性犯罪加害者の家族のための心のケア、サポート

性犯罪加害者の妻のためのメンタルサポート

夫が痴漢、盗撮、露出などの行為をして逮捕されたという方にとって、逮捕の連絡を受けてからの時間は大きな心の負担が重なり続けます。
逮捕されたというショックだけでなく、『もしかしたら自分が悪かったのではないか』と自分を責めたり、また夫が同じことをしないだろうかという不安も生まれてきます。
カウンセリングでは、痴漢、盗撮、露出をしてしまったという方が、問題行動を改善するためのカウンセリングを行っていますが、それと同じくらい重要だと感じているのですが、痴漢、盗撮、露出という行為をした夫の妻のカウンセリングです。

人は心の傷を放っておいたり、不安を和らげないでおくと、他人とのコミュニケーションや物事の判断に支障がでてきます。
夫が痴漢、盗撮、露出という行為をしたということは、簡単に受け止めらるようなことではありません。

カウンセリングでは、話をお聴きするだけではなく、なぜ男性がそういった行為に及ぶのかということや、しっかりと改善するということの裏付けなどもお話させていただきます。
特に、問題行動の後も夫婦関係を継続される場合は、妻の精神状態のケアと安定、性嗜癖への理解も改善のために必要な要素になります。

性犯罪加害者の両親のためのメンタルサポート

子供が痴漢、盗撮、露出をしてしまったという方は、『まさか自分たちの子供が』と気持ちが混乱してしまいます。
そして、お母さんがショックから体調を崩されることもあります。

さらに子供が性犯罪をしてから時間がたつと、現在の様子が気にはなるけど問題について触れるのが怖くて、何事もなかったような生活に戻ってしまうというケースが多く、その結果再犯が起きてしまうこともあります。

自分たちの子供が性犯罪をしたという事実は、受け止めることが容易ではないと思いますが、その事実が存在するなら気持ちを整理して、事実と向き合っていくことが必要になります。
子供の性犯罪が原因で、夫婦仲が悪くなったり、お嫁さんとの関係が悪くなるということもあります。

子供の再犯も家族関係の悪化も防ぐために、自分たちの心を整理する時間としてカウンセリングを活用して下さい。

性犯罪に関する情報を集め過ぎないことが大切

夫や子供が痴漢、盗撮、露出などの行為をしたということで悩んでおられる方は、戸惑いと不安からインターネットで情報を集めようとされます。
そうすると痴漢、盗撮、露出という行為に関するさまざまな情報をめにすることになるのですが、その情報には信憑性のあるものから、いい加減なものまであるので、余計に混乱したり、不安が高まったりします。

カウンセリングでは、痴漢、盗撮、露出という相談をたくさん受け、改善してきた経験からの情報をお伝えいたします。
そうすることで、間違った判断や不安を増加を防ぐことができるからです。
夫や子供が痴漢、盗撮、露出で捕まってしまったという時、その奥様にとって必要なのは話を聴いてもらって心を落ち着け、正しい情報を得て不安を軽減させた上で、自分がどうしたいのか、どうしようと思っているのかということを考えていくことです。

また、家族がカウンセリングを受けられることも間接的に本人の問題行動の解決の援助になるので、夫や子供が痴漢、盗撮、露出などをしてしまったという方は、早い段階でご家族の方もカウンセリングにお越し下さい。

性犯罪加害者の家族にできること

性犯罪加害者のご家族が、本人にできる援助はカウンセリングを継続することを応援するということです。
1、2度だけカウンセリングを受けて来なくなった方、まだ不安要素があるのに自己判断でカウンセリングを中断した方が再犯をしてしまうということは少なくありません。
そして、性犯罪加害者は、自分の意思だけで根気良くカウンセリングを続けられない方も多いのです。
そのため、カウンセリングに通うことを家族が促す、応援するということが重要になります。

年に1〜3件程度は、弊社でカウンセリングを受けておられた方が逮捕されたという報告が、ご家族や警察から入りますが、その方たちは改善が進まないうちにカウンセリングを中断した方たちです。

性犯罪を含めた依存症は、専門知識や事例を良く知っているものからのアドバイスを受けて生活を変えていかなければ改善は難しいと言えます。
家族の判断だけでアドバイスをしたり、家庭にルールを作ったりすることは、逆効果になる場合もあるので、性犯罪加害者のご家族はご本人がカウンセリングを継続できるように援助して頂くことをお願いしたいと思います。