小児性愛を犯罪につなげないための取り組み

AXIAには、自分は小児性愛者だという方が犯罪を犯すわけにはいかないということで
カウンセリングを受けに来られることがあります。

自分の性嗜癖を認めて、自らカウンセリングを受けることを決断された人もいれば、犯罪
を犯してカウンセリングを受けることになった人もおられます。
残念ながら、後者の方が圧倒的に多く、自らカウンセリングを受けることを決断した人に
比べて、犯罪を犯して家族や弁護士に促されてカウンセリングに来た人の方が自分の問題
と向き合うことに抵抗を示す傾向があります。

小児性愛という性嗜好自体が罪ではなく、小児性愛者だからと言ってカウンセリングを
受ける必要があるわけではありません。
自分は小児性愛者であるという自覚がある人でカウンセリングを受ける必要のある人は、
小児性愛から生まれる衝動によって犯罪を犯すかもしれないと悩んでいる方、そして犯罪
を犯してしまった方です。

小児性愛(ペドフィリア)とは

精神疾患の診断基準として、『小児性愛とは、13歳未満の幼児や小児に対して、5歳以上
年長の者が性嗜好を継続的に抱くこと』と定められています。
小児性愛による衝動が繰り返し生じることで苦痛を感じていたり、犯罪を犯したことがある
という基準も定められている。
ただ、上記はあくまで医学的な基準であり、犯罪として規定される年齢とは異なります。

小児性愛者=ロリコンと思う人が多いと思いかもしれませんが、精神医学では小児性愛は
ペドフィリアとも呼ばれています。
小児性愛だからと言ってどの程度が病気と言えるかは難しいですが、小児性愛は医学的な
診断名であると言えます。
小児性愛による衝動に苦しんでいる、小児性愛を満たすために不適切な行動をしてしまう
という状態なら病気ととらえて改善を試みる必要があると認識しておくことが大切だと思い
ます。

小児性愛には、子供にしか性的興味を示さない純粋型と大人に興味が向くので近い世代と
恋愛関係になることもあるが、性的欲求は子供に対して強いという非純粋型があり、純粋型
は遺伝的要因が高いのではないかと言われています。

実際にカウンセリングをしていても、性的な関心が高まる中学生の頃に同級生よりも小学生
や幼稚園児に興味があったという話を聴くことがありますが、その話からも遺伝的要素が
ある可能性を感じます。

小児性愛者の割合は諸説あるが、約5%ほどだという意見が多いようです。
性別でみると、男性の小児性愛者の方が圧倒的に多いようですが、女性の中にも小児性愛
の強い人はいて犯罪に繋がることもあります。

小児性愛が犯罪につながるのは認知の歪み

小児性愛者と言っても欲求の強さや対象、どんな衝動が生じるのかという点には個人差が
あり、小児性愛者なら犯罪をするというわけではありません。

小児性愛者で犯罪を犯す人の特徴として顕著なのは、認知の歪みがあるという点です。
カウンセリングをしている中で小児性愛者が持っていると感じる認知に歪みには以下の
ようなものがあります。

小児性愛者の認知の歪み
  • 子供なら黙っているように伝えたら人に言わない
  • 子供だから大きなショックにならずに済む
  • 子供なら自分のことを否定せずに受け入れてくれる
  • 本や動画を見て自分にもできると思った
  • 子供が自分に好意を持っていると感じていた
  • 子供に性教育を教えているつもりだった

このような認知の歪みによって衝動を行動に移すことを正当化している傾向があり、一度
逮捕されても犯罪を繰り返す人ほど認知の歪みが強いと言えます。

女性も小児性愛で悩んでいる人がいる

小児性愛者には女性もいて、その中には犯罪行為につながる衝動がある人、犯罪行為を
してしまった人もいます。
大阪のカウンセリングオフィスAXIAでは、自分中にある小児性愛に悩んでいる女性
の相談にも応じています。
女性のカウンセラーも在籍しているので、安心して話をしていただくことができます。

自分の中にある小児性愛を犯罪につなげることはできないと考えているけど、衝動を
抑えることが難しい、いつ衝動が行動化するか不安だという女性はカウンセリングを
ご利用ください。

小児性愛者のためのカウンセリング

小児性愛者向けのカウンセリングでは、大きく分けると2つのアプローチを行っています。
1つ目のアプローチが認知の歪みの改善、もう1つのアプローチが衝動をコントロール
する力を高めることです。

カウンセリングで認知の歪みを改善

認知の歪みを改善しなければ衝動を行動化する可能性が高くなります。
そのため、話をしながら認知の歪みを自覚してもらい、新しい認知に修正するということ
を繰り返します。
認知の歪みが強い人いにとっては、自分の認知の歪みと行動の問題点を自覚することは
辛いので、カウンセリングを中途半端な段階で投げ出してしまう人も多いと言えます。

カウンセリングでは、自分の認知の歪みや問題行動を包み隠さずに話す人ほど良い改善
の傾向があると言えます。
カウンセラーに自分の衝動やこれまでの行動について正直に話すことが、過ちを犯さない
ために必要な取り組みであると言えます。

行動化させないためのカウンセリング

小児性愛者のカウンセリングでは、衝動が表れても行動化させないようになることを
目的に進めていきます。
行動を抑止するために必要な条件反射制御法の指導をしたり、生活の中で自分の性嗜癖
が刺激された時にどんな行動を取るかを決めたり、認知の歪みが強くなるような習慣を
明らかにして止めていくことを決めたりということを、話を聴きながら進めていきます。

カウンセリングには、小児性愛という性嗜癖を行動化させないための習慣が定着させる
ことを意識して取り組んで頂きたいと思います。
明確な目的意識がカウンセリングの効果を高めてくれるので、性嗜癖をコントロール
する力を養って下さい。

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