自分の仕事が評価をされていないと悩んでいる方へ

仕事のストレスを上げる要因の1つに、上司や同僚からの評価があります。
特に上司からの評価は、給与や今後のキャリアにも影響するので、納得のいく評価を受けることが出来ていなければ不満が大きくなります。

そして世の中には、本当に適切に評価をされない職場もあるので、評価に不満を持ちストレスを抱えている人も少なくないでしょう。
以下では、仕事での評価がストレスとなる具体的な事例を紹介しています。

適切な評価ができない上司がいる職場

自分の行っている仕事を適切に評価されないことはストレスになります。
カウンセリングをしていても、職場から適切な評価を受けることが出来ていないことがストレスになっているという話を聴くことがあります。

例えば、自分にしかできないとまでは言えなくても、できる人は限られる仕事担当して、それなりの成果を出しているのに評価されないという不満。
また、自分は効率を考えて仕事をしているので無駄な残業はしていない人が残業をしていないからといってがんばっていないとみなされるという不満。

このような不満は、上司が部下を適切に評価できない職場で高まります。
本来の仕事の目的を考えると評価されるべき視点というものがあるのに、価値観がずれていて適切な評価ができない上司はいるので、適切な評価を受けられずにストレスを抱える人がいるのです。

他人と比べて不適切な評価を受けている場合

明らかに同僚よりも仕事の成果も出しているのに、同じような評価を受けていたり、仕事の成績に変わりがないのに同僚の方が良い評価を受けている場合があります。
このような状態もストレスを感じます。

仕事には目に見えない、数値化できない貢献というものもあるので、一概に数値化できる成績だけで評価ができるものではありませんが、明らかに上司の好き嫌いで評価をされていたり、評価基準がコロコロと変わってしまう上司の元で働いているとストレスを感じます。

人は身近な人との評価の違いに敏感なものなので、上司の評価が一貫しているということは働きやすい職場の条件の1つなのです。

他人の評価に振り回されないための心の持ち方

職場は、どうしても上司に権限があり、上司からの評価が給与や昇進に影響するので、どんな評価を受けるか気になってしまいますが、大切なことはその中でも短期的な視点で物事を判断せず、仕事で良いパフォーマンスを発揮するために心の状態を保つことです。

なぜなら、上司以外の人が自分のことを見ている可能性もあるし、今の職場から転職をするかもしれないので、身近な上司からの評価で自分の意欲や行動を低下させてしまうと、結局その反動は自分に返ってくるからです。

では、上司の評価に振り回されないためにどうすればいいのか、そのヒントになることをお伝えしたいと思います。

自己分析で強みを自覚、ストレスに強い心を作る

実は、強みに関する研究をしているアメリカのVIA研究所は、自分の強みを自覚している人ほど自己肯定感が高いという研究結果を発表しています。

自己肯定感が高いと、他人の評価に心を揺さぶられにくくなるので、職場で上司から評価されることで生じるストレスも軽減されます。

適切な評価を受けていないことでストレスを感じている人は、まずは自分のことをよく分析し直すことが必要です。
評価とはそもそも人間の感情が加わりやすいものなので、他人からの評価を求める気持ちが強すぎるほどストレスが大きくなります。

そのため、他人ではなく自分が評価している自分の一面は何かということや自分はなぜ評価を受けたいのかということを確認するのです。
それによって自信が回復したり、評価の先に求めている目的が明確になれば一時期の他人からの評価で心を乱さなくても済みます。

また、自分の仕事も目的を出世や昇給だけにおくのではなく、仕事の質にも向けるなどして、仕事の満足感を高める要素を増やすことも大切です。

適切な自己評価、強みの自覚は転職活動にも生きてくる

適切な評価が受けられないということで転職を考える人もいるでしょう。
実際にカウンセリングでもそのような相談を何度も受けてきました。
転職を考えている方の相談では、カウンセリングの中で自己分析をしてもらい、自分の強みを自覚して頂けるようにしています。

なぜなら、転職をする場合、相手の会社は応募してきた人がどんな人柄で、仕事では自社のどんな利益をもたらしてくれるのかを知りたいと考えています。

そのため、今の職場で受けている不適切な評価ではなく、自分はどのような働き方をして、それが会社の金銭的な利益はもちろん、雰囲気作りや人材育成などにおいてどのような利益をもたらしていたのかを自分で説明できるということが重要になるのです。
その中で自分の強みについてもアピールできると尚良いです。

今の職場で適切な評価を受けることができていないという人は、今の職場で頑張るため、転職をするためなど、自分のために適切な自己分析のもと、適切な自己評価と強みの自覚を行っておくことをお勧めします。

自分の強みを明らかにするカウンセリング

自分を適切に評価できるようになり、周囲からの評価に振り回されないようになるためにはカウンセリングを受けることも1つの方法です。

カウンセリングでは、話を聴かせて頂きながらクライエントの強みが何かという仮説を立てています。
心の特徴は目に見えないものなので、仮説を立てつつ強みを探っていくという流れになります。

カウンセリングで自分の強みを探っていくメリットは、自分だけでは気づくことが難しかった強みに気づくことができる可能性があるという点です。
自分には当たり前だと思っていたことでも、多くの人はその発想や行動の習慣を持っていないということがあります。

他人に話を聴いてもらうからこそ明らかになっていく自分の特性があるので、今の職場で働くためにも、転職のためにも自己分析が必要だという方はカウンセリングをご利用下さい。