性犯罪被害とカウンセリング

性犯罪の被害に合ったという方からのカウンセリングの依頼があることもあります。

性犯罪に合うということは、一方的で理不尽な暴力を受けているということでもあるので、相談に来られる方も複雑な思いでカウンセリングを受けておられます。
カウンセリングには一定の費用と時間が掛かり、辛いことを話すということは、精神的な負荷もあります。

性暴力の結果、被害を受けた人がカウンセリングを受けなければならない状態に納得のいかない思いがありながら、傷ついた気持ちの整理とケアが必要だということで相談に来られているというのが現状です。

私たちは、そういった思いも受け止めつつ話を聴かせて頂きます。
本来、言葉にすることもつらい話だと思いますが、カウンセリングが必要だと感じておられる方はご相談下さい。

上手く話せなくても、無理に話さなくても大丈夫です

性犯罪被害に関する相談は、簡単に話せないような事やどう言葉にしていいのかわからない思いなどがあると思います。
カウンセリングでは、無理に話す必要はありませんのでご安心下さい。

カウンセリングという決められた時間の中でだけでも、日常と距離をおいて心を休めに来るような気持ちでお越しいただければと思います。
カウンセリングという時間の中で、じっくりと自分の気持ちと向き合いつつ、少しずつでも心を和らげていっていただければと思っていますし、そのお手伝いをさせていただきたいと思っております。

これまでに相談に来られた方は、少しずつ前を向けるようになり、学業、恋愛、結婚、仕事などに向かって行動できるようになっておられます。
私たちは、それまでの道のりをしっかりとサポートさせて頂きます。

カウンセリングへの心の準備

これまでも性犯罪被害に合われた方のカウンセリングは担当してきましたが、はっきりと言えることは、いくらカウンセリングによる心のケアが必要だと
言っても被害に合われたご本人がカウンセリングを受けてみようと思えない場合、カウンセリングを受けない方がいいということです。

デリケートな問題なだけに、周囲の人がいくらカウンセリングをすすめても、ご本人に心の準備ができていなければ、被害に合ったことや現在の心境を話すことが心の負担になるのです。

もし、ご家族の方が被害に合われた当事者のことが心配だということであれば、関わり方などのアドバイスもできますので、ご家族の方のみ来ていただいても構いません。

被害を受けた方の中には、別の相談内容でカウンセリングを申し込み、何度かカウンセリングを受けて話せそうだと感じたら、被害に合ったことを話して
下さるというケースも何件もありました。
そのような形でご相談頂いても構いません。

心の整理することで心が回復していく

性犯罪被害に合った方は、心にやり場のない思いやトラウマを抱えておられます。
そういった思いやトラウマに心が支配されないためには、ゆっくりと時間を掛け心を整理していくことが大切です。
無理に現実と向き合うのではなく、少しずつ現実を受け入れていくことが望ましいと思います。

性犯罪の被害は、悪いのは加害者ですが被害者が複雑な感情を抱きやすい点が、被害後の精神的な問題を生み出す要因となっています。
人に相談することも精神的な負荷が掛かる大変な問題ですが、トラウマを抱えやすい悩みだからこそ、カウンセリングを受けることは望ましい手段です。

性犯罪に合われた方、被害者のご家族が、一度カウンセリングを受けてみたいと思われた時はご連絡下さい。

※性犯罪被害で悩んでおられる方の相談は、どのカウンセラーも対応経験があります。
ただ、どうしても女性の方が話しやすいということがあろうかと思いますので、希望のカウンセラーを指定して下さい。