中学生、高校生でセックス依存症になっているという悩み

性依存症に関しては、中学生、高校生といった未成年のセックス依存症に悩む親御様、ご本人からの相談依頼があります。
不特定多数の同世代の男性と性行為をしているというケースや社会人の男性からお金をもらって性行為をしているというケースが多く、その事実を知った親御様から連絡があることが多いです。

依存症というのは、健康、お金、人間関係、社会的信用などを損なってしまう不適切な行為であるため、中高生のうちに性依存になっていることに気づいたら、その段階でしっかりと改善に取り組むことが必要です。
依存症は、依存行為を繰り返えすほど悪化してしまい、依存行為を止められなくなってしまうからです。

未成年がセックス依存症になる原因

不適切なセックスを繰り返してしまう理由には、性的な興奮や刺激に溺れることが習慣化していること、セックスによって満たされていない感情が一時的に満たされたと感じること、または自分自身を貶めて自己価値を低下させることなどがあります。

性的な興奮や刺激を求めてしまうという状態は、身体的なメカニズムの問題であり、不適切なセックスを繰り返すことで心身に定着していきます。
セックスにより満たされていない感情が一時的に満たされるというのは、親子関係の中で愛情不足、寂しさを感じているというケースが多いです。
セックスにより自己価値を低下させることについては、望まない形でセックスをした人や何らかの理由で自己価値を適切に形成できなかった人が、自分は価値がない人間だということを確認するために自暴自棄なセックスを繰り返すというケースです。

セックスに依存する初期段階ではセックスによって満たされていない感情をセックスで満たすため、または自分自身を貶めて自己価値を低下させるためということがきっかけになっていて、不特定多数の人とセックスを繰り返す中で性的な興奮や刺激を求めてしまうという身体的な原因が追加され、未成年のセックス依存症は悪化していきます。

未成年でセックス依存症のリスク

中学生、高校生の女性がセックス依存症であることのリスクはいくつも考えられますが、その中でも危険なリスクとして下記のようなものが考えられます。

  • 望まない相手の子供を妊娠してしまう
  • 性感染症に罹ってしまう
  • 男性から薬物を勧められ薬物依存症になってしまう

不特定多数の男性と性行為を繰り返していると、モラルの低い男性と出会う確率も高くなり、その結果として避妊してくれないために妊娠する、性感染症になるというリスクがあります。
また、薬物依存になっている男性、薬物を売っている男性にとってセックス依存症になっている女性は薬物を使用させやすいため、ターゲットにされてしまうというリスクがあります。

上記のようなリスクがあるからこそ、いち早くセックス依存症から抜け出さなければなりません。
そのためには、ただ行動を止めるだけでは再発してしまう可能性が高いため、依存症から抜け出すためのカウンセリングを受けることが必要になります。

セックス依存症から抜け出すためのカウンセリング

中学生、高校生からのセックス依存症に関するカウンセリングでは、まずは不特定多数の人とセックスを繰り返す行為を止めることを伝え、その上で本人の思いを聴いていきます。
セックス依存症は、本人もできることなら止めたいと考えているケースもあれば、特に心理的負担もなく繰り返しているというケースもあるので、本人がどんな思いを持っているかによって何を話していくかは変わります。

セックスという行為自体が一時的に止まったとしても、本人が納得できていなかった場合は再開する可能性が高いので、カウンセリングはセックスが止まってからも通って頂くことが望ましいと言えます。

親子で相談に来ている場合、子供の不特定多数に人とのセックスが止まったら、親がもう大丈夫と判断してしまうこともありますが、大切なのはそのような状態になっていた子供の心情です。
セックス依存症になっていると、心理状態が不安定になった時にセックスによって安定させようという癖がついてしまっているので、自分のストレスコントロールが適切にできるようになるところまでカウンセリングを受けて頂くことが再発の可能性を下げることになります。

未成年のセックス依存症は、その行為を問題視するばかりではなく、そのような行為を行っている心理状態を気にかけてあげることが改善につながります。
女性は、性行為の先にある子供を産むという可能性を考えると、心が健康であれば不特定多数の人、信頼関係のない人と関係を持つことを本能的に拒みます。
しかし、心が病んでしまった時に不特定多数の人、信頼関係のない人と性行為をする可能性が高まってしまいます。

依存行為の抑止と心のケアの両方を視野に入れてカウンセリングを受けて頂くことが、未成年のセックス依存症の改善につながります。