原因がわからない心の問題はストレス蓄積のサイン

人間は、ストレスを自覚できていない場合、そのサインとして精神状態の変化が表れることがあります。
学校や仕事を休むほどではないが、心がすっきりしないという状態から始まり、いつの間にか精神状態が悪化してしまうという経験をしたことがある人もおられると思います。

時折感じる不安感、孤独感、焦燥感など、漠然とした心の悩みというのは確かにあって、それに悩まされている人も少なくないと思います。
漠然とした悩みの場合、徐々に生活に問題が生じてくるので、様子を見ている間に大きな問題になってしまうこともあります。

漠然とした心の悩みというのは、悩みが生じた原因が自覚できていなかったり、心が不安定になっていることを自覚できていない時に生じて、自分自身にストレスを抱えているというサインを送ってくれます。

不安感、孤独感、焦燥感から生じる3つの異常

不安感、孤独感、焦燥感があるということは、ストレスを抱えているということです。
ストレスがそれらの心理状態として表面化しているのです。
そのストレスを抱え続けたままにしておくと人間の体はストレスに耐えることができ
なくなって下記のような異常が生じます。

・精神の異常・・・抑うつ感、パニック発作、恐怖症、不眠、無気力など
・身体の異常・・・アトピーの悪化、めまい、頭痛、難聴、体の凝りなど
・行動の異常・・・依存症、摂食障害、暴言や暴力、自傷行為など

上記のような異常の中には、病院で治療を受ける必要が出てくる場合もありますが、ストレスとなっている不安感、孤独感、焦燥感が残ったままであれば、治療を受けたとしても、また異常が出てくる可能性があります。
そうならないように不安感、孤独感、焦燥感をケアすることが必要になるのです。

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なぜ漠然としているのか?

漠然とした不安感、孤独感、焦燥感が心の中に生じるのは、自分のストレス耐性を超えるストレスを受けたり、ストレス耐性上手く身についていないということも関係しています。

例えば、悩みの原因となった出来事から受けるストレスが大きすぎて、心が受け止めきれずに不安感、孤独感、焦燥感として心に残っている場合。
自分の中に客観的に物事を捉える力が育つ前に、親子関係などによって受けたストレスによって人間関係への過度な恐怖心や不安感などが身についている場合。

ストレスを受けた時、それを自覚することができずに後から漠然とした不安感、孤独感、焦燥感として表れるのは、心の中でどのようにストレスが生じて、いつから続いているのかということを正確に把握できないため、理由がわからない心の異常を感じるからです。
自分の現在の心の状態が、どのようなストレスによって引き起こされているかわからなければ、漠然とした心の異常として感じられるのです。

心の中をカウンセリングで言語化する

不安感、孤独感、焦燥感が原因である心身の不調は、漠然としていた掴みどころのない思いを、少しずつ言葉にしていくことで和らぐことが多いです。
カウンセリングでは、その人の心の強さを見極めつつ、心に無理が掛らないように話を進めていきます。

感情を言語化するということは、感情を整理して和らげることになり、感情が和らぐことで心や体への負担も軽減されます。
不安感、孤独感、焦燥感は、それが生じたきっかけとなる出来事やそれらが生じやすい自分の性格的な要因を含めて話すことが難しいので、話をしても自分の思いが伝わるだろうかと感じてしまいますが、カウンセラーは感情や話の内容が整理されるように促しながら話を聴くことができます。

ストレス耐性が高い人はボキャブラリーが豊富

不安感、孤独感、焦燥感が生じた時、それらの感情によって心の安定が失われてしまう人は感情の整理が上手くできていないと言えます。
そのため、ずっとストレスを抱えている状態が続くのですが、感情を適切に言語化する力がある人は感情の整理をする能力が高いため、ストレス状態が続きにくいということがいくつかの心理学の研究で明らかになっています。

ストレス耐性が低い人ほど、自分の感情を表現するボキャブラリーが少ないのですが、ストレス耐性が高い人は不安感、孤独感、焦燥感などをその時の状態を上手く言葉にして表現する力を持っているのです。

カウンセリングは、自分の感情や思考を言語化してもらう場でもあるので、上手く言葉にできない人であってもカウンセラーがサポートをすることで少しずつ表現力が身に付いていきます。
不安感、孤独感、焦燥感に悩まされているという方は、カウンセリングという形で感情を言語化する機会を増やして頂ければと思います。

「漠然とした悩みだから上手く話せそうにない」、
「自分が悩みを具体的にわかってないのに相談してもいいのだろうか」
と思っておられるかもしれませんが、安心してカウンセリングをご利用ください。