春先から盗撮抑止のための相談依頼が増える

毎年、この時期くらいから盗撮をして逮捕されたので、二度と盗撮を繰り返さないようにカウンセリングをお願いしたいという依頼が増えます。
冬場は、盗撮を止めるためにカウンセリング依頼は、痴漢に比べると少なく、春先から増えるのはとても分かりやすい理由があります。
それは女性の服装が変化するからです。

刺激の大きさ、頻度と依存行動

人間の行動は、刺激が大きいほど誘発されやすいと言えます。
例えば、「上司から一緒に食事に行こう」と言われた時に、行き先がファミレスなのと、高級焼き肉店なのかによって誘いを受けるかどうかが違ってくるということや行くにしてもモチベーションが変わります。

盗撮という行動の場合は、暖かくなりスカートをはく女性が増えてくると過去に盗撮を行って身についた依存性が刺激され、盗撮をしたことのない男性に比べると衝動が強くなります。
さらに刺激が多い季節になるということは、衝動が起きる頻度も多くなるということです。

盗撮という行動の依存性が強い人達にとって、刺激の大きさと頻度が増すということは、行動をコントロールすることが難しくなるということでもあります。
そのため、中には衝動がを抑えることができずに盗撮をしてしまい、カウンセリングに来るということになるのです。

理想は衝動を感じた時点でカウンセリングを受けること

春先になり、これからどんどん暖かくなっていく中で、理想的なのは自分の中に衝動が生まれていることに気付いた時点でカウンセリングを受けることです。

いくら男性は性欲があっても、盗撮をしたいという衝動は自然ではありません。
不自然な衝動が出ている時点で、何らかの異常があることを認めてカウンセリングを受けることが盗撮欲求を持っている人たちの責任です。

行動化してしまうと、被害者には多大な迷惑を掛けてしまいます。
心理的な傷はもちろん、心の傷を緩和するためにカウンセリングを受けるとなると時間的、経済的な負担を掛けることになります。
被害者が、そんな負担を負わなければならないのは本当に理不尽なことです。

そして、自分の家族にも迷惑を掛けるし、自分自身の人生も台無しになります。
そうならないためにも異常な行動をしたいという衝動があることを感じたら、すぐにでもカウンセリングを受けて下さい。

自分の異常な衝動の存在を認めるということは、その点を否認していないということです。
依存症は避妊の心理が強いほど改善が難しいと言えます。
そのため自分の衝動を認めた状態でカウンセリングを始める方が、逮捕されてから家族に連れて来られてカウンセリングを受けることに比べると、改善の可能性の高い状態からカウンセリングを開始できるのです。

もし、自分の内面に盗撮の衝動を感じることがあれば、いち早くカウンセリングを受けて下さい。