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2020/05/20
相談事例

嫁姑問題と家族が抱えるストレス|家族関係のカウンセリング

結婚を機に生じる家族関係の悩み

家族関係の悩みの中には、嫁と姑の関係によって生じる問題があります。 
カウンセリングでは、嫁との関係の悩んでいる人からの相談もあれば、姑からの干渉に悩んでいる人からの相談もあります。
また、その間で板挟みになっている男性がストレスを抱えて悩んでいるという相談もあります。
この記事では、結婚後に生じる家族関係の悩みの中で嫁の悩みと姑の悩みを1つずつ事例を取り上げ、そこにカウンセラーの知見を交えて解説しています。

嫁の態度が変わり関係が悪くなる

自分の息子が結婚したことにより、嫁との関係が悩みになるケースがあります。
最初は良い関係を築けていたのにいつからか関係が悪くなる場合もあれば、最初から合わない部分を感じていたという場合もあります。
カウンセリングでは、前者の最初は良い関係だったのに何かをきっかけに関係が変化して悩んでいるという相談が多いので、その事例を取り上げて説明します。

嫁から否定されるようになった

嫁との関係に悩んでいる人が悩みを抱え始めるパターンとしてよくあるのが、最初は仲良くしていたのに、ある時から嫁から直接批判をされるようになったというものです。
嫁が家に嫁いできた時は、それが同居であれ別居であれ、義理の親である自分たちとも良い関係を築いていたのに、ある時から姑の発言や行動に対して批判は始るということが起きるようです。

批判から拒否へと変わる関係

嫁から姑への批判がはじまってから、その批判に対して最初はできるだけ受け止め譲歩できるところは譲歩していこうと努力をしても、嫁からの批判は続いているという中で、次は連絡をしてこないで欲しい、家にも来ないで欲しい、自分たちも夫の実家には行きません、というような拒否とも言える宣言をされることがあるのです。

こうなると息子のことは気になるし、嫁ともできることなら仲良くしたい、何よりも孫には会いたいのにどうしていいかわからないという状態になってしまいます。

関係を改善しようとすると悪化する

息子の家族と会えない、交流がないというのはつらいので、どうにかして関係を改善しようと働きかけても、その行動すら批判され、自分を追い詰めてくると言われ、嫁はさらに頑なに距離をとろうとするので、状況はますます悪化していくこともあります

嫁から、自分たち家族には関わらないで欲しいというようなことを言われてしまっているケースは、ほとんど上記のような流れをとっています。

嫁が抱えている心理的問題

嫁からの拒否により息子夫婦と交流が無くなってしまったというケースは、嫁が抱えている心理的問題が関係していることが多いです。

それはどんな問題かというと、嫁の心の中にある『見捨てられ不安』です。

見捨てられ不安とは

見捨てられ不安は、他人と仲良くなっていくほど、いつ自分は見捨てられるのだろうかという不安が心の中に生じて、その不安に耐えることができない
ため、自分から相手との関係を断とうとしてしまう心理的問題です。

本人は仲良くしたいけど、見捨てられたくないという葛藤に気づいていないため、自分の心の中の葛藤を相手の問題点を見つけて批判することにすり替え
ます。
そのため、仲良くしていたのに突然批判が始まるのです。
そして、批判を続けても相手は自分の望んでいる反応を返してくれないので、もう距離をとりたいという風になるのです。

見捨てられ不安を持つ嫁への対処法

嫁の見捨てられ不安が原因で関係が悪化している場合は、適度な距離感を保つことが望ましいと言えます。
嫁の態度に対して、無理に関係を良くしようとしても荒探しのような感じで問題点を見つけて攻撃を受けるので、一旦はそっとしておきましょう。

その上で大切なことは、嫁の夫である息子の協力です。
直接関わると関係が悪化することが多いので、息子に嫁と両親の関係を理解してもらうこと、そして距離感を置いていることは拒否しているわけではないと伝えておくことが大切です。
息子の理解のもと一度は距離を取り、そこから適度な距離感を再度構築していくようにするのです。
最初の仲が良い状態を理想として、そこに戻ろうとするほど葛藤は大きくなり関係が悪くなることが多いので、程よい距離感を再構築することに意識を置いて下さい。

一度距離を置いていたら、嫁から声を掛けてくるようになった場合は、関係を再構築するチャンスです。
これまでのような関係に戻ろうとするのではなく、新しい距離感を築くことを意識して嫁が関係を負担に感じる手前の関わり方をしていくという点が関係改善のポイントです。


姑が嫁との関係を無理に修復しようとすると、その不満が息子に向くことがあり、それによって息子夫婦の関係が悪くなってしまうと息子に理解をしてもらって様子を見るということができません。
自分と嫁との関係が不安定でも、息子と嫁の関係がある程度安定しているのであれば、その関係が崩れないように配慮することも親の大切な心掛けです。

もし、現状は息子と嫁の関係も悪くなりつつあるというような状態であれば、一度カウンセリングを受けて頂いた方が良いかもしれません。
現段階でどのようにすると良いのかを話を聴かせて頂いた上でアドバイスさせて頂きます。


〜〜〜次は、嫁が抱える姑との悩みついてです。〜〜〜

結婚したら始まった姑からの干渉

カウンセリングには、姑との関係で悩んでいる方も相談に来られます。
嫁と姑の関係は、双方にとって悩みになる人間関係です。
姑に対する嫁の悩みの多くは、姑からの干渉です。

今どきの言葉で言うと、「うざい」という思いがあるけど、はっきりと干渉を止めて欲しいと言えずに悩んでいる人は少なくありません。

嫁に対する干渉もあれば、夫に対する干渉もあり、プライバシーが守られない、尊厳を大切にしてもらえないという苦しい結婚生活に悩んでいる方もいるのです。

嫁が戸惑う姑からの干渉の内容

姑からの干渉は、下記のようなものがあります。

嫁を悩ませる姑からの干渉
  • 「そろそろ子供でも作って」と干渉してプレッシャーを掛けてくる。
  • 家事のやり方に口を出し、勝手に掃除や洗濯のやり直しをはじめる。
  • 料理が息子の口に合わないと、夫の分の食事を作って持ってくる。
  • 子育ての方針や子供の保育園や学校、習い事のことまで口を出してくる。
  • 結婚してからも夫の服は姑が買ってくる。
  • 連絡もなしに家に来るし、時には泊っていこうとする。
  • 家に来た時に勝手に冷蔵庫を開けたり、夫婦の寝室に入る。


これらは姑から嫁や夫への干渉のほんの一部です。
中には実家に戻ることさえも禁止された人もおられるほど、自分の子供やその嫁に対して過剰な干渉をしてくる親がいるようです。

子離れができていない姑は干渉が強い

干渉が強い姑は、自分の息子からの子離れができていません。
心理的には、自分と息子という人間関係に境界線がない状態で、息子は一人の独立した大人であること、親とは違う価値観や興味、関心があるということを理解することができない、認めることができないという状態です。
そのため、その息子が結婚した相手との境界線を持つこともできず、過剰な干渉をしてくるのです。

息子との関係に境界線がないということは、人間関係の距離感や配慮というものがありません。
自分の干渉を正当化してどんどん距離を縮めてきます。
夫に注意をしてもらっても自分の行いを正当化して干渉を続けるという姑もいます。

本来、息子との境界線は、子育ての家庭で強くしていく必要があるのですが、息子が小さいころから過保護、過干渉に育ててきた場合や夫との関係が悪くて子供の成長だけが楽しみになっていた母子間の境界線を獲得しないままになってしまうことがあるのです。

干渉してくる姑への対処法

息子との境界線がない姑には、話をして若手もらうということが簡単ではありません。
なぜなら、息子の考えや要望を一人に人間として尊重する感覚がないからです。
話をして適度な距離を保ってほしいということを伝えても「一切関わるな」と言われたというように極端な受け取り方をする場合もあります。

そのため、夫に嫁として干渉を受けていることの辛さを理解をしてもらい自分たちから姑と距離をとるしかないのです。

ただ、場合によっては夫に自分の辛さを理解してもらえない場合もあります。
また理解はしてくれても親との関係を悪くしたくないということで、親には何も言えない男性もいます。

カウンセリングで夫婦の話し合いをサポート

姑から受けている干渉の辛さ、姑と距離をとりたいという要望を夫に理解してもらえないという方はカウンセリングをご利用下さい。
夫婦の会話がスムーズに進むようにサポートさせて頂きます。

カウンセリングをご利用になられている方は、一人でカウンセリングを受けて夫への思いの伝え方を聴きに来られている場合や夫婦で一緒にカウンセリングを受けて、その場で大切な話をして変えられる方もおられます。

姑に関する悩みも曖昧にせずに話し合うことが夫婦の信頼関係を作ることにつながります。
夫婦関係は、これからも続く関係性なので姑のことで悩みを抱えているならしっかりと話し合っておくことが大切です。


〜〜〜最後に嫁姑問題で悩む男性のストレスについてです。〜〜〜


母親と妻の間で板挟みの男性

嫁と姑問題によって生じる問題として、男性が板挟みになってストレスを抱え心の病になってしまうということが起こります。
優しいけど自分の意見を他人に伝えることが苦手な男性ほど、自分の母親と妻との間で板挟みになり、うつ症状が発症したり、依存症になったりとストレスが心の病として表面化してくることがあります。

カウンセリングで既婚男性から相談を受けていて、詳しく話を聴いていくと母親と妻との関係に悩んでいてストレスを抱えているということが発覚するということがあります。
その中には、かなり状態が悪化していて自殺未遂をしていたということや依存症になりギャンブルで借金を作っていた、性犯罪をしていたということもあるので、嫁姑問題の板挟みになっている男性は、それを自覚した時点でカウンセラーに相談して欲しいと思います。

性格的に上手く間に入って家族関係のバランスを取ることができないという人もいるので、そんな場合はカウンセラーのサポートを受けて下さい。
また、夫が嫁姑問題でストレスを抱えていると感じている女性は、夫の負荷が大きくなりすぎる前に夫婦でカウンセリングを受けて頂くことをお勧めします。



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