パニック障害に悩む人に該当する特徴
パニック障害には、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」という3大症状がありますが、これらの症状を抱えて悩んでいる人がカウンセリングに来られることは少なくありません。
3大症状があると、電車やバス、飛行機などに乗れない、人混みが苦手、いつ症状が出るか不安になるなど、生活に支障をきたす悩みが生じます。
この記事では、そんなパニック障害とHSPの関連性について説明しています。
パニック障害で悩んでいる方の話を聴いていると、その人がHSPである可能性を感じることがあります。
HSPに関しては、下記の記事をご確認下さい。
HSPだとパニック障害になるきっかけが増える
HSPの人は、感受性が強く敏感であるため生活している中で多くの情報を脳が処理する必要が出てきます。
例えば、人混みの中で圧迫感や息苦しさを感じやすい、他人からの視線を感じやすい、人の言葉の意味やその裏にある心理が気になるという傾向があります。
これは、五感がより多くの情報をキャッチしているということであり、キャッチした情報は脳に伝わるので、脳の処理が追い付かない場合に場合に発作が出てしまうのです。
脳は、いろんな情報をキャッチしたら、それを認知して情動や感情が発生します。
得た情報が不快なものであった場合、自分が得た情報とそれに伴って生まれた情動とその時の環境が結びついてしまうことがあります。
例えば、電車に乗ると人が多くて息苦しくなった。それを我慢していたら呼吸が苦しくなって『もしかしたら死ぬのではないか』と不安や恐怖が襲ってきた。
その体験によって電車に乗ると同じ目にあうと強く思うようになり、本当に電車に乗るとその時と同じような息苦しさや不安感が襲ってくるようになるという感じです。
HSPだと、電車に乗った時にその空間内にある圧迫感や他人の体温、息遣いなどを感じやすく、同じ状況でもHSPの人が感じているようなことを感じにくい人はパニック障害にはなりにくいと考えられます。
パニック障害のきっかけがHSPだとわかったら
パニック障害は、自分が体験した不快感や恐怖感などが再発する可能性を予測しすぎてしまうので、本当に発作が起きるという状態ですが、自分はパニック障害である前にHSPという体質を持っているということがわかったら、その体質と上手く付き合っていくことを目指す必要が出てきます。
パニック障害は、電車に乗ると発作が起きるという状態なら、本来は発作と電車という結びつきのないものを自分の中で結びつきを作ってしまって、電車が発作のスイッチになってしまっている状態です。
この状態を克服していくためには、この結びつきを作る要因となった自分の体質をよく理解して対処していかなければなりません。
この対処とは、自分の体質を前提としてパニック障害のことを理解すること、体質によって心身にかかる負担をケアしていくことです。
まずは、自分の中に定着しているパニック障害の発作とスイッチが関連性のないものだと理解することが大切です。
さらに心身が疲れているとパニック発作も出やすいので、HSPという体質を前提とした自分のケアの方法を知ることも大切です。
パニック障害の対処法を学ぶためのカウンセリング
パニック障害は、闇雲に発作を怖がってしまうと発作が出やすくなるので、正しく警戒をして、正しい対処を行っていくことが必要です。
反対に何かに夢中になっていて発作のことを忘れている時には、発作が起こらないということもあります。
パニック障害は、そのメカニズム学ぶこと、自分の心の癖や体質と発作の関係などについて理解を深めることによって、パニック発作が出た時の対処、予防方法も理解できるようになります。
パニック障害が起きる理由と対処法、予防法を知るだけでも心に余裕が生まれます。
その余裕を得ることがパニック障害を克服するためには重要です。
カウンセリングでは、心に余裕を持てるようになることも視野に入れて話を聴き、アドバイスをさせて頂いています。
パニック障害もHSPも専門的な知識がないとなかなか適切な対処ができないので、自分が抱えている発作の克服や体質との付き合い方を学ぶためにはカウンセリングを活用して下さい。
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