と実際のカウンセリングの現場に必要な知識はイコールではありません。
そのため、プロのカウンセラーとしての専門知識と臨床経験の方がカウンセラーを選ぶ判断基準として優先順位が高いと考えています。

臨床心理士や公認心理師を取得するには、一定の勉強量が必要ですが、さまざまなカウンセリングスクールが発行しているカウンセラー資格については、必要な勉強量にはかなり差があるので、資格で選ぶというのはあまり参考になりません。
臨床心理士や公認心理師なら大ハズレはないと言いたいことろですが、2023年3月の時点で臨床心理士は約40000人いて、公認心理師は約70000人ほどいるので、人間性も専門家としての知識や技量も資格だけで測ることは難しいでしょう。

ただ、公認心理師は国家資格であるため法律によって法的義務と罰則、行政処分が定められているので、資格所有者の不適切な行動が法律によって抑止される制度にはなっていると言えます。

弊社には、複数の公認心理師が在籍していますが、資格を持っていることに甘えず勉強を続けるように指導しています。
どんな資格を持っていたとしても、臨床経験の中で学ぶ必要が出てきたことを学ぶ姿勢を持ち続ける人にしかカウンセラーは務まらないと考えています。

悪いカウンセラーを選ばないために

正直、良いカウンセラーを見つけることは容易ではありません。
上記で説明した1〜4を念頭に入れて探して頂ければ、何も基準を持たずに探すよりは良いカウンセラーを見つけることができる確率が上がるかもしれませんが、見つけることは難しいのは確かです。

そのため、少なくとも悪いカウンセラーを選ばないようにすることが大切だと思います。
良いカウンセラーを選ぶことよりも、悪いカウンセラーを回避することの方が簡単で、悪いカウンセラーを選択肢から排除することで結果的に良いカウンセラーに会える可能性も高くなるので、悪いカウンセラーを選ばないためのポイントを下記に記載しておきます。

悪いカウンセラーの特徴

悪いカウンセラーは、まず不誠実です。
ホームページに実績や経験など、嘘ばかり書いています。
さらに無料カウンセリングを行って、その際にカウンセリングの回数券を売りつけたり、カウンセリングとは関係のないものをカウンセリングの中で売りつけようとしたりします。

あとホームページに自分のことばかり書いているカウンセラーは注意した方が良いのは、自己愛が強すぎる傾向が見て取れるからです。
カウンセリングを受ける人に自分のことを知っておいてもらった方が良いという点はありますが、読んでいて疑問に思う自己アピールが書いてある場合は
気を付けて欲しいと思います。

不誠実なカウンセラーは、自分が利益を得ることを優先しているので、クライエントに寄り添ったカウンセリングを行うことが難しいのです。
もし万が一そんなカウンセラーに相談をしてしまったと気付いたら、すぐに別のカウンセラーを探しましょう。


知識のないカウンセラーも問題です。
カウンセリングには、精神病の方やストレスによって体の不調が出ている方も来られるので、精神医学や脳科学の知識は必要です。
あと人の成長をサポートする上では、性格と脳の関係についての知識も必要です。
また、さまざまな相談内容に関してそれぞれの知識と持っていないとカウンセリングはできません。

カウンセラーとしてやっていくためには、常に知識を取り入れるという姿勢と取り入れた知識をもとに自分が受けている相談内容について考えてみるということを行う姿勢が必要です。
カウンセラーをする以上は、勉強をし続けるということが求められます。

知識のないカウンセラーは、根拠が弱い一般的なアドバイスや自分の価値観をもとにしたアドバイス、またはスピリチュアルのような不確かな話ばかりするので、確かな知識を持ったカウンセラーを選んで相談しましょう。
自分の価値観やスピリチュアルのような話でもクライエントの支援になれば伝えても良いと思うのですが、それらと学術的な根拠のある知識を使い分けてカウンセリングをすることが大切です。

まとめ

カウンセリングを受けたいと思った時、良いカウンセラーを見つけるためにはこのページに書いてある基準を参考にして下さい。
基準を持った上でカウンセリングルームのホームページを見るとある程度の見極めはできるようになると思います。
全てがホームページから判断できるわけではありませんが、何の基準もなく判断するよりは良いカウンセラーを選ぶことができる確率は上がるでしょう。

反対にカウンセリングルームに対する口コミや評判がネット上に書いてあっても、自作していたり、口コミを各専門業者が書いたものであることも多いので、参考にする時は注意が必要です。
また、クライエントの声については、守秘義務を考えると載せるべきものではないので、あまり判断基準にしない方が良いと思います。

カウンセリングルームを探す時は、少し労力は必要ですが自分の目でホームページをよく読み、自分の感覚で判断することをお勧めします。