生きることが辛いと感じる理由
世の中には、理由はわからないけど、生きることが辛いという感覚を抱えて生活をしている方がおられます。
その中には、負の感情が強くて人間関係や仕事も上手くいかないと生活に支障が出ている人もいれば、一見何の問題ないように生活しているけど心には生きることへの辛さを抱えているという人もいます。
カウンセリングの中で話を聴いていると、生きることの辛さのを抱えている背景には、アダルトチルドレンという問題があるというケースが少なくありません。
自分が抱えている心の問題の理由がわかることで、その問題に対処できると感じて人生が変わるということもあります。
自分の生きづらさの理由を知ることで、気持ちが楽になったり、自分の心への対処方法が分かるようになる人がいればと思いこの記事を書いています。
生きづらさという心のサイン
アダルトチルドレンとは、過去の養育者との関係の中で満たされないままの感情があり、その感情のコントロールが上手くできていないために生活の中でさまざまな問題につながっている状態のことを言います。
例えば、心が安定にしにくい、些細なことで感情的になってしまう、人の役に立つことをしていないと自分の価値がないと感じる、自分に自信が持てない、漠然とした生きづらさを持っている、などです。
生きづらさは、自分が抱えている心の特徴の偏りが生活に支障をきたしているというサインでもあるのです。
アダルトチルドレンだと自覚することは難しい
人間は家庭や職場などで生活するためには、他人との関係性をより良く保つために周囲とのバランスを取っていかなくてはなりません。
そのため、社会性や理性によって、周囲からの視線や評価を気にしたり、自分の本心を押さえたりしています。
また、そのようなことを親から教育されます。
人間が社会の中で生きていくための親からの教育というものは必要なのですが、親から子への関わり方によっては、自分の本心がどういう状態なのかということに無自覚になったり、常に本心より周囲に合わせることを優先してしまうようになります。
心が辛い、生きることが辛いと感じている方は、その傾向が非常に高いと言えます。
カウンセリングで対応する相談は、幼少期からの親子関係が影響しているものであることが多いのですが、その影響を自覚できている人もいれば、全く自覚できていない人もおられます。
どちらかと言えばアダルトチルドレンという問題を抱えているなと感じる方の多くは、親子関係が現在の自分の悩みに影響していると自覚していない傾向が強いように思います。
なぜ自分がアダルトチルドレンであることを自覚するのが難しいかというと、アダルトチルドレンにはいくつかのタイプがあり、いずれかの性格傾向を無自覚のうちに身につけながら成長してきたため、自分の持っている思考や行動のパターンがアダルトチルドレンに該当する偏ったものであると意識できていないからだと感じます。
機能不全家族とで育った人にとっては、その家庭での生活が当たり前の日常であり、その中で身についた性格傾向で生きてきたので、どの部分がアダルトチルドレンにあたるか判断することは難しいと言えます。
ただ、今生活をしていて生きづらさを感じているのであればアダルトチルドレンの5つの特徴のどれかに該当するかもしれません。
もし、アダルトチルドレンとしての特徴を持っているとしたら、自分をその特徴から解放してあげてほしいと思います。
カウンセリングはその手段であり、カウンセラーがサポートします。
アダルトチルドレンかを判断するための知識
アダルトチルドレンという状態の人がいるのではなく、アダルトチルドレンという心の病があるわけではありません。
アダルトチルドレンとは、心の病や人間関係の問題の原因になっている心の課題のようなものです。
生きづらいという感覚は、アダルトチルドレンの特徴的な心理状態ですが、下記のチェックリストにあるような生きづらさを抱えているのなら、アダルトチルドレンとして育ったといえるでしょう。
生きづらさを感じる6つの原因
自分がアダルトチルドレンかも知れないという方が、下記のような状態が自分とあてはまっていないかチェックしてみて下さい。
下記のような傾向があり、生きづらいという感覚も抱えているのであれば、アダルトチルドレンという傾向があるかもしれません。
こんな状態だと生き辛さを感じる
・常に自分と誰かを比較していて、自分の行ったことが良いと思えない
・漠然と自分はダメなんだ、どこかおかしいのではないかと思ってしまう。
・やりたいことより、しなければならないことでスケジュールが埋まっている。
・周囲の人になぜか敵対心や反感を抱いてしまう。
・ストレスを感じると体に不調が表れる。
・他人からの依頼を断れない、思っていることが言えない。
過去と向き合い心を整理するカウンセリング
カウンセリングに来られる方には、過去の家庭環境から生じた悩みにより、現在も辛い思いをしておられるという方も少なくありません。
それを、ご本人が自覚している場合と自覚しておられない場合がありますが、原因がよくわからないイライラや不安、焦り、または息苦しさ、人から見捨てられるように感じる思い、対人恐怖、異常なほどの相手への依存などを抱えておられる場合もあります。
幼少期のからの家族関係が、現在の心の病や悩みに影響している心理的要因のことをアダルトチルドレンといいます。
ただ、似たような家庭環境でもアダルトチルドレンと言えるような思いを抱き育つ子供とそうでない子供がいます。
それには、子供の性格が大きく関係しているので、アダルトチルドレンという心理的要因によって悩みを抱えている人のカウンセリングは、その人の家庭環境がどうだったかという事実と、それをどう捉えているかという感覚を理解するためにも、しっかりと話を聴かせて頂く事が大切だと考えております。
自分の過去を話して頂く事で記憶や気持ちの整理をしていただく事や、新たに気付きによって現在が良くなっていくお手伝いをすることがカウンセラーの仕事です。
ただ、自分の過去を話すという事は、決して楽な事ではないので、話せそうな事からゆっくりと話して頂けるようカウンセリングを進めていきます。
生き苦しさ、辛さ、不安感や焦燥感など、いつも精神状態が不安定になりやすい方は、一度ご相談下さい。
カウンセリングで対応している相談内容一覧

カウンセリングは大阪のAXIAへ