抑うつ気分に悩まされているという方へ

人間の精神状態には抑うつ気分というものがあります。
抑うつ気分が強くなると学校に行けない、仕事に行けない、家事をするのがおっくうになるなど、日常生活に弊害が生じます。
抑うつ気分とは、気分の落ち込みが生じて、憂鬱で悲しい気持ちになるというもので、特に朝に強く表れます。

抑うつ気分になる原因はさまざまで、対処方法も違います。
カウンセリングでは、抑うつ気分が続いているという人の話をよく聴いて、何が原因かを考えアドバイスをしています。

原因によっては、精神科に行って薬を出してもらう必要があったり、カウンセリングを継続して日常のストレスへの対処を考えていく必要がある場合、生活習慣を改善する必要がある場合があります。

うつ病の抑うつ気分

うつ病になると抑うつ気分が表れますが、うつ病は抑うつの程度も重く、自殺を考えてしまうこともあります。
うつ病の場合は、気持ちが落ち込むきっかけが何だったのか思い当たらないこともあります。
趣味など楽しいことからできなくなっていき、悪化すると仕事をすることも難しくなるし、不安や焦りが生じるし、集中力も低下します。

抑うつ気分の原因がうつ病である場合は、精神科で診てもらうことをお勧めします。
うつ病は、薬物療法と休養で改善を目指すことが望ましいからです。
精神科に通って薬を飲み始めて症状が緩和してきた人には、医師からカウンセリングを受けることを提案されることもありますし、自分でカウンセリングを受けてみたいと良しに相談する人もおられます。

うつ病で悩んでいる方に対してカウンセリングでは生活習慣を中心に心の健康を維持するためのアドバイスを行っています。

持続性抑うつ障害の抑うつ気分

持続性抑うつ障害は、以前は気分変調症外と言われていたもので、うつ病に比べ症状は軽い場合が多く、自殺を考えることも少ない。
ただ、気分の落ち込みが長く続き、その中で症状が重くなっていく場合には後からうつ病と診断を受けることもあります。
気持ちが落ち込むきっかけが思い当たる場合が多く、趣味や楽しいこと、仕事などをしていると気分の落ち込みがまぎれることがあります。

持続性抑うつ障害の場合は、抑うつ気分の程度によっては薬を飲んだ方が良い場合もあります。
体質によって抑うつ気分になりやすい人もいるので、カウンセリングでは自分の体質と上手く付き合っていくためのアドバイスをしたり、生活の中で生じるストレスに対処するためのアプローチを行っています。

適応障害の抑うつ気分

適応障害とは、社会生活の中で生じるストレスが原因で抑うつ気分を含めたさまざまな症状が表れる心の病です。
症状は、うつ病や持続性抑うつ障害とあまり違いはありませんが、ストレス要因が無くなったり、ストレス耐性が強化されることによって症状が改善するという傾向があります。
ストレス要因が無くなってから6か月以内に症状が改善される場合は適応障害であったと言えます。

適応障害の場合は、ストレスレベルが低下することで良くなっていくので、カウンセリングでは、話を聴いて適応障害であると感じたら、ストレスケアとストレス耐性の強化を目指したアプローチを行っていきます。

抑うつ気分が続く場合はカウンセリングへ

抑うつ気分が続く時にカウンセリングを受けた方が良い理由は、カウンセラーが話を聴いて抑うつ気分の原因を一緒に考えてくれるということです。

抑うつ気分が表れていても、自分だけでは何が原因になっているのか判断することは難しいため、カウンセラーに相談をして専門的な視点からアドバイスをもらうことが望ましいと言えます。

カウンセリングを受けた上で、場合によっては精神科に行った方が良いという判断になることもあれば、カウンセリングを中心に改善を目指した方が良いということになる場合もあります。

まずは精神科に行くという判断もありますが、カウンセリングの場合はじっくりと話を聴くことができるので、抑うつ気分のことも相談したいけど、いろんな話を聴いて欲しいという場合はカウンセラーに相談することをお勧めします。

抑うつ気分を抱えた人からの相談は多い

カウンセリングには、原因はさまざまですが抑うつ気分を訴えて相談に来られる方は多いです。
特にストレスが原因で抑うつ気分が生じている方の来談が多いのですが、その理由は明確なストレス要因があるために誰かに話を聴いてもらいたいという気持ちになりやすいからです。

反対にうつ病で抑うつ気分が生じている方は、先に精神科に通い始めていて医師からの勧めでカウンセリングを受けに来られるケースが多いと言えます。
特に話を聴いてもらいたい気持ちが強い人に対しては、薬物療法で症状が緩和されたらカウンセリングを受けることを提案されているようです。

この記事を読んでおられる方で、学校や仕事に行きたいくない、家事をするのが億劫だ、趣味が楽しくなくなってきたなど、以前に比べて自分の精神状態が落ち込んでいると感じられる場合は、お早めにカウンセリングにお越し下さい。