緊張して人前で上手く話せないという悩み

ビジネスマンやお医者さんなど、仕事で人前で発表する機会のある人から、緊張して人前で上手く話せないという相談を受けることがあります。

『人前で失敗することはできない』、『厳しい指摘をされないだろうか』という思いが、脳を混乱させ、口も上手く動かなくなり、準備していたことが
飛んでしまったり、言葉が上手く発せないという状態になってしまうという悩みで、いわゆるあがり症というものです。

あがり症を克服したいという方がカウンセリングにお越しになることはありますが、カウンセリングを受ける前に以下のようなことを理解しておいて頂けると克服しやすくなります。

あがり症になってしまう人の心理

あがり症を克服するには、あがり症とは何かを正しく理解することが大切です。
理解が不十分だと対処も間違ってしまったり、必要な行動を継続することができなかったりします。
また不安度も高くなってしまう可能性もあり、理解不足によってあがり症の症状が出やすくなることもあるので、克服のためにまずは理解を深めることからはじめましょう。

あがり症になってしまう人には、以下のような心理的特徴があり、それらが『あがる』という状態を生み出す要因になっています。

緊張の捉え方

あがり症になってしまう人の特徴として、緊張することは良くないことだという固定観念を持っています。
緊張とは何かを正確に知らないために、緊張によって生じる体の反応を悪いものだと思って、心臓がドキドキしたり、呼吸が荒くなったり、手に汗をかく
ことで、緊張しているから上手くいかないのではないかという不安が増加してしまう傾向があります。

他人からの評価への囚われ

人前で話す時、自分が何をするかということよりも、他人が自分のことをどう評価するのだろうかということに意識が囚われてしまっています。
自分がコントロール可能なのことではなく、自分の力ではコントロールできないことに意識が向いてしまっています。

以前の失敗から生じるトラウマ

過去に人前で話した時に上手くできなかったという思いが強く、人前に立つとどうしてもその記憶が頭に浮かんできて、呼吸が浅くなり、頭が真っ白に
なって、言葉が出なくなてしまう人がいます。

あがり症と性格傾向

あがり症になってしまう人は、上記のような心理的特徴がありますが、その特徴を身につけやすい性格的特徴もあります。

真面目で失敗を知ることへの抵抗感が強い完璧主義者。
そして、物事を良いか悪いか、失敗か成功かという二極的に捉えてしまう。
また、他人からの評価を気にしやすく、他人の評価が自分の人生を左右するという思いが少なからずある。

このような性格の人は、他人からの言葉や一度の失敗によって、あがり症になってしまう心理的特徴が強くなりやすいと言えます。
ただ、性格と心理状態は影響し合うものですが、心の働きはコントロールできる部分もあるので、上記のような性格の人でもあがり症を克服することは可能です。

あがり症に悩む人へのカウンセリング

あがり症の克服のためのカウンセリングは、まずは話を聴かせて頂き、あがり症の程度や状態、緊張して話が上手くできなくなり始めた経緯などを
確認させて頂きます。
その上で、緊張を受け入れることができるための知識の提供、緊張をコントロールするためのトレーニングを行っていきます。

AXIAには、スポーツに取り組む学生や実業団やプロのアスリートも相談に来られていて、緊張やあがり症を克服をサポートしてきた実績が豊富です。
カウンセリングでは、しっかりとお話を聴いた上でその人に適したトレーニングを提案させて頂きます。

あがり症を克服するためのトレーニング

あがり症は、緊張していること自体が問題なのではなく、緊張時に起こる体の反応に意識が向きすぎて本来の目的に意識が向かない、行動に支障が出るという点に問題があります。
そのため、トレーニングによって身につけるべきことは意識のコントロールによって適切な行動が取りやすい心身の状態を作る方法です。
具体的なトレーニング方法は以下の2つです。

呼吸法

呼吸法は、自律神経の働きを整えるために行います。
呼吸に意識を向けることで一旦緊張による体の反応から意識を話すことができ、その上呼吸が整うことによって自律神経の働きが整い体の反応も落ち着きます。

セルフコーチング

カウンセリングでカウンセラーと対話をすることによって思考力の向上を目指します。
緊張すること自体は異常なことではないので、緊張を感じている自分の心の安定性を保つための心の働きを身につけることが大切です。
安心を感じる環境の中で自分と向き合うことは、セルフコーチング力を身につけることにつながります。


緊張やあがり症で悩んでおられる方は、一度ご相談下さい。