自分を責めるという生き辛さ

生活の中で上手くいかないことがあった時、何か失敗をした時、友達、恋人、職場の同僚など関係で悩んでいる時、夫婦関係や子育てなど家庭の悩みを抱えている時など、悩んで自問自答する中で、いつも自分を責めてしまうという人がいます。
自分を責める思いが強い人は、どうしても生き辛さが生じてしまいます。

この記事は、自分を責めて自己嫌悪になってしまう方の生き辛さが少しでも和らぐきっかけになればと思って書きました。

自分を責めて自己嫌悪になってしまう人の特徴

自分を責めて自己嫌悪になってしまうという人の悩みをカウンセリングの中で聴いていると、下記で紹介するような特徴を持っていることがわかります。
そのうちの1つの特徴が当てはまるというよりは、半分以上があてはまることが多く、人によってどの特徴が強いかという点に個人差があると感じています。

物事を良いか悪いか、正しいか間違っているか二極的に考えてしまう

二極的思考と良いって、物事を良いか悪いか、正しいか間違っているかという視点で評価してしまうという傾向は、自分を責めてしまう人によく見られます。

意見の違いを自分への否定、拒否だと受け止めてしまう

人間関係の中で意見の違いが生じた時に、相手にはその人の都合や好みがあり、それが自分の都合や好みと合わないこともあると考えることができずに、『自分のことを否定している』、『自分のことを嫌っている』という受け取り方をしてしまう人は、自分を責める思考パターンに陥りやすいと言えます。

自分の要望を伝えることは我儘だと思っている

人間関係の中で、相手に自分の要望を伝える必要のある場面はたくさんありますが、それによって相手に手助けをしてもらうことになったり、相手に待ってもらう必要や相手の要望を我慢してもらう必要が生じる時に、自分の要望は全てわがままだという捉え方をしてしまう人がいます。

相手が納得してこちらの要望を受けれてくれていれば、無理やりに自分の要望を受け入れてもらう我儘ではないのですが、それを我儘だと捉えているため、自己嫌悪になり自分を責めてしまうようです。

自己肯定感が低い

自己肯定感は、自分の存在や行いを肯定的に評価できる感覚のことですが、肯定的というのは、自分は良いという評価だけでなく、これは仕方がないというような現状を受け入れることを良しとできる感覚も含まれます。

自己肯定感が高い人は、物事を状況を考慮して柔軟に判断することができたり、意見の違いが生じた時に相手の事情や心境を想像して、相手の意見を肯定
するとともに自分の意見にも理由があることを見失うことがありません。
そのため、他人に何かをお願いする時も自己嫌悪にならず、自然に要望を伝えることができています。

自分を責める理由

自分を責めてしまう傾向が強い人は、主に2つの理由を抱えていると言えます。
1つは生まれ持った性格が影響している先天的な理由、もう1つは生まれてから身についた性格が影響している後天的な理由です。

生まれ持った性格による先天的な理由

先天的な理由とは、生まれ持った性格です。
例えば、あまり人見知りをしないか、人見知りが強いかということも生まれつき決まっていますし、物事を楽観的に捉えがちか、悲観的に捉えがちかということも決まっています。


そのため、ある程度の年齢になって社会性が高まってくると、人間関係の中で生じる出来事に対し、『自分の言動がまずかったのかな』、『迷惑を掛けていないかな』と心配しがちな性格になってしまう人が一定数はいます。

しかし、そのような性格で生まれても人生経験の中で得られる体験により、生き辛さにつながるほど悲観しないようになる人もいるので、先天的な理由だけで生き辛さを感じるほど自分を責めるようになるのは、後天的な理由の影響が大きいと言えます。

幼少期にみについた後天的な理由

後天的な理由は、ほぼ生後から始まる親子関係のことです。
自分の親からいつも心配されてばかりいたり、親の感情の起伏の原因が自分であると言われたり、兄弟げんかや友達とのけんかのことを親に話したら、自分には非がない場合でも「あなたにも問題がある」と責められたり、というような体験が多かった子供は、『自分は責められる原因のある子供だ』という自己認知を植え付けられてしまいます。

その結果、大人になってから生活の中で生じる出来事を評価する際に、自分が悪いと判断して自己嫌悪になる傾向が強くなってしまうのです。

子供を理不尽に責めてしまう親は、物の評価基準が二極的であったり、子供の主張を「我儘だ」と跳ね除けてしまう傾向があります。
また、親自身の自己肯定感が低いため、子育てでも葛藤を抱えることが多く、その葛藤の原因が子供にあると責めてしまう人もいます。

自分を責めてしまう傾向は、先天的な理由の上に後天的な理由が重なることで、その人の思考パターンとして形成されてしまうのです。

自己嫌悪にストップをかける方法

自分を責めて自己嫌悪になることを止める方法はいくつかあります。

まず自分を責める傾向が無くなっていくということは、どのような状態かということを知っておいていただきたいと思います。
それは、自分を責めてしまう人の特徴が改善された状態です。

  • 物事の評価基準が柔軟になる
  • 相手の事情や都合を想像できるようになる
  • 自分の要望を相手に伝えること自体は我儘でないと知る
  • 自分の心の中に自己肯定感が育つ

上記のような状態になるためには、
『なぜこんなにも自分を責めてしまうのだろう』
という疑問を持つことがスタートです。

日常生活で実行できる自己嫌悪にストップをかける方法

その上で、まずは『なぜ』を明らかにするために心理学を学びましょう。
心理学全般でなくても、自分の悩みに関する部分だけでもいいです。
この記事を読んでいることも、すでに心理学を学ぶという段階に入っています。

ここに書かれている内容を読んで、自分の中で気づきが生まれて自分を責めてしまう心境になった時、書かれている内容が頭をよぎるようになってきたら、自分の起きた出来事を評価する時に、二極的な視点から評価することは止めてみましょう。
その出来事が生まれた客観的な理由だけを把握して下さい。
最初のうちは、自分の思考を整理するために紙に書くことをお勧めします。

人間関係では、相手と意見が違った時に相手の事情や都合を想像して下さい
これも上手くできないうちは、1人になった時に意見の違いが生まれたと思われる相手の事情や都合を紙に書き出してみて下さい。

自分の要望が我儘だと思ってしまう人は、日常生活の中で他人の要望に応えて感謝される機会を作ってみて下さい。

自己肯定感に関しては、上記の取り組みが進むにつて高まってきます。
厳密にいうと、自ら自己肯定感を下げる思考パターンが改善されていくので、自己肯定感が低下しにくくなるのです。

カウンセリングを受けてみる

上記のような取り組みを自分で行ってみようと実行できる方は、まずは自分で取り組んで頂いても良いかと思います。
ただ、頭では理解できたけど、生き辛さがあって必要なことを実行する余裕がないという人はカウンセリングを活用して下さい。

カウンセリングでは、この記事に書いてあるようなことを踏まえて話を聴き、自分を責める気持ちが改善されるようにカウンセラーが導いていきます。
カウンセリングには、このような悩みを抱えた方が来られることは多いので、安心してご相談下さい。


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