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- 2023/04/17
- 公認心理師
医療分野で働く公認心理師に求められるもの
この記事の内容は、開業している公認心理師として、医療機関からのリファーを受けていて感じることや医療機関で働いていた公認心理師の意見を参考にしています。
精神科や心療内科、その他医療機関で働くことを目指している人は、仕事をする上での準備として、公認心理師を必要とされている医療機関は、公認心理師を見極める特徴として参考にして頂ければと思います。
うつ病であるとか不安症である、発達障害であるなどといった判断をすることはできないのです。
しかし、要支援者の話を聴いたり、様子を観察したりした時に『専門医であればおそらくこう診断するのではないか』、『〇〇という自覚症状があるのなら〇〇という病気かも知れない』という想像ができる力は必要です。
それができなければ要支援者の話の中で、どの部分を医師に伝えるべきか判断することができず、要領を得ない報告をしてしまいます。
要支援者が病気であるか診断するために情報収集は医師自ら行いますが、情報収集のサポートとして公認心理師が面談した時に得られる情報は貴重です。
精神科や心療内科、その他医療機関で働くことを目指している人は、仕事をする上での準備として、公認心理師を必要とされている医療機関は、公認心理師を見極める特徴として参考にして頂ければと思います。
医療分野との連携に必要な公認心理師の力
公認心理師として医療分野で働く上で求められるものはたくさんありますが、その中でも重要だと思うものをいくつか取り上げています。精神医学の観点から要支援者を評価できる力
公認心理師は医師と違って要支援者の状態を診断することはできません。うつ病であるとか不安症である、発達障害であるなどといった判断をすることはできないのです。
しかし、要支援者の話を聴いたり、様子を観察したりした時に『専門医であればおそらくこう診断するのではないか』、『〇〇という自覚症状があるのなら〇〇という病気かも知れない』という想像ができる力は必要です。
それができなければ要支援者の話の中で、どの部分を医師に伝えるべきか判断することができず、要領を得ない報告をしてしまいます。
要支援者が病気であるか診断するために情報収集は医師自ら行いますが、情報収集のサポートとして公認心理師が面談した時に得られる情報は貴重です。
そのため公認心理師は、診断をする権限がなくても精神医学の知識を持っておく必要があるのです。
心の病と言ってもそれぞれ特徴があるので、適したアプローチ、適さないアプローチがあります。
それを意識してカウンセリングをすることが要支援者に安全なカウンセリングを提供することになります
また、薬物療法以外にも心の病の改善には必要な要素があるので、それを理解してカウンセリングを行うことで、要支援者に望ましい行動変容を促すことができ、反対に望ましくない行動を抑止するように働きかけることもできます。
公認心理師に医学的な知識があることは、カウンセリングの安全性を維持するという上で大切なことなのです。
どの科に関わるかによって求められる検査は違ってくるので、必要となる心理検査が行えるように準備をしておくことが必要です。
心理検査については、公認心理師の中でも大学院を経て資格を取得している人がしっかりと学んできている傾向が強いと感じます。
現場によってどのような専門家がいるのか、専門家同士が上手く連携できているのか、どのような仕組みで運営しているのか、などの違いがあるので、それを理解して立ち回ることができる柔軟性が必要です。
複数の人が連携して働くということは、それだけの人の心理が環境に影響を与えるので、チーム医療の一員としてチームが機能するために尽力できる力があることが望ましいと言えます。
要支援者の心の健康が保たれている時、その人はどのような社会適応が可能なのかをイメージして、必要な関与を行うことは心理職に求められる役割です。
病院の場合、要支援者に対して公認心理師から具体的な社会復帰や将来の社会適応のアドバイスをする機会を持つことが難しい場合でも、公認心理師が目の前の要支援者の社会適応をイメージできた上で話を聴くことで要支援者を自立した1人の社会人として接する態度が保たれます。
カウンセリングをしていると、カウンセラーが要支援者の尊厳を尊重して接しているということは、要支援者自身に伝わるので、この人なりの社会適応の形があるはずだという意識で接することが望ましいと言えます。
どの環境で働くかによって公認心理師にはどのような形で心理的課題を解決するための依頼が来るのか違いがあります。
また一緒に働く医師や看護師などの性格傾向も環境によって傾向があったりするので、それも踏まえて柔軟に立ち振る舞える力が求められます。
医療分野で働きたいと考えている公認心理師の方は、上記のようなことを参考にして頂ければと思います。
安全なカウンセリングを行うために
精神医学の知識が必要な理由は、カウンセリングの安全性を維持するためです。心の病と言ってもそれぞれ特徴があるので、適したアプローチ、適さないアプローチがあります。
それを意識してカウンセリングをすることが要支援者に安全なカウンセリングを提供することになります
また、薬物療法以外にも心の病の改善には必要な要素があるので、それを理解してカウンセリングを行うことで、要支援者に望ましい行動変容を促すことができ、反対に望ましくない行動を抑止するように働きかけることもできます。
公認心理師に医学的な知識があることは、カウンセリングの安全性を維持するという上で大切なことなのです。
心理検査ができること
医療の現場では心理検査を行う機会は多くなるでしょう。どの科に関わるかによって求められる検査は違ってくるので、必要となる心理検査が行えるように準備をしておくことが必要です。
心理検査については、公認心理師の中でも大学院を経て資格を取得している人がしっかりと学んできている傾向が強いと感じます。
医療の現場という環境への理解
医療の現場は、医師や看護師だけでなく、検査技師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、その他医療系資格の専門家がそれぞれの立場から病気の人やケガをした人の支援をしています。現場によってどのような専門家がいるのか、専門家同士が上手く連携できているのか、どのような仕組みで運営しているのか、などの違いがあるので、それを理解して立ち回ることができる柔軟性が必要です。
複数の人が連携して働くということは、それだけの人の心理が環境に影響を与えるので、チーム医療の一員としてチームが機能するために尽力できる力があることが望ましいと言えます。
病気の回復だけでなく社会適応のビジョンを描く力
公認心理師として医療分野に関わるということは、要支援者の社会適応を促進するためのアプローチが必要になることもあります。要支援者の心の健康が保たれている時、その人はどのような社会適応が可能なのかをイメージして、必要な関与を行うことは心理職に求められる役割です。
病院の場合、要支援者に対して公認心理師から具体的な社会復帰や将来の社会適応のアドバイスをする機会を持つことが難しい場合でも、公認心理師が目の前の要支援者の社会適応をイメージできた上で話を聴くことで要支援者を自立した1人の社会人として接する態度が保たれます。
カウンセリングをしていると、カウンセラーが要支援者の尊厳を尊重して接しているということは、要支援者自身に伝わるので、この人なりの社会適応の形があるはずだという意識で接することが望ましいと言えます。
まとめ
医療の現場と言っても精神科や心療内科で働くのか、緩和ケア病棟で働くのか、リハビリ施設で働くのかなど、公認心理師が貢献できる環境はたくさんあるので、自分が働く環境で求められることを察知して立ち振る舞うことができる観察力と行動力が必要になります。どの環境で働くかによって公認心理師にはどのような形で心理的課題を解決するための依頼が来るのか違いがあります。
また一緒に働く医師や看護師などの性格傾向も環境によって傾向があったりするので、それも踏まえて柔軟に立ち振る舞える力が求められます。
医療分野で働きたいと考えている公認心理師の方は、上記のようなことを参考にして頂ければと思います。
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