人間関係を混乱させるトラブルメーカーについて、3回目の記事です。
このシリーズは、今回の記事が最後です。
今回は、平気で人を騙すトラブルメーカーです。

平気で嘘をついて他人を困らせる人

世の中には平気で人を騙すことが出来る人がいます。
嘘をつくことで自分だけが得をして、他人が困っていても平気な顔をしている人に悩まされたという経験はありませんか?

本来は、人を騙すことは良心が痛むし、騙すことが結果的に詐欺などの反社会的な行為にもつながることもあるので、多くの人は人を騙さないように心掛けています。
しかし、人を騙すことに罪悪感がなく、その結果他人に迷惑を掛けることも平気な人がいるのです。

平気で嘘をつき、自分だけ利益を得ようとする人は、反社会性人格障害である可能性があります。

反社会性人格障害の特徴

  • 自分の利益、快楽のためにルールを破ることが平気
  • 他人への共感力が弱く、愛情が希薄である
  • 自分の行動が他人に迷惑になることを気にしない
  • 反社会的な行動が衝動的ではなく、計画的である。
  • 人をだませるかどうかという視点から見ている

嘘つきほど他人の懐に入り込むことが上手い

反社会性人格障害の人は、コミュニケーション能力は低いわけではなく、見た目が良い、話が上手いなどの要素があり、騙そうと決めた相手と仲良くなる能力は高いと言えます。
一旦は親しくなり、その人を騙して自分だけ利益を得ようとします。

人の懐に入るのが上手く、その後嘘をついて相手からお金を騙し取るという行為は、問題が表面化するまでに時間が掛かることも多いと言えます。
なぜなら、懐に入り込まれた方は、相手に騙されたと認めることが困難で、心の中で騙されていないはずだと騙された事実を否定して今うからです。

例えば、彼氏にお金を取られたケース、怪しい宗教や自己啓発セミナーで騙されたというケースなどは、騙された本人ではなくご家族がカウンセリングを受けに来られることが多く、カウンセラーが話を聴いて本人に気づいてもらうためのアドバイスをするということがあります。

平気で嘘をつくトラブルメーカーへの対処法

嘘をついて他人からお金を騙し取ろうとする人への対処法は、騙された後であれば、それ以上に被害が大きくならないように距離をとることです。
騙された相手からお金を取り戻したいと、自分一人だけで行動して余計にお金を取られてしまう人もいるので、距離を置くことが被害を大きくしないためには大切です。

お金を取り戻したい、取り戻せる可能性があるということであれば、自分の勝手な判断で行動せずに、弁護士などの法律の専門家に力を貸してもらうことをお勧めします。


騙される前であれば、下記のような人はすぐに距離を置きましょう。
まだ出会ってからそんなに時間が経っていない、または付き合ってから日が浅いのにプライベートなこと、特にお金のことを聞いてくる場合は、その人との関係を見直した方が良いでしょう。

反社会性人格障害の人は、嘘も平気でつくので話に矛盾点が生まれます。
相手の話に何か違和感を感じる、納得しないという場合は警戒して距離を取りましょう。

自分の判断に自信が持てない場合はカウンセラーに相談

騙された後の人も騙される前の人も、自分が親しくしている人は反社会性人格障害かもしれないと思ったら、人格障害の知識を持っているカウンセラーに相談して下さい。
しっかりとした知識を持ったカウンセラーなら、話を聴いていると対象者が人格障害である可能性を感じることができます。


カウンセリングには、恋愛、宗教、自己啓発セミナー、スピリチュアル系のセラピー、占いなどで相手から騙された人、騙されそうになった人やその家族からの相談が年間に何件か入ってきます。
それだけ人を騙そうとする人は、人の心の隙を狙って利益を得ようとしているのです。
そんな人に騙されないように人間関係で違和感を感じたら、周囲の人に相談したり、弊社のカウンセラーに相談して下さい。