カウンセラーが教えるマイナス思考から抜け出す方法

この記事は、カウンセラーが自分のマイナス思考に悩んでいるという方のためにマイナス思考から抜け出すための方法を紹介しています。

仕事が忙しい、人間関係で嫌なことがあったなど、ストレスを抱え続けた結果、マイナス思考になっている人にいれば、幼いころから物事を悲観的に考えてしまったり、良いことがあった後は悪いことがあるとかんがえてしまうというタイプのマイナス思考もあります。

この記事では、いくつかのマイナス思考に陥った時の対策について書いているので、自分に合った方法を選んで実行して頂ければと思います。

マイナス思考の時にやってはいけない間違った気分転換

マイナス思考になっている人がやってしまいがちな間違った気分転換は大きく分けると２つの方法があります。

A.マイナス思考の原因を忘れよう、気にしないように意識する
B.マイナス思考の原因から逃避するような行動

１つめに関しては、人間の脳はある内容について忘れよう、気にしないようにしようとすると、余計にそのことが気になってしまう仕組みになっています。
そのため、ただ忘れよう、気にしないようにしようではなく、下記で紹介することを実行することで、結果的に忘れていた、気にしていなかったという状態を作ることが大切です。

２つ目に関しては、嫌なことを忘れるために楽しいこと、快楽をえられることをして現実逃避をすることで気分を紛らわすことも危険です。
自分がとった行動について後悔が伴うようなことになると気分転換は失敗してしまいます。

間違った気分転換は依存症につながる

自分の行動に後悔が伴うと、ストレスレベルが上がりマイナス思考が強くなります。
そして、また同じ方法で気分転換をしようとしても同じ結果となってしまうため悪循環が生まれます。
その悪循環が依存症というレベルまで高まると健康状態、人間関係、財産に影響が出るほどの事態になることもあるのです。

カウンセリングには、気分転換の方法を間違い続けて、依存症になってしまった人がたくさん相談に来られています。
その方たちには、タイミングを見て正しい気分転換の方法をお伝えしています。

マイナス思考になったら試して欲しい正しい気分転換

上記のような気分転換をしてしまっている人は多いので、正しい気分転換の方法について説明します。
正しい気分転換の方法は、脳の働きを考慮したものになっています。

・別のことに集中

この方法は、集中しないとできないことを行うことでマイナス思考の内容について考えないようにするという方法です。
その方法を選択する際に重要なことは、後から後悔しない方法であるということ、そしてやりすぎることで後悔することがないように気を付けるということです。
趣味を持っている人がストレスに強いのは、別のことに集中する機会を持っているからです。
方法は人によって違いますが、自分が熱中できることを選んで下さい。

・マインドフルネス

目を閉じて、頭の中で生まれてくる思考を観察しながら、その思考を深めずに流していくということを１０分ほど行うだけでも、マイナス思考への囚われは少なくなります。
マインドフルネスは、瞑想の一つの方法です。

・散歩をする

適度な有酸素運動は、ストレスを軽減してくれるので、無理のない歩くことで気分転換が可能です。
散歩をする時は、一定のリズムでテンポよく歩いて下さい。
一定のリズムで歩くことが脳を刺激して、気持ちを楽にしてくれます。

・じっくり悩む日時を決めておく

あえて、何時間後にこの悩みの内容についてじっくり考えようと決めておき、その時間までは考えないようにすると、いざ考える時間が来た時にはマイナス思考が軽減されるのです。
悩みがある時は、それが頭に浮かんできてしまいますが、少し時間を置いて感情だけでも少し治まった状態で考える方が思考はクリアになるでしょう。

上記のようにいくつかの方法がありますので、自分に合った方法を試して頂ければと思います。
マイナス思考が続いている方は、ぜひ１つずつ試してみて下さい。