月曜日が憂鬱になるという方へ

ブルーマンデー症候群というものを聞いたことがありますか?

これは、日曜日の夕方から会社に行くことを考えると憂鬱になる、日曜日の夜はあまりよく寝れない、月曜の朝は吐き気や腹痛に襲われる、月曜日の午前中は仕事に集中できなくてミスも多い、などが当てはまる状態のことを言います。

休み明けの出勤は、少し憂鬱な気分になるという人は少なくないと思いますが、ブルーマンデー症候群は憂鬱感や気分の落ち込みが強く、集中力も大幅に欠けている状態で、場合によっては吐き気や腹痛などの症状も月曜日に強く表れます。
また、自殺者も月曜日は他の曜日に比べて1.3〜1.5倍ほど多いというデータもあるようです。

ブルーマンデー症候群の人は怠け者ではない

カウンセリングでも、ブルーマンデー症候群だと思われる人が相談に来られますが、会社に行くのが辛いという思いがある反面、休むわけにはいかない、責任を果たさなければならないという思いで、辛い心と体にムチを打って出勤しているという方が多いように思います。

そのため、仕事への責任感の強さから、ブルーマンデー症候群に近づいている自分の状態を把握することができないまま過ごしていて、ある日急に心身に掛かっている負荷をドッと感じて仕事に行くのが辛くなったという体験談をよく聴きます。

他人が「毎週月曜日になると会社に行くのが辛いと感じる」という話を聞いたら、この人は仕事への意欲が低い怠け者かもしれないと思うかもしれませんが、責任感が強く、他人の期待に応えようと頑張ってきた人で、その上で自分の本音を相手に伝えることが苦手なため、多くの仕事を抱えてしまっているという場合が多いのです。

月曜日の憂鬱感が強い人の中には、出勤前に吐き気や動悸、めまいに悩まされるというケースもあります。
そんな状態にあるという人は、すぐにでもカウンセリングを受けて頂きたいと思います。

月曜日がストレスの引き金になっている状態

ブルーマンデー症候群の人は、毎週日曜日の夕方から気持ちが沈むようになっているのですが、これは会社に行くこと、仕事を抱えて過ぎていること、職場の人間関係が辛いなどのストレスがあり、月曜日というものがストレス反応を高める条件反射のスイッチとなっています。

そのストレス反応が、ストレス源である会社から自分を遠ざけるため会社に行くこと、働くことの意欲を生まないと形で表れている状態がブルーマンデー症候群なのです。

責任を放棄しようとしているわけでもなければ、自分が休むことで周囲に迷惑を掛けても良いと思っているのではなく、月曜日を連想するとやる気が起こらなくなるという条件反射が身に付いているのです。

ブルーマンデー症候群に対するカウンセリング

ブルーマンデー症候群にならないためには、日頃から抱えている不満を話せる相手がいるということが望ましいと言えます。
仕事は辛い、苦しいと思うことがあってもおかしいことではないので、それを言葉にして吐き出すことも必要だからです。
自分の状態を誰かに説明しているうちに客観的に自分のことを見れるようになり、ストレスが軽減されたり、大切な決断ができるようになります。

カウンセリングなら、ストレスやストレスによって表れる症状についても知識のあるカウンセラーが話を聴かせて頂きます。
月曜日になると憂鬱になるという状態が続いているようなら、カウンセリングを活用して下さい。
カウンセリングの中では、話を聴かせて頂きつつ、下記のようなアドバイスをその人に適した形で提供しています。

カウンセリングで学べるストレス対策

カウンセリングでは、適切なストレス対策を身につけることによってブルーマンデー症候群を克服するということも提案しています。
ストレス対策と言ってもさまざまですが、日常生活の中で行えることをお伝えします。

余暇の過ごし方の見直し

仕事終わりや休日に時間が取れる人は、その過ごし方を見直すことで月曜日の気持ちが変わってくることもあります。
仕事のことを忘れるくらい熱中できることに時間を使ったり、心をケアすることに時間を使うなど、積極的にストレスを緩和させることも有効です。

仕事へ意識や仕事のやり方を変える

職場で生まれているストレスがブルーマンデー症候群を引き起こしているので、仕事の見直しが可能なのであれば、見直しに取り組みましょう。
カウンセリングの中では、お話をお聴きした上でどのように仕事への意識の持ち方、仕事のやり方を変えることが望ましいか提案させて頂くこともあります。

ストレス対策は、どのような対策が効果があるかは、その人の置かれている環境やストレスの原因などによって違いがありますが、何もしないまま生活していても悩みは続くので、日常生活の中にもストレス対策を取り入れて欲しいと思います。

月曜日の憂鬱さも人によって個人差があるので、自分に合った対処法を知るためにもカウンセリングを利用して頂ければと思います。

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