前回の記事から、アダルトチルドレンの5つ特徴について書いています。
今回は、ロストチャイルドです。
ロストチャイルドは家族間の葛藤の中で生まれる
ロストチャイルドは、祖父母と親の関係、両親の関係が不安定で、常に葛藤が生じている家庭の中で、自分だけでも問題が無い状態でいなければと、自分の願望や悩みを表現することなく、問題の無い子どもを演じてしまう幼少期を過ごした人の心の中に生じる特徴です。
ロストチャイルドとして育った人は、大人になってからも自分の気持ちを押し殺していることが多く、その反動で窮屈さや満たされない思いを抱えていることが多いです。
自分の気持ちを表現することが苦手で、他人との感情交流が上手くいかない、孤独感を感じていることが多いという方は、上記に該当する家庭で育ったのかもしれません。
手が掛からない子供を演じた結果
親から、「この子は手が掛からない」と言われて育った人の中には、手が掛からないように演じていたという自覚のある人もいると思いますが、ロストチャイルドという心の特徴が強くなる環境で育つ子供は、できるだけ手が掛からないようにしようと、自分の存在消すかのように自己主張を抑えて育ちます。
そのため、大人になってから他人にどのように自己表現をしていいのか、どうやって仲良くなればいいのかがわからない、自分のことを自分で決めることができない、いつも他人の意見に流されてしまう、などといった悩みを抱えやすくなります。
中には学校や会社に行けなくなる人もいます。
カウンセリングとロストチャイルドの克服
カウンセリングに来られている方で、学校に行けない、会社に行けないという悩みや決断力がないことで生活に支障が出ているという方には、幼少期に家庭の中で自分の存在を消すように過ごしていた、親に対して黙ることで対処していたという背景があることがあります。
また、恋愛や夫婦関係でも自分の気持ちを表現することが出来なくて悩んでいる、反対に恋人や配偶者には激しい気持ちをぶつけてしまう、いうことでカウンセリングに来られる方もロストチャイルドとして育った背景を感じることが多いです。
そのようなロストチャイルドの問題を抱えている方は、自分の感情や欲求を感じること、自分の願望を持つことに許可を出せるようになって頂くことを目指してカウンセリングを行っています。