私達は、性犯罪を止めたいという人のために性衝動を抑止しながら生活をしていくためのサポートをカウンセリングという形で行っています。

性犯罪と言ってもその内容はさまざまで、この記事には露出とそれをする人の心理についてカウンセラーの視点からお伝えしたいことを書いています。
露出を止めたいと思っている方はこの記事を読んで下さい。

露出は性嗜癖行為の1つで、それを止めるためには露出をしている自分の心の働きを向き合う必要があります。
中には認めたくないことがあるかもしれません。
しかし、露出につながる心の働きを改善していくことが、露出という行動を抑止し続けることにつながるので、この記事を読んで露出を止めるための取り組みを
スタートさせて下さい。

性犯罪のカウンセリングは男性カウンセラーが対応しています。
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露出をする人に共通している心理的特徴

露出をしている人は、下記のような心理的特徴を持っています。

    • 露出した状態をみられると女性に受け入れられた気持ちになる
    • 露出した時、女性に嫌悪感を示されるのは嫌
    • 女性を不快な気持ちにさせらいわけではない
    • 年齢を問わず精神的に幼い
    • 自分がした行為に問題があると思っていない
    • 自分のストレスにも他人の心に対しても鈍感

露出と否認の心理

否認の心理とは、盗撮をする人の心理でも説明したように、性犯罪者だけでなく、依存症の人が抱えている心理的特徴です。

      • 女性の体に触れていないので傷つけることにはならない
      • 露出を止めようと思えば止められる
      • 露出をしたいと思っていてもそのことを認めない
      • 自分の立場や責任を意識していないような言動が多い

カウンセリングをしていて、露出をしている人の心理的特徴を感じたり、否認となる言動を聴いていいると、盗撮や痴漢をする人たちと比べても精神的に
非常に幼いということを感じます。

露出をしてしまった動機や原因、今後のことをどう考えているのか、実生活を立て直していくために何をしていくつもりなのかという話をしても、曖昧な
返答が多く、質問をしても関係のない答えが返ってくることも少なくありません。

そして、盗撮や痴漢をする人と比べてカウンセリングにおける大きな違いは、カウンセリングを受け始めても、多くても数回だけ来て通うことを止めると
いう点です。
予約を入れていても何の連絡もなく来なくなることやキャンセルをしてから再度予約をとることがないなど、自分の問題としっかり向き合って改善して
いこうという気持ちが非常に弱いという点もカウンセリングの中で感じています。

性犯罪加害者のカウンセリングをしている他のカウンセラーに確認すれば、露出をした人でも長く通っているというケースがあるかもしれませんが、
私のところでは盗撮や痴漢をした人に比べて、改善していないのに通うことを止めるという人は多いです。

露出を止められない人の心理

これもカウンセリングをしていて感じることですが、露出をする人は改善しようという意思が弱い、改善とは何かをしっかりと考えよう、理解
しようという意思も弱い人が多く、さらにまた露出をしたいと思っていてもその気持ちがあることを認めない傾向があります。

カウンセリングを改善しないまま中断したからといって、すべての人が再犯をしているわけではないかもしれませんが、盗撮や痴漢をしていた人
よりも再犯の恐れを感じます。

露出につながる心理を改善するカウンセリング

上記でも書いた通り、露出してきた人は依存症の人が持つ心理的特徴がとても強いため、根気強くカウンセリングに通っていただくことが必要です。
露出という行為を止め続けるためのカウンセリングの継続を、仕事などでもじっくりと取り組む心理的な力を高めることにつなげていくことを目指します。
生活全般の中にも、露出につながっていた心理的な働きが生じているはずなので、生活への向き合い方を改善していくこともカウンセリングの中の取り組みの1つです。

実際に露出を止め続けることができている人は、カウンセリングの中で聴いている話の中に生活の充実さが感じられるようになります。
また顔つきも少しずつ変わっていき、心の成長が感じられるようになります。
露出をしてきた人は、盗撮や痴漢をしてきた人に比べてそういう段階に至るまでにカウンセリングを中断してしまう傾向があるので、根気強く取り組むことを心に決めてカウンセリングをスタートさせて頂き立ち思っています。

カウンセリングを続けるための家族のサポート

カウンセリングに通う上で、盗撮や痴漢をしていた人よりも家族のサポートが必要になります。
カウンセリングに通っているかを確認する、通っていることを応援するという姿勢でじっくりと自分の問題点を改善していく後押しをしてあげて欲しいと思います。

性犯罪を止め続ける心の力をつけるということは時間の掛かることなので、家族も根気が必要となりますが本人をしっかりと支えて欲しいと思います。
家族が気持ちを切らさずサポートを続けておられる家庭は、露出をしていた本人にも変化が表れていますので大変なことではありますが、家族で取り組んでいただければと思っております。