手洗いが止められないという悩み

世の中には、手洗いが止められないということで悩んでいる方がおられます。
これは潔癖症であり、潔癖症は強迫神経症という心の病のカテゴリーに入ります。

「自分は潔癖症だ」と他人に話している人がいますが、潔癖の程度が自分の生活に支障をきたさない程度なら問題はないのですが、潔癖なことによって行動が制限されるなどの問題が生じている場合は、強迫神経症と考えられます。

手洗いを止めることができないという人は、そのことで生活に支障が生じていて悩んでいるのですが、そのことを人に相談しないため周囲には強迫神経症であることを知られていないケースが多いです。

自分が悩んでいることを人に相談しないのは、手洗いを止めることができないという状態を理解してもらえるのか不安だという思いと同時に、手洗いという行為が心の葛藤を収める行為でもあるので、手洗いを止めることに抵抗があるという気持ちが含まれていることもあります。

手洗いは心の葛藤を治めるための強迫行為

手洗いが止められないのは、手を洗うことがその人にとってメリットを生んでいるからです。
そのメリットとは、心の中で生まれた葛藤が収まるというものです。

心の中で生じた不安感や不快感に囚われた時、本来は自分の思考によって気持ちを落ち着けたり、別のことに意識が向いた時に不安感や不快感を忘れるのですが、手洗いなどの強迫行為が止められない人は、強迫行為が心を落ち着けるための儀式になっているため、心が不安定になると強迫行為をしてしまうのです。

強迫行為は隠すことで悪化する

強迫行為で悩んでいる人は、自分の行為が普通ではないと自覚しているからこそ、自分の悩みや苦しみを他人に理解してもらうことが難しく感じています。
また、自分の悩みを知られると【おかしい人】と思われたらどうしようという思いもあります。

これらの理由から、強迫行為をしてしまうことを誰にも相談できずにいるのですが、自分は周囲の人に理解してもらえないことで悩んでいるという認識や強迫行為を隠そうという思いが葛藤を生むため、強迫行為の悪化につながることもあります。

強迫神経症の特徴

強迫神経症は、発症するのが20歳前後で男性は女性に比べて発症年齢が低い人が多いと言われています。
ただ、20歳までに発症しても周囲の人に悩みを打ち明ける、更に病院を受診したり、カウンセリングを受けるまでには時間を要するため、病院やカウンセリングルームに相談に行くのは30歳前後と言われています。

実際に弊社に強迫神経症で相談に来られる方の多くは30歳前後です。
時折、学生からの相談がありますが、そのようなケースはご両親が手洗いが止められないということやその他の強迫行為に気づいているということが多いです。
子供が自ら親に強迫行為があることを話しているケースは稀です。

なぜ手洗いが止められなくなるのか

手洗いが止められないという強迫行為が始まる原因に関してははっきりとはわかっていませんが、脳の神経回路、情報伝達に異常が生じていると考えられています。

人間の脳は、生まれてから大人になるまでに後頭葉の方から発達が進み、前頭葉というおでこの後ろに位置している場所に関しては、発達のスピードが遅く25歳に他の部分に発達が追い付くと言われています。

前頭葉は、感情のコントロールや思考力に関係している場所なので、強迫神経症が若い年齢で発症していることは脳の発達の順序が関係していると考えられます。
強迫神経症の人がカウンセリングを受けた方が良い理由も、カウンセリングにより感情のコントロールや思考力を向上させていくことが強迫行為をコントロールして悩みを改善していくことにつながっていくからです。

強迫神経症のお悩みの方はカウンセリングへ

強迫神経症のような潜在的な葛藤を抱えている方は、自分の心の中の葛藤に気づき、それを受け入れることによって気持ちが楽になる方もおられます。
強迫神経症になる方は、真面目で一生懸命な方が多いのですが、その影響もあり自分の心の葛藤を押さえつけてしまっていることもあるため、カウンセリングによって話を聴いてもらうことで自分の心の葛藤を和らげること、そして心の葛藤との向き合い方を身につけていくことが大切になります。

強迫神経症の克服方法

カウンセリングでは、強迫行為を行いたくなる葛藤が生じた時、それをじっと感じながら我慢をすることや葛藤が生じた時に深呼吸をして心を落ち着かせるようにする方法もお伝えしています。

強迫神経症は、心の葛藤に脳の偏った働きが過剰に反応している状態なので、その反応が収まるように呼吸を整えて待つことで、反応が収まるという体験をすることが大切です。
自分の中で形成された葛藤−行動−葛藤の回避というパターンを変えることで、葛藤を打ち消す行動をしなくても良くなるようにしていくという改善方法もあります。

カウンセラーから強迫神経症についての知識を学ぶことも改善のために有効です。
心理教育と言って、心に関する知識を学ぶこと、自分の心理状態、性格、行動などの関係性を自覚することは、心を安心させることにつながるので、強迫神経症のような悩みには効果的だと言えます。

カウンセリングでは、話を聴きながらどういうアプローチがその人の悩みの改善に適しているか見極めながら質問やアドバイスをするのですが、相談に来て頂ければ担当のカウンセラーがしっかりと話をお聴きして、その話をもとに改善の提案をさせて頂きます。

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