人間関係の板挟みは辛い

人間関係の悩みの中で、2人の人間との間で板挟みになっていて辛いというものが
ありますが、板挟みというのは何らかの対立関係にある2人の人間の間にいて、
どちらにも付きかねる立場で辛い思いをしている状態です。

なぜ板挟みが辛いかは、誰もが直感的に想像できると思いますが、少し専門的に
人間関係の板挟みが辛い理由について説明したいと思います。

自分では消すことのできない葛藤が続く

2人の人間の間で、どっちにつくこともできずにいる状態は心理的な葛藤を抱える
ことになります。

葛藤が続くと人間はフラストレーション(欲求不満)という状態に陥り、それが
長期化すると心理的にも身体的にも不調が表れるようになるので、葛藤はできるだけ
早い段階で取り除くことができればいい
のですが、人間関係の板挟みによって生じた葛藤は容易に取り除くことができません。

どちらに付くこともできない、どちらに付いたとしても一方から責められるなどして
辛い思いをする。
だからと言ってこのままの状態でも辛いというような葛藤は、回避ー回避型の葛藤
言います。
どちらを選んでも好ましくない選択肢があり、どちらも選びたくない、選ばない状態
も辛いというストレスの溜まる葛藤です。

自分の力で葛藤を消すことはできないし、板挟みの原因である2人も変わることは
ないため、この状態に悩んでいる人は多いのです。

生活の中で生じる板挟みの事例

私達が生活しているさまざまな環境で人間関係の板挟みは生じます。
その中でも比較的多い事例を取り上げて紹介しています。

職場での板挟み

板挟みが生まれやすい環境の1つは職場です。
対立している先輩同士の間、仲の悪い後輩同士の間、上司と部下の間など、板挟みを
生みやすい人間関係のパターンが沢山ある環境である職場は、板挟みに悩んでいる人
が多いと言えます。

家族間での板挟み

家族も人間関係の対立が生まれることがあるので、その間で板挟みになるということ
があり得ます。
両親との間、両親のいずれかと祖父母の間、兄弟間など、板挟みが生じる人間関係の
パターンが複数あります。

家族間の板挟みは、幼少期から続いている可能性があり、板挟みに合っている本人に
その自覚がなく、何らかの不調が表れたことによりカウンセリングを受けて、自分が
板挟みになってストレスを抱えていたことに気づくというケースも少なくありません。

友人同士の間での板挟み

よく3人組の友人関係の中で起きやすい板挟みです。
3人で仲良くしていたのに、いつからかその中の2人の関係が悪くなり、双方と仲の
いい自分が板挟みになってしまうというパターンです。

ママ友との間での板挟み

ママ友の中での板挟みに悩んでいる人も少なくありません。
自己顕示欲の強い人、仲のいい人を増やして自分の価値を高めようとする人がママ友
の中にいて、いつの間にか「どっちにつくの」
という選択肢を迫られる状況になってしまうこともあるようです。
また友達同士の板挟みと同じようなパターンで、自分が板挟みになってしまうことも
あります。

人間関係の板挟みにあった時の対処法

人間関係の板挟みの対処法は次の3つが有効です。
人間関係のバランスを崩す、間を取り持つ、もしくは治まるまで待つ。
この3つの方法について説明します。

人間関係のバランスを崩す

板挟みにあっている状態とは、自分が人間関係のバランスの中の中間点にいる状態で
あると言えるので、どちらか一方に偏ることによってバランスが崩れます。
どちらかに偏った立場であることを示すことで、一時的には一方から非難をされるかも
知れませんが、中間にいて双方からストレスを受け続けている状態を終わらせることが
できます。

ただ、その後の自分の立場を考えると、大義名分のある方を支持することが大切だと
言えます。
双方の立場や言い分をよく見極めて判断する必要があります。

対立している人同士の間を取り持つ

対立している人同士の間を取り持つという方法は、双方の言い分を聴き、お互いが対立
しているポイントを整理して葛藤を治めるように働きかけることです。

対立しているとしても相互理解を深めることで葛藤が解消されることがあります。
しかし、一度対立関係になると当事者だけでは、意地や面子、相手に対する思い込み
が邪魔をして葛藤を解消することが難しいというケースもよくあります。
そんな時は、自分が双方の理解者となり、その上で対立している人同士が相互理解を
深めることが出来るように援助してあげることで葛藤が治まり、自分も板挟み状態
から解放されます。

この方法の難しい点は、自分自身が双方の言い分を偏らずに聴くことが出来るかと
いう点、そして対立している人同士の相互理解が可能な状態かを見極める必要がある
という点です。

板挟みを生んでいる対立が治まるのを待つ

板挟み状態を生んでいる対立が治まるのを待つという方法もあります。
対立が長続きしないような状態なら、自分がリスクを負って労力を割く必要もない
ので、この方法を選択するのも良いかと思います。

ただ、対立が長続きするような場合は、ストレスを受ける期間も長くなるので対立
がいつ終わりそうなのか見極める必要があります。

板挟みのストレスで疲弊している時はカウンセリングへ

人間関係の板挟みの悩みを抱えてカウンセリングに来る人の中には、明らかなストレス
症状が心身に出てしまうほど悩み続けている人もおられます。
人間関係の板挟みによってストレスを抱え続けると、うつ症状、パニック症状が出て
いたり、胃腸の調子が悪くなる、頭痛が治まらない、などという状態になってしまうこと
もあるのです。

板挟みから解放されるには、上記の3つの方法のどれかを実行する必要がありますが、
どの方法が望ましいかを判断することが難しいと感じている場合は、カウンセリングを
けることも検討してみて下さい。

カウンセラーは、さまざまな人間関係の悩みを聴いているので、話を聴かせて頂くことで
どのように対処すればいいかアドバイスをすることが可能です。
自己判断によって板挟みの葛藤を乗り越えることが難しい場合はカウンセリングを受ける
ことも選択肢の一つです。

 

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