洗脳、マインドコントロールに関する悩み
私のところには、洗脳やマインドコントロールを解いて欲しいという相談依頼があります。
年に数件は相談依頼があるのですが、最初に来談されるのはマインドコントロールをされている当事者のご両親やご兄弟、配偶者の方です。
洗脳、マインドコントロールに関する相談は、下記のような内容のものが多いです。
- 恋人と付き合い始めてから家族と距離を置き避けるようになった
- 何かのセミナーに参加してから仕事を辞めると言い出した
- 占いやセラピーなどのサービスを過度に利用している
- 宗教団体に入って心配になるほど献金をしている
- 特定の人の言いなりになって行動するようになっている
洗脳、マインドコントロールと聞くと宗教団体や自己啓発セミナーなどを連想しやすいと思いますが、恋人、占い師、セラピスト、知人などの個人から思考や行動を支配されてしまうケースもあります。
当オフィスには、どちらかというと家族が特定の個人から洗脳、マインドコントロールを受けているという相談の依頼が多く入ります。
一番多いのは、恋愛関係におけるマインドコントロールに関する相談です。
洗脳とマインドコントロールの違い
洗脳とマインドコントロールは同じようなものだと思っている方もおられると思いますが、この2つには少し違いがあります。
自分の利益のために相手の思考と行動を支配するという点においては同じですが、相手を支配するためのアプローチに違いがあります。
マインドコントロールは心の隙をついてコントロールすること
マインドコントロールとは、孤独感や罪悪感、後悔など心が負の状態になっている時に相手に近寄り、相手を自分の思うようにコントロールすることです。
相手の心の隙を見つけて、あたかも相手が自分で決定したかのように相手の思考を誘導するのがマインドコントロールです。
マインドコントロールは、恋愛関係で起きていることが多いと言えます。
ただ、恋愛でもマインドコントロールという関係から、少しずつ洗脳に傾いて行くこともあります。
マインドコントロールから洗脳へ移行することもある
最初はマインドコントロールを受けていたけど、相手が自分の支配下に入り掛けていると感じたら暴言や暴力を用いるようになってマインドコントロールが洗脳に移行していくことがあります。
最初は心の弱みに付け込んで優しく理解者のようなふりをして近づいてきてマインドコントロールを開始して、ある時から暴言や暴力によって相手を支配するようになるケースがマインドコントロールから洗脳への移行です。
価値観の破壊とすり替え(否定、居場所づくり、切り離し)
洗脳とは、字のとおり脳を洗うかの如く、その人がこれまでの人生で身につけてきた価値観をきれいに洗い流し、そこに自分がその人をコントロールするために新しい価値観を植え付ける行為を言います。
価値観を洗い流すというのはどういうことかというと、相手のことを徹底的に否定してその人を支えている価値観を壊してしまい、そこに新しい価値観を植え付けることです。
否定をするだけでなく、本人が欲しがっている言葉を投げかけて『ここは自分の居場所だ』という思いを持つように促していきます。
この人といる自分、このコミュニティの中での自分が、本当の自分なのではないかと思えるような仮初の人格を与え、自分の居場所を感じるようにしく向けていく方法も洗脳の手順です。
そして家族からの切り離しによって洗脳をより強固なものにしていきます。
洗脳をするために家族のことを否定して、これまでの自分は間違った価値観で生きていたと思わせたり、家族の元に戻ると不幸になると感じさせて家族から離れていくと洗脳が進んでいくのです。
家族の説得が通じない理由
洗脳が巧みに行われていると、洗脳を受けている人に対して家族が洗脳の実行者や団体から離れるように説得しても、その説得が洗脳を強めるようなトリガーが仕掛けられていることがあります。
洗脳の実行者や団体を否定したり、そこから得た情報がいかにおかしいかを説得しようとしても、それらの行いが洗脳を強めるトリガーになるように仕向けられていると家族が話をするほど洗脳が強まってしまうのです。
自分を取り戻すためのカウンセリング
冒頭でも書いている通り、洗脳やマインドコントロールに関する相談はご本人ではなく、ご家族からの依頼で始まることが多く、最初はご家族だけが相談に来られて、何度かのカウンセリングの後にご本人が来談されるという流れになります。
理想は、洗脳やマインドコントロールを受けているご本人にカウンセリングを受けて頂くことですが、そこに至るまでの時間は個人差があります。
家族によるカウンセリングを受けるためのサポート
ご本人がカウンセリングを受けるために必要なことは、ご家族の洗脳やマインドコントロールに関する理解が深まることです。そして、本人の様子を確認しながらカウンセリングを受けることを提案する機会を捉えて提案するということです。