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2020/05/20
カウンセラーのブログ

いじめに対する防止策と解決策の違いと特徴

学校でのいじめが原因で子供が自殺をするというようなショックなニュースは後を絶ちません。
いじめが、子供が自ら命を絶たなければならない状況だったと思うと複雑な気持ちになります。

いじめが学校から無くなって欲しいという思いを込めて、いじめの防止策と解決策について2つの違いや特徴を踏まえて記事を書きました。

まずは、いじめの防止策についての説明から始めます。

いじめはなぜ起きるのか

いじめの防止とは、いじめが起きないように対策をすることです。
いじめの解決との大きな違いは、解決の場合はいじめが起きた後の対策だという点です。

いじめが起きていない状況と起きてからの状況では当然対策の方法も違うのですが、いじめの防止に関しては、『いじめは起きるものだ』という前提に立っていないと対策を行うことはできません。

子供が集まるといじめは起きる

子供が集まるといじめは起きます。
絶対に起きるとは言い切れませんが、多くの人が子供の頃を振り返ってみてもいじめに合った、人をいじめた、いじめを見た、という体験があると思います。
多くの人の実体験を集めるだけでも、かなりの確率でいじめが起きるということはわかると思います。

ではなぜいじめが起きるのかというと、人間の脳の発達は、本能よりも理性の部分の方が遅く、心の中でいじめにつながる感情が生まれても、その感情が行動化することを抑制することが難しいからです。

いじめにつながる感情とは、最初からいじめをしようという思いではありません。
そもそも多くの子供がいじめを始めようと思ったという自覚はないはずです。
この点は、いじめというものを考える上で重要なポイントです。

いじめにつながる感情とは、怒り、嫉妬、苛立ち、不満、疑念、偏見などです。
これらの感情が生じた時、行動を抑制することができれば、いじめにつながる出来事は生まれないのですが、まだ心が未熟な子供たちは上記のような感情を正当化して他人を何らかの行動で攻撃してしまいます。

その行動は、からかう、バカにする、陰口をいう、嫌がらせをする、文句を言うなどです。
これが、いじめの発端になっていることが多いのです。

感情を正当化した行動がエスカレートする

いじめは、上記のような行動がエスカレートしていった結果です。
自分の中に生じた感情を正当化して、相手に直接、または間接的に攻撃を加えた時、相手の反応の仕方や自分の行動に賛同する人の存在などが影響していじめが起きます。

そのため、いじめている人は、その発端がいじめようという意思ではなく、何らかの負の感情であり、さらにそれを正当化しているためにいじめを始めたという自覚がないのです。
この点もいじめがエスカレートする理由です。

『いじめる』という行為は、意思ではなく感情によって生まれるのです。
このことを前提にいじめを防止する対策を立てなければ、いじめの発生は防ぐことはできません。

いじめを未然に防ぐための対策

『いじめる』という行為は感情的な行為です。
そして、人間の脳は、子供自体には感情を行動化することを抑制する働きが十分には成長していません。
そのため、子供たちの間で負の感情が生まれることによって、いじめが生じる可能性があるのです。

学校とは、子供たちが集まっている以上、いじめが起きる火種を持った集団に先生が関わらなければならないという環境なのです。
その中で、いじめを防止するためには以下の対策が必要となります。

いじめ防止のために必要なこと

いじめの防止対策
  • いじめは起きる可能性があるものであるということを子供たちが学ぶ
  • 子供たちがいじめがどのようにして生まれるかを理解する
  • 子供たちの間で葛藤が生まれた時の対応を指導する
  • 先生たちが感情を上手に行動化するお手本となる
  • 先生が子供の話に耳を傾け、子供たちの間で生まれる葛藤を見過ごさない
  • 子供たちの間で葛藤が生じたら、解決するまで適切に関与する

人間の心は、いじめが起きる要素は持っています。
しかし、それがいじめへと発展してしまうのは、いじめが起きる可能性に目を向けない姿勢です。

いじめを防止するには、雨が降る可能性に対して傘を用意しておくように、いつかは確実に起こりうるものだという認識のもと、具体的な取り組みを継続していくことです。
いじめは、放っておけば確実に起きるものだという前提に立てば、それに見合った対策も具体的になります。

子供たちが集まれば、その中で何らかのトラブルはあります。
それがいじめに発展するのではなく、社会に出て多くの人と関わって生活していく上での学びになるような環境を作ってほしいと思います。
学校の先生が、いじめにつながるような子供達のトラブルから目をそらさず、トラブルを成長の機会へと変えるような関わり方をして頂くことがいじめ防止につながっていくと考えています。


次はいじめの解決策です。
いじめの防止策がいじめが起きないようにするための対策なら、いじめの防止策はいじめが起きた後に解決するための対策です。

学校でいじめがあると気づいた時、その初動がいじめの解決に大きく影響すると言っても過言ではありません。

メディアでいじめの報道を聴いていると、いじめをいじめと認識するタイミングが非常に遅いと感じますが、もし早い段階で先生がいじめがあるという前提で対策を講じていれば結果は違ったのではないかと感じるケースは多々あります。

メディアでいじめについての報道があるのは、いじめられていた子供が自殺をしたという場合が多いですが、その後で学校はいじめをいじめとして受け止めていないという状況を見ていると解決に向けて具体的な対策は行われていないと感じます。

学校によるいじめ解決のための対策

本来なら、学校はいじめの可能性を感じたら、いじめがあるという仮定のもと対策を行う必要があります。
もし、いじめがあることを知った先生が、それはいじめではないと判断したらどうなるでしょう。
そのいじめに対して誰も対処することなく、いじめは続いてしまいます。
いじめに関して、先生がいじめがあることを認め、直ちに対処することがいじめが解決されるかどうかを左右します。

いじめ解決のために先生に求められる役割

いじめが起きていることに気づいたり、子供からいじめられている、またはいじめられていることが想像できる訴えがあった時、先生は何らかの介入が
求められます。

どのような介入が望ましいかは、ケースバイケースになりますが必ず必要なことは、子供の話をじっくりと聴いて現状を把握すること、そしてどのような
介入が望ましいのか考えること、そして子供のに自分の見方はいると感じてもらうことが必要
です。

いじめが起きているということは、人間関係に何らかの葛藤が起きているということなので、いじめという行為以上に葛藤を解決することが必要となり
ます。
いじめが起きたという事実を見逃したり、曖昧にするのではなく、いじめるという方法以外で人間関係の葛藤を解決するということを子供たちに学ばせながらいじめを終わらせることが先生に求められる動きです。
ただ、現状はそういう動きができている先生が少ないのが現状だと思います。

いじめの解決に関しては、本来はいじめが起きている現場である学校の先生が早い段階でいじめがあるという認識を持って解決のために動いて頂けることが望ましいのですが、そこだけに焦点を当ててしても手遅れになってしまうこともあるので、下記では親がどのようにいじめの解決に動けばいいかという観点から説明をしたいと思います。

いじめの解決のために親ができること

カウンセリングの中でいじめに関する相談がある時は、いじめられている子のご両親にアドバイスをさせて頂くことが多いです。
そのアドバイスとは、学校に対してどのような働きかけをすることが望ましいかということが中心になります。

上記で説明したように、先生が対応してくれることが望ましいのですが、現状は難しいと思います。
しかし、いじめが現実として起きいて、自分の子供がいじめに悩んでいるのであれば、解決のために親が動くしかありません。

親に必要な行動は、親が子供と向き合ってじっくりと話をしてあげることの場合もありますが、親が学校に出向いて先生たちと話すことである場合もあります。

子供が親と話すことによっていじめが解決に向かう場合は、子供の力に任せても良いのですが、カウンセリングで対応しているケースの多くは、親が先生と話をすることが必要だと感じます。

親が先生と話をする場合は、親が介入することによって先生たちがいじめがある前提で子供たちと関わる必要性を作らなければなりません。
子供たちと先生だけでは曖昧にできてしまうことが、親が介入することによりはっきりとさせていかなければならなくなります。

親の介入によりいじめの抑止力を高める

現状は、いじめを学校内だけで解決する力を持った学校は少ないと思います。

親が介入するということは、不満や文句を学校に訴えるということではなく、閉鎖された学校という環境で起きていることを親を含め、外部に説明できる
ほど明確なものにしてもらうように訴え掛けるということです。

そうなれば、学校の先生もいじめというものを曖昧に扱うことはできなくなり、子供たちの中でも自分たちの行いには社会に明らかになるものだという認識も強くなり、いじめの抑止力も高まります。

学校が不合理な行動の隠れ蓑になってはいけない

いじめは起きるものだという前提で考えるのならば、適度な抑止力は必要です。
子供たちには、自分たちの間で負の感情を抱くような関係性や出来事があったとしても、それを行動化する際にはどのような行動を取るべきかをよく考える必要があるということを学ぶ機会が必要です。

せっかく同じ世代の人間が集まって学ぶ学校という環境があるのですから、勉強だけでなく、人間関係の築き方、自分の行動と責任の関係を学べる場であることが望ましいと言えます。


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