カウンセラーに嫌われていないか、気になってしまう
『こんな相談ばかりしているとカウンセラーに嫌われていないだろうか』と不安になるクライエントは少なくないようです。
実際に、「私のカウンセリングを断りたくなったりしませんか?」と質問されることやそんな風に思っていることが何となくわかる場合があります。
カウンセリングに来られる方は神経症の方も多く、その中でも対人恐怖症の方が多いため、どうしてもカウンセラーにどう思われているか気になってしまうようです。
カウンセリング中のカウンセラーの頭の中
カウンセラーが何を考えているのか不安だという方のために、カウンセリングの中でカウンセラーが何を考えているのか説明したいと思います。
カウンセラーがカウンセリングを行う主な目的は、クライエントの悩みの解決、そしてクライエントの心の安定です。
そのため、カウンセリングの中では、クライエントはどんな状態で、問題可決のためには何が必要か、クライエントが社会の中で心を落ち着けて生活をしていくためにはどのような心理的成長が必要かということを把握するために考えを巡らせています。
私はすべてのカウンセラーが何を考えてカウンセリングを行っているかまではわかりませんが、カウンセリングというのは悩みを抱えて困っている方に対し、対話という形で支援をする仕事なので、悩みを聴くことによってクライエントに対して否定的な感情を持つことはありません。
私達は、心の病だけでなくさまざまな悩みを聴いてますが、その中には浮気、不倫、DV、モラハラ、性犯罪など、一般的には他人から否定的な印象を持たれる話であっても、カウンセラーはそこからの問題の解決とクライエントの心の安定を目指すことを考えています。
カウンセリングは人間関係の練習をする機会
また、カウンセリングは、自分と自分の心、他人、仕事などとの関係性を学ぶ場でもあるので、カウンセラーを相手に人間関係の練習をしていただければいいと思っています。
実生活の人間関係の中でも、相手が自分のことをどう思っているか気にしてしまうことはあるでしょう。
カウンセリングの中でもカウンセラーに対して自分のことをどう思われているのか気になったとしても、カウンセリングを継続してカウンセラーとの関係性を維持していくことは、実際の人間関係を築く良い練習になるはずです。
カウンセリングを受けている方の中には、『自分はカウンセラーから嫌われているのではないか』と不安になってします人は何割かは数おられます。
私はそのような不安を持ってしまう方が、カウンセリングを人間関係の練習の機会として上手く活用して頂ければ良いと思っています。
いろいろ気になってしまう事もあるでしょうが、カウンセリングはクライエントの安心と安全を第一に考えた対話の時間ですので、気兼ねなくご利用下さい。