カウンセラーは心の健康を促進する仕事

カウンセラーは、心の健康状態が悪くなっている人の相談を受けることが多い仕事です。
心の病だけでなく、ストレスによる不調や行動の異常などの悩みを抱えた方が改善していく過程で、実生活の中での自己管理として心を健康にする知識を提示できなければなりません。

この記事は、カウンセラー向けに心の健康を保つための知識の重要性を説明したものですが、カウンセラー以外の方にも参考にして頂ける内容だと思います。

カウンセラーに必要なのは悩んだ経験よりも専門知識

「自分は過去に心を病んでいたから、同じような境遇の人の気持ちがわかるからカウンセリングをしている」
というカウンセラーがいますが、カウンセラーにとって大切なのは良い心の状態を保つための正しい知識を持っていることです。

クライエントの悩みを理解するということは、自分の体験と重ね合わせることではなく、クライエントの境遇を想像することです。
そして、想像の先には、どうすればこの人の悩みが改善できるのかという方法のイメージがあります。

そのイメージに基づいて提案できる知識がなければ、適切な改善の方向性を示してあげることはできません。

このページでは、カウンセラーの助言として使える休養の知識についてまとめています。
心を癒す方法と一緒に読んで、カウンセリングに活かして下さい。

ストレスケアのための心の休め方

カウンセラーはクライエントの心の健康を促進するため、その他の方は自分の心の健康管理のためにストレスを緩和する休養方法を知っておいて頂きたいと思います。

自分の心を癒すためには、休養する時間が必要なのですが、休養の仕方は大きく分けると2つあります。
それが積極的休養消極的休養です。
まずは、その2つの休養の違いについて説明します。

ストレスケアのための積極的休養

ストレスのケアということで重要なのは、気持ちを切り替えること、体を休めることです。
気持ちを切り替えるというのは、仕事などの日常から意識を別のことに移して、日常から心を離すことなのですが、これは自分の好きなことに集中する時間を持つことがおすすめの方法です。

好きなことというのは夢中になれるし、夢中になるということは遊び心でそれに打ち込むことができるので、日常から心を離しやすいのです。
世の中には趣味がないという方もおられますが、趣味のない方はストレスに対し無防備であるということが言えます。

自分の過去を振り返ったりしながら、自分が夢中になれることで現在の生活の中でも継続できそうなことを趣味として取り入れて頂きたいと思います。
そういうものが上手く見つからないという方は、それをカウンセラーに相談していただければ一緒に考えてくれるでしょう。

自分の心を日常から離してストレスを緩和する方法を積極的休養と言います。
体を完全に休めることも大切ですが、時には楽しいという気持ちに浸って過ごす時間を自分に与えてあげることも、重要なストレスケアの取り組みなのです。

ストレスケアのための消極的休養

消極的休養というのは、体を休めることで、ダラダラした時間を過ごす、睡眠をとって体の疲れをとることです。
積極的休養による気分転換も大切なのですが、それと同じくらい体を休めることも必要で、積極的休養と消極的休養のバランスを取り、うまく組み合わせて休養をとることが理想的です。

積極的休養により、好きなことに夢中になると気分転換だけでなく、神経を意図的に高めることになりますが、そうした後に消極的休養という体をしっかり休めることをすると、何もしないでただダラダラしたり、睡眠を取るよりも疲労回復効果が高いと言われています。

積極的休養で、楽しみの中でほどほどに体を疲れさせて、その後にゆっくりと休むのが、理想の休日の過ごし方なのです。
休みの度にそんな生活ができるわけではないと思いますが、意図的にそういう時間を持つようにするだけでもストレスは緩和されます。

心の休養方法の使い分け

積極的休養は、気分転換をする心の余裕と体力がある時は意図的に行うようにして下さい。
ただ、度が過ぎると次の日に疲れを持ち越してしまうので、1日の中でゆっくり体を休める時間を作ってあげることが大切です。

消極的休養は、積極的休養の後に行うと良いのですが、本当の心身共に疲れている時は、1日中消極的休養に使っても構いません。
少し余裕がある時は、ストレッチをしたり、マッサージに出かけるなどの体のケアと組み合わせてもいいでしょう。
そんな元気もない時は、割り切って1日中ダラダラする日があっても大丈夫です。

2種類の休養方法をうまく使い分けて心の健康を維持して下さい。
心の休養のためになる具体的な方法については、下記のページを参考にして下さい。
  ↓
自分の心を癒す方法とは