記憶が途切れる、現実感が感じられないという悩み

世の中には、ある一定の時間の記憶がないという人、現実感が感じられないという人
がおられます。
上記のような状態で病院で検査を受けても異常がないと言われる。
そのため、余計に自分の状態が怖くなってしまいます。

記憶が途切れたり、現実感が感じられないため病院で脳の検査を受けても異常が見られ
ない場合、それは強いストレスを受け続けたことによって生じている解離性障害という
病気かもしれません。

解離性障害とは、強いストレスを受け、心がストレスの原因となる出来事、ストレスを
受け止めるのが困難な場合に、その出来事を忘れたり、 今の生活を忘れ別の人格で
生活を始めたり、自分の中に複数の人格を作り出す、現実感を感じなくなるように
したりなど、自分を守る為に生じる心の病です。

解離性障害の種類

解離性健忘

単なる物忘れではなく、自分が受けたストレス体験やストレスに関するものを忘れて
しまう状態で、ストレスに関係ない一般知識などは忘れないのが特徴です。
この症状の人は、何かをした痕跡はあるが、出来事は覚えていないとか、ある一定の
時間の記憶がないなど、本人が症状を自覚できるのも特徴の一つです。

解離性遁走

通常の自分を忘れてしまい、突然今までの生活から姿をくらまし失踪してしまう
症状です。
一般的な知識は損なわれないので、失踪後は今までとは違う別の人格で生活をして
しまうこともあります。
本来の自分を取り戻した時には、失踪期間中の記憶は思い出せないことが多い。

解離性同一性障害

わかりやすく言うと、多重人格の事です。
強いストレス体験のため、一人の人間の中に、明確に別人格と認められる2つ以上
の人格が生まれる症状です。
それぞれの人格は、他の人格が出ている時の出来事を記憶していない場合が多く、
多重人格の人格は一つ一つが不安定なものです。
その人が受け止めなければならない感情を、本来の人格の代わりにそれぞれの人格
が肩代わりするために出てきているような状態です。

離人症性障害

現実感が失われ、自分が今ここにいるという感覚がなく、どこか離れた所で自分を
見ているような感覚になることをいう。
そのため、感情を感じ取る事も表現する事上手くできない場合が多い。
しかし、現実の検討能力は保たれているため、自分の身の回りで起きていることや
人の言葉などは正常に把握できる。

解離性障害の相談へのカウンセリングでの対応

解離性障害を改善の第一歩は、ストレスの緩和です。
解離性障害の方のカウンセリングでは、その方のペースに合わせてゆっくりと話を
聴かせていただきます。
解離性障害は、強いストレスを受けた結果、またはそのストレス原因が続いている
状況の中で生じている傾向があります。
そのため、ストレスの緩和が改善のために必要となります。

ストレスの緩和は、脳の働きを安定させてくれるため、解離性障害の方には間隔
を詰めてカウンセリングに来ていただくことも多いです。
カウンセリングの継続の中で、クライエント安定が続くようになれば少しずつ
カウンセリングの間隔を空けていきます。

これまでの臨床経験から、解離性障害のカウンセリングは、クライエントが安心
してカウンセラーに話ができるという要素が非常に大切なので、自分が気兼ね
なく話せるカウンセラーを選ぶことが改善のポイントです。