カウンセラーの話の聴き方

カウンセリングは、話を聴くという手段によって、クライエントの悩みを解決に導く、解決の方向を示す、そして解決への援助をするという仕事です。

プロのカウンセラーによるカウンセリングと、素人が話を聴くという行為の違いは、しっかりとした知識があり、相手の話を聴きながら自分の知識と照らし合わせながら解決の可能性、方向性、手段を探っているという点だと思います。

さらに実績のあるカウンセラーほど、知識だけでなく経験が備わるので悩みを解決へと援助をする手掛かりをたくさん持っています。

悩みの解決へとつながる手掛かりは、カウンセラーの持っている知識や経験とクライエントの持っているさまざまな情報であり、その情報の中には体験、感情、思考、環境などいろいろなものが含まれます。

プロのカウンセラーは、悩みの解決のために話を聴きながら自らの知識や経験とクライエントの持っている情報を照らし合わせながら話を聴いており、さらに話を聴いている時の自分とクライエントの感情にも注意を向けているのです。

採用時に見ている話を聴くセンス

プロのカウンセラーでなくても、他人の話を聴きながら情報を上手く把握して、相手の感情にも配慮したコミュニケーションを取れる人がいます。
話を聴くことで相手の心理的援助ができる人を見ていると話を聴くセンスがあると感じます。

反対にプロのカウンセラーと名乗っていても、相手の話に対する質問の仕方が下手だったり、安易なアドバイスをしている人もいます。
話をすることで心理的援助ができない人は、話を聴きながら自分と相手の感情への注意が向けられていない傾向があります。

私は、カウンセラーであれ、素人であれ、話を聴く力の高い人は、下記の点が長けていると思っています。

  • 相手が話しやすい聴き方ができる
  • 相手の話への焦点の当て方が良い
  • 話を聴きながら相手の世界観を想像力できる
  • 質問の仕方が上手い

これらの内容は、人の話を聴く時にある程度は自然に出来なければ、プロとしてカウンセリングを行うことは難しいと思います。

私は、社内、社外を問わず、カウンセラーの育成に関わっていますが、正直上記の4つのポイントは一朝一夕でできるものではなく、プロのカウンセラーになる前からある程度は備わっていなければ、プロとして活躍していくことは難しいと感じています。

私は、カウンセラーを募集した時には、上記の4つのポイントは見るようにしています。

聴くセンスは大人になってから身につくのか

実は、一度だけ上記のポイントが不十分だけど、あとから身につけてもらえば良いと思って採用したことがあるのですが、プロのカウンセラーとして毎日
カウンセリングをしていても4つのポイントが十分には成長しませんでした。

時間を掛ければ身につけることは可能だったかもしれませんが、カウンセラーとして働くためには仕事を始める前からある程度身についていることが必要
だと感じます。

カウンセラーに求める基準

弊社では、現在男性カウンセラーを募集していますが、臨床経験が少なく、まだ知識が不十分だとしても、4つのポイントが一定のレベルにあると見受けられる人を求めています。

知識は努力をすれば身に付いていき、経験は4つのポイントが備わっている上で知識がついてくれば、自然と臨床経験は伸びていくので、4つのポイントがどれほど長けているかを見ています。

カウンセラーの採用基準は他にもありますが、ここで書いた話を聴く能力にについては、カウンセリングに直接かかわってくるところなのでカウンセラー
になりたいという方や生活の中で話を聴く力を身につけて欲しいと思います。

おそらく弊社以外でも、上記で取り上げた4つのポイントは必要とされていると思うので、話を聴く力を高めることを意識していろんな人とコミュニケーションを取ってみて下さい。

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