他人の本当の性格がわかりにくい理由

人と接していると、『この人は本当はどんな性格なんだ?』と疑問に感じることはありませんか?
とても世話焼きで面倒見が良いと思っていた人に怒りやすい一面があったり、繊細で恥ずかしがり屋だと思っていた人が仕事だととても大胆に行動していたり、人間関係の中で驚かされることがあると思います。
この記事では、人間の性格の奥深さを知って頂くために性格の特徴の中の生まれつきの性格と人格形成に焦点を当ててお伝えしたいと思います。

カウンセラーでも性格を把握することは難しい

性格の構造を説明しているページにも書いてあるように、性格には生まれてから変わることがない部分と生まれてから形成されてある程度変化する部分があり、生まれつき性格がその人の性格の核となっています。
そのため、生まれつき性格の特徴を掴むと、その人の本質がある程度わかります。

私は、性格の知識をとても重視してカウンセリングをしているカウンセラーなので、生まれつき性格に関する著書も出しているのですが、そんな私でも生まれつき性格がわかりにくと感じる人がいます。

生まれつき性格は、その人の性格の本質でもあり、生まれた後に身につく性格がどのような傾向になるかということにも影響している性格です。
私達は誰もが生まれつき性格というものを持っていて、それは大きく分けるとタイプ1〜タイプ9に分かれます。

詳しくはこちらを参考にして下さい。

性格の構造と9つの生まれつき性格

生まれつき性格が隠れてしまうケース

実は、人間の性格は精神状態を安定させ適切な努力をしている場合と、ストレスを受け精神状態が悪化しているとある法則に基づいて性格に変化が生じます。
その変化が続くと、生まれつき性格が隠れてしまうため、性格学に詳しい専門家が分析しようとしてもその人の生まれつき性格がわかりにくくなってしまいます。

簡単に言うと、人格者と心が病んでいる人は生まれつき性格がわかりにくいのです。

実は、私の友人のある会社の社長は、出会った時生まれつき性格がわかりにくい人の一人でした。
その方は、部下への厳しさは持っていますが、非常に面倒見が良くて根気よく部下の指導をされていたので生まれつき性格はタイプ2かも知れないと思っていたのですが、タイプ2の人とは異なった雰囲気も感じるなと思っていました。

それから何度か会って話をしているうちに、その方の生まれつき性格がタイプ8であることがわかりました。

タイプ2と8の共通点は、リーダーになっている人が多く、その資質も持っていることや攻撃性の強い一面があること、自尊心が高めであるということなどがあげられるのですが、タイプ8はタイプ2に比べ雰囲気が重厚で、近寄り難さを感じるところがあります。

また、タイプ8は他人に目立ちたい気持ちを持っていますが、タイプ2は目立つかどうかという意識が弱いという違いがあります。
その他にもいくつかの特徴に違いがあり、それらの違いをその社長から感じることでその方がタイプ8だと気付くことができました。

では、なぜタイプ8の人をタイプ2かも知れないと思ったかというと、それはタイプ8の人が人格的に成長をするとタイプ2の良い特徴を正確に取り込み
始めるからです。

人格を高める方法

もしあなたが、自分の人格を高めたいと思われるなら、あなたの生まれつき性格にとって適した努力を習慣化して下さい。
そして、意識的に習慣化していたことが無意識にできるようになるまで続けて下さい。
最初は努力して行っていたことが、無意識にできるようになると周囲の人達は、その無意識の行動を見てあなたの性格だと認識します。

ちなみに意識的にある程度コントロールできるようになっている行動は、習慣的性格の一部です。
その行動が無意識に行えるようになると人格の一部になったと言えます。
人格者とは、無理せず自然に自分にとって無理のない行動、そして周囲の人のためになる行動を行える人です。
反対に人格に問題がある人は、良くないとわかっている行動でも、コントロールできずに繰り返してしまいます。

自分の人格を高めたいのであれば、まずは意識的に誰かの為になる行動を行って下さい。
それがだんだんと自然に行えるようになっていったら人格が成長したと言えるでしょう。

自分の人格を高めるための法則が知りたい方は、ぜひカゲモン性格診断を
読んでみてください。

性格診断、才能発見カウンセリング