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2021/10/27
カウンセリング
多い相談内容

GLモデルとは人間の良さを伸ばすことを目指す再犯防止理論

良き人生から善き人生を目指すGLモデル

性犯罪、万引き、詐欺、その他犯罪などの再犯防止の理論の中にGLモデルという理論があります。
この理論は、人間の良さを伸ばすことによって犯罪を起こす可能性を小さくしようというものです。

実は、このGLモデルは、RNRモデルに対立する考え方から誕生しました。
それは、“RNRモデルはリスク管理中心で本人の動機付けと協力が弱い”、“RNRモデルの有効性の強調は極端な介入を正当化してしまう” という考え方です。

社会的絆理論とは


GLモデルの特徴

GLモデルは、社会的絆理論を批判する形で生まれたものですが、その根底には下記のような考え方があります。

  • 人間は生まれながらに「よさ」を追求するものだ
  • 犯罪行為は「よさ」を求めて間違った手段を実行した結果
  • 本人のエンパワメントを通じた「よさ」の獲得が目的
  • 「良き人生」の追求が結果的に犯罪のない「善き人生」につながる
自分の良さを自覚し、その良さ伸ばし、その結果良い人生を歩めるようになれば、周囲や社会にとっても善い人間になっていく。
善い人間であれば犯罪を犯すこともなく、そのような人が増えることは社会から犯罪が減少することにつながるという発想がGL理論だと解釈して頂いて良いかと思います。

GLモデルとカウンセリング


弊社では、GL理論の考え方の特徴を以下のような形でカウンセリングに取り入れています。

生まれながらの「よさ」の追求と「よさ」を求めた間違った手段とは

生まれながらの良さについては、人間は自分自身のことだけを考えても安全で安心した生活がしたいし、それが満たされれば社会とつながり、社会から認められ、そして社会に貢献したいという形で欲求が変化していくものだと思いますが、安心と安全が脅かられてしまうと生きるための本能が暴走して不適切な形で自分を守ろうとします。
それが人によって性犯罪、万引き、詐欺、その他犯罪など違いがあるだけで、ストレスを間違った方法で解消しようという行為に走るのです。
そのため、カウンセリングによってストレスのケアを行い、ストレスコントロールを身につけて頂き、不適切な行動に出ないように支援することが大切だと考えています。

人間は、安心と安全が確保されていれば、適切な形で良さを追求することができますが、安心と安全が脅かされると自分にとっての良さを社会とのつながりではなく、自分自身を守ることになってしまうため、間違った良さを求める手段に出てしまうということです。

本人のエンパワメントの見極め

エンパワメントとは、個人や集団が本来持っている潜在的な良さや強みを引き出すことです。
犯罪をしてしまってカウンセリングを受けに来ている人も話を聴いているとその人の好さや強みを感じることがあります。
犯罪をしないためには、社会の中で適切に自分の欲求を満たしていくことが必要になり、そのためには良さや強みを発揮できること、それを他者から認められること、そして良さや強みを持って社会貢献ができることが望ましいため、カウンセリングはそこに導くことを意識したアプローチを行っていきます。

「良き」人生から「善き」人生へ

人間が自分の良さを発揮するということは、自己効力感が高まり、それが自尊心を養うことにもつながっていくと思います。
私は、犯罪者が再犯防止のためにカウンセリングを受ける時は、まずは大きなことを考えるのではなく、自分の人生を今より少し良いものにすることを目指して取り組んで頂くようにしています。
自分の人生の立て直しから始めて、それができて少し心に余裕が生まれた頃に他人のことに意識が向けられるようになり、その先に社会に意識を向けることができる心の成長が待っています。

自分にとって良い人生の確立を目指して取り組めばよくて、再犯をしないのであればその段階である程度の停滞があっても良いと思います。
理想的には、自然と善となる行動が出来る人になることですが、いきなりそこを目指すのではなく、そこを理想に掲げつつも自分の人生を良くするために取り組んで頂けるようカウンセリングの中でアプローチを行っています。


カウンセリングの中の社会的絆理論とGLモデルのバランス

弊社では、カウンセリングの中での社会的絆理論とGL理論のバランスを以下のように考えています。

カウンセリングの初期段階は、社会的絆理論をもとに話を進めて、自分が抱えているリスクは何か、自分のリスクを刺激する要因は何か、自分はどのような取り組みを行うことが必要かなどを時間を掛けて理解してもらうことを目指します。
この段階で身につける理解は、その後のストレスコントロール、衝動の制御などにつながる重要なものになるので、丁寧にカウンセリングを進めていきます。

上記の段階に一定のめどがついたら、次はGLモデルに基づき、良い人生を送ることをテーマに日常生活の課題と向き合い、対応していくことができる力の獲得を目指してカウンセリングを行います。
日常生活の中の課題から目を背けたり、取り組んでも挫折するということは、自暴自棄な精神状態につながりやすく、その先には犯罪を犯すというリスクにもつながる可能性があります。
そのために自分の人生に起きることに対して向き合い、対応できる力の確立が再犯防止には不可欠だと考えています。

この段階を過ぎるとクライエント自身も自分の人生に変化を自覚できるようになります。
家庭では妻や子供との関係が安定し、家族からの信頼を感じられるようになっている人もいます。
仕事では、建設的な考え方ができ、その中で自分の力を発揮することで会社に貢献し、社内はもちろん顧客からも信頼を得ることができるようになったという人もいます。
自分の人生が良いものになるという実感を得られた人は、再度犯罪に走る可能性は低いと感じています。

カウンセリングの中で変化していくクライエントと接していると、社会的絆理論もGLモデルも、自分の人生がより良くなっていく中でずっとその人の心掛けや行動に作用しているなと感じています。
そのためカウンセリングでは、社会的絆理論とGLモデルをバランスよく取り入れ、犯罪抑止のためのアプローチを行っています。








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