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2021/11/26
相談事例

DVを止めるために知っておくべきこと

DV(ドメスティックバイオレンス)が起きる理由

恋愛関係や夫婦関係においてドメスティックバイオレンス(以下 DV)が起きてしまうのはなぜか。
それは、DVの目的が自分の要求を通すことである場合が多く、自分の要求を相手に受け入れてもらえない場合に暴言や暴力という選択肢を選んでいるためであるということが言えます。
そのため、暴言や暴力によって相手の抵抗がなくなったと感じたら大人しくなり、時には態度を一変させて謝ってきたり、心配をし始めるのです。

自分がDVの被害者だと感じている方も加害者だと感じている方も上記の文章を見て、それぞれの立場からパートナーとの関係の中で思い当たることがあるのではないでしょうか。
最初は、何気ない話で合ったり、2人で何かを決めようとしている時であったり、何らかの要求をする時など、一方の思いが相手に伝わらない場合にDVが起きているのではないかと思います。

DVは間違って身につけたコミュニケーション方法

人間は、動物の中で唯一言語が使えるので、自分の意思を言語を使って相手に伝えることができ、それに対する応答も言語によって行って関係性を築いていくことができます。
特にお互いの意見に相違がある時でも、言語によって思いを伝えて妥協点を探って関係性を悪くしないまま話を決着させることができます。
仮に話し合った結果合意が得られないとしても、会話という手段をとることで自分の思いは伝えて、合意が得られない点については自分の気持ちを整理して納得させていくということになります。

しかし、幼少期からの成長過程で親が子供に対して暴言や暴力を使って親の要望を通していた場合は、その子供は暴言や暴力という手段を使うことで要望を通すことができるということを学びます。
なぜなら、自分が親の暴言や暴力に抵抗することができずに親の言い分を受け入れてきた経験があるからです。

DVが繰り返されてしまう仕組み

自分が大人になった時、相手に自分の要望を通そうとする時に暴言や暴力が有効だったと認識している人は、言語だけでは通すことができなかった要望を暴言や暴力によって通そうとしてしまうのです。
暴言や暴力は相手に恐怖感を与えるので、相手は納得していなくても要望を受け入れてしまうのですが、その経験が暴言や暴力は自分の要望を通すために有効だという実体験となりDVとなって行くのです。

さらにDVをする人は、暴言や暴力によって相手が大人しくなるとそれまでの言動が嘘だったかのように優しくなったりします。
そして、優しくした後にまた普通に日常が戻ることによって、暴言や暴力の後に優しくすることで関係性が保たれるという認識を持つようになってしまいます。
これもDVが繰り返されてしまう要因となる成功体験なのです。

自分の行動がDVだという自覚があるのなら

カウンセリングには、妻や彼女に対するDVを止めるいという人からの相談が多く寄せられます。
夫や彼氏のDVに悩んでいるという女性からの相談よりも、自分がDVを止めるという目的でカウンセリングを受けたいという男性の方が多いのです。
今この記事を見ておられる方の中には、妻や彼女に対する暴言や暴力を止められないと悩んでいる人もおられるかもしれません。
もし、自分がDVをしているという自覚、もしくはDVをしているかもしれないという感覚があるのであれば、いち早くカウンセリングを受けて頂きたいと思います。

アンガーマネジメントを身につける

DVをしてしまう人は、常に暴言や暴力を行っているわけではありません。
妻や彼女と安定した関係でいることができる時間帯もあるのです。
問題は、安定した関係を築けている状態でも、きっかけがあればDVが始まってしまうということもあるほど、自分の状態を維持できないという点にあります。

自分の要望が通らない、相手の言動に腹が立ったということなどを理由に、相手に暴言を吐いたり、暴力を振るったりしても良いという許可を自分に出してしまうのです。
カウンセリングでは、相手との間で意見の相違が生じたり、腹が立つことが起きても、暴言や暴力という選択肢を選ばないためにはどうすれば良いのかということについて話合っていきます。
相手との関係の中でネガティブな感情が生じてしまうことは仕方がないことですが、それが理由に暴言や暴力が生じてしまうことが問題であるため、どのような感情になっても適切な行動を選択できるようになることを目指してもらいます。

人間は、ネガティブな感情になること自体は仕方がないことですが、大切なのはその感情が相手を傷つけたり、恐怖を与えてしまう行動の原動力になってしまうことです。
どのような感情になっても、適切な言語によって自分の感情や考えを伝えるようになるとべ暴言や暴力の必要性はなくなるのです。

妻や彼女を大切にする自分を維持できるように

妻や彼女が、自分のことを大切にしてくれているということが感じることができる言動ができる人であれば、その状態を維持できるようにカウンセリングを活用して下さい。
ただ暴言や暴力を我慢するというだけでは、時間が経つと同じことをしてしまう可能性もあります。

なぜなら、我慢は自分の感情が治まるのを待つという行為であり、我慢だけではDVの改善とは言えないからです。
相手を傷つけない、不安がらせないということは大切ですが、それは自分が意思表示をしないということではありません。
DVを繰り返さないためには、暴言や暴力を使用せずに自分の思いを伝えることができる訓練をすることが大切なんです。

感情が高ぶってもそれが治まるまで待てるようになること、暴言や暴力に変わるコミュニケーションの方法が身につくことの2つが揃うことで、DVを止めることができるようになるのです。

DVを止めるためのカウンセリングの方針

DVを止めることを目的にカウンセリングを受けようと考えている方には、カウンセリングの方針をよく理解して取り組んで頂きたいと思います。
カウンセリングでは、感情のコントロールができるようになること、パートナーと適切なコミュニケーションが取れるようになることを目指していきます。

カウンセリングを受け始めて、一時的に暴言や暴力が止まったから大丈夫だと思う方もおられますが、DVを止めるためには暴言や暴力に変わるコミュニケーションの方法が定着する必要があります。
自分の思いを相手に伝えるために相手に不快感や恐怖を与えないコミュニケーションを選択して、一緒にいることに安心と安全が感じられる関係性を維持できるようになってこそDVを止めることができたと言えるのです。


あなたが受けている行為はDVかもしれない



カウンセリング以外では、各都道府県、市町村にある下記のような施設も相談を受けてくれます。
DVに悩んでいて、相手との関係の改善も難しいと感じるほど心身共に追い詰められているという場合は、下記のようなところに相談してみて下さい。
身の危険を感じていて緊急性の高い場合は、警察に連絡することも考えて下さい。

  • 配偶者暴力相談支援センター
  • 婦人相談所
  • 男女共同参画センター
  • 児童相談所
  • 福祉事務所
  • 警察

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