心の状態は神経伝達物質の働きで決まる

心が不調になりやすい、一度不調になったら長引くなど、心の状態に悩みを抱えている方は、この記事を最後まで読んでみて下さい。
脳のメカニズムを知ることで自分の心の状態と上手く付き合うヒントを掴んで頂けれ場と思います。

神経伝達物質の種類と量によって心の状態が変化する

心の病は、原因が何であれ結果としては脳の働きが乱れています。
脳の働きが乱れるというのは、私たちの心理状態と大きく関わりのある神経伝達物質というものが増えすぎている、または足りなくなっている状態によって、脳の働きが過剰になったり、鈍くなっている状態です。

主な神経伝達物質は、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどがあります。

うつ、躁状態というのは、セロトニン、ノルアドレナリンが影響しています。
セロトニン、ノルアドレナリンの減少は、うつを引き起こし、過度な増加は躁状態につながります。
また、不安感は、ノルアドレナリンの減少による影響です。

ドーパミンは、多すぎると幻覚、幻聴を引き起こします。
統合失調症は、ドーパミンが関連している病です。

ドーパミンが少なすぎると、運動機能に支障が起きます。
代表的な病はパーキンソン病です。

アセチルコリンが、多過ぎるとパーキンソン症候群を引き起こします。
パーキンソン症候群は、パーキンソン病とそれに似た症状の総称です。

アセチルコリンの減少とアルツハイマー病は関連があると言われています。

上記の神経伝達物質の働きが乱れる要因は、生れつきの脳機能の弱さ、ストレス、栄養不足、寝不足などさまざまで、働きを整える方法も要因によって違います。
心の調子と神経伝達物質に関する心の知識がない場合は、心の病で悩んでいる人の話を聴いても、その人にとって今何が必要かを判断することはできません。

心の不調は誰に相談すればいいのか

上記に書いてあるような症状が出ている時は、精神科に行くかもしくは脳の働きについて詳しいカウンセラーに相談することが大切です。

心の病として同じような症状が出ていても、薬が必要な人、カウンセリングが必要な人、栄養補給が必要な人、休養が必要な人、または環境を変えることが必要な人など、改善のために必要なアプローチはさまざまです。

精神科医や心療内科医などの心の病のお医者さんは、患者さんの話を聴いて神経伝達物質の状態を予測して、その人にとって必要な薬を選択して処方して
いるのです。

予測するというのは、脳内は医者にも見えないので聞いた話をもとに想像するしかないということです。
そのため、診察の際に病状、程度、症状が続いている期間などを丁寧に確認してくれないお医者さんより、そのあたりを丁寧に聞いてくれるお医者さんに相談しましょう。

カウンセラーは、お医者さんのように薬を処方することはできませんが、心の病と神経伝達物質に関する知識は必要です。
カウンセラーが正しい知識を持って話を聴けば、通院を勧めたり、栄養指導をしたり、生活習慣の見直しや改善の提案、指導も行っています。
カウンセラーが、心の病と神経伝達物質の知識も知らずに話を聴くと、的外れなアドバイスをしてしまう恐れがあるのです。

どのカウンセラーに相談していいかわからないという場合は、公認心理師という資格を持っているカウンセラーを選んで頂くことが無難です。

心の調子の回復は正しい栄養摂取が必要

神経伝達物質の働きが乱れて心の調子を崩している場合、薬を飲んでいるだけ、またはカウンセリングを受けているだけでは回復しません。
大切なことは十分な栄養を摂ることです。

神経伝達物質の原料は、食事からとれる栄養素です。
バランスの取れた栄養摂取を心がけることが脳には必要なんです。

脳に必要な栄養素はたくさんありますが、ここでは主に重要なものを取り上げてみたいと思います。

心の病は、いくら薬を飲んでも、休養を取っても適切な栄養を摂らなければ上手く改善が進みません。
心の健康は栄養が支えていることを認識して下さい。

食生活に活かして欲しい栄養の話

心の健康状態を保つためには以下の栄養素を摂取することが必要です。

グルタミン、フェニルアラニン、トリプトファンなどのアミノ酸とビタミンB6。

アミノ酸は、タンパク質が消化酵素で分解されてできたもので、アミノ酸が血液を通じて脳内に運ばれビタミンB6 や各種ミネラルと結びつき、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、アセチルコリンなどが形成されます。

これを読んで頂けると、バランス良く栄養を摂取することが大切であると、なんとなくわかって頂けたかと思います。
栄養素の中でも特にタンパク質は重要で、できれば動物性タンパク質をしっかりと摂る必要があります。

日本では、ダイエットというと、タンパク質を減らすような風潮がありますが、これは脳の健康にもダイエットにもマイナスで、ダイエットをきっかけに摂食障害になる人は、正しい栄養補給ができてないために心のバランスが乱れて、 食事という行動に異常が出ているとも言えます。

ビタミンB6も重要な栄養素です。
ビタミンB6は、上記のアミノ酸を脳内で神経伝達物質に作り替えるのに必要な栄養素です。

タンパク質だけ摂っていても、神経伝達物質は生成されず、ビタミンB6の力を借りてタンパク質から分解されたアミノ酸が神経伝達物質となるのです。
タンパク質とビタミンB6を一緒に摂取するように心掛けて下さい。

ビタミンB6を含む食材は、豚、牛、鶏のレバー、マグロの赤身、カツオ、サンマ、ビーナッツ、ピスタチオ、ごま、ニンニク、バナナ、アボガド、ピーマン、きな粉、ジャガイモ、サツマイモ、しいたけなどです。
心の健康のため、食生活にも注意してみて下さい。