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2021/11/08
公認心理師

公認心理師によるカウンセリングルーム開業は増えるのか

公認心理師とカウンセリングルームの開業

現在(令和3年11月)、公認心理師試験は4回目が修了して合格者が発表されています。
令和2年12月末日の時点で35529人が公認心理師として登録しているようで、これに第3回試験の合格者と第4回試験の合格者から登録する人がいることを考えると、おそらく令和3年12月末日の段階では公認心理師の数は5万人近くになると予想できます。
公認心理師の資格試験が始まって3回目の試験の後、その合格者が資格登録をしたことによって臨床心理士の数を超えたと言われています。
そして、今後も公認心理師試験が毎年行われるので、その数はどんどん増えていきます。

公認心理師の数が増え続けるということは、その中には開業を志す人も増えてくるのではないかと予想しているのですが、国家資格である公認心理師にとって開業という選択は仕事をする上で良い選択なのでしょうか。


カウンセラーの開業はいばらの道

私は2008年に開業をして現在までカウンセリングルームの経営を継続できていますが、その間にいくつもの新しいカウンセリングルームが誕生して消えていっています。
職種を問わずに言うと、起業してから3年を超えて事業を継続できている人は50%、起業して10年目を迎えることができる人は25%程度だと言われています。
諸説ありますが、私は実際にはもっと厳しい数字なのではないかと思っています。

カウンセラーの開業に至っては、臨床を軸に経営を維持できていること、その収入で生活できていることを条件にすれば、開業して10年目を迎えることができる人は10%にも満たないのではないかと思います。
もしかしたら5%以下になるかもしれません。

カウンセラーの場合は、他の仕事をしながらカウンセリングルームを維持している人、配偶者の収入で生活ができていて赤字にならない程度の売上でカウンセリングルームを維持できている人もおられるので、そのような方を除いたら5%以下くらいになるのではないかと思っています。

カウンセリングルームの経営が難しい理由

カウンセリングルームの経営が難しいのは、カウンセリングを受けることが有益な人はたくさんいても、自分が悩みや課題を抱えた時にカウンセリングという手段を思い付く人はまだまだ少ないという現状が理由の1つです。
日本の中で、美容室ほどとまでも行かなくても、整骨院くらいの必要性が認知されるようになれば良いのですが、それにはまだまだ時間が掛かりそうです。

また、開業カウンセラーとして臨床を軸に経営を維持できている人が少ないので、どのようにカウンセリングルームを経営していいのか理解しているカウンセラーが少ないということも1つの理由です。
セミナーをしたり、スクールカウンセラーと掛け持ちをしたり、他の仕事をしたりなど、臨床以外の収入を得ながらカウンセリングルームを経営し続けている人は、どのようにすれば自分のルームで行う臨床だけで経営を成り立たせていけるのかわからないでしょう。


公認心理師が開業したら上手くいくのか

公認心理師は心理系の初の国家資格ですが、公認心理師だからと言って開業したら上手くいくとは言えません。
もし、公認心理師が開業したら臨床を軸に経営を継続できるのであれば、すでにもっと多くの臨床心理士が経営するカウンセリングルームがたくさん存在しているでしょう。

なぜ、国家資格を有していてもカウンセリングルームの経営を継続することが難しいかというと、カウンセリングルームを経営するにはそのための知識と能力が必要だからです。
これはカウンセリングをするための知識と能力とは別のものなので、公認心理師だからと言って経営ができるということにはならないのです。

カウンセリングルームの経営ができるかどうかは、下記のような方程式で表すことができます。

認知される × 期待される × 期待に応える = 結果

まず自分の存在を知ってもらい、このカウンセラーなら安心して相談できそうだと期待してもらい、実際にカウンセリングを受けてもらったら満足してもらえるという、3つの要素の掛け算で結果の大きさが変わってきます。

今後、公認心理師という資格の認知度が世の中でどのように伝わっていくかによっては、公認心理師であること自体が認知されること、期待されることの数値を上げる理由になるかもしれませんが、現時点ではまだまだその力は小さいと言えます。
まだ現時点(令和3年11月)では、臨床心理士の方が認知度も期待値も高いと思います。


一番肝心なのはカウンセラーとしての実力

公認心理師であろうと、臨床心理士であろうと、その他民間のカウンセラー資格所有者であろうと、一番肝心なのはクライエントに貢献できるカウンセリングができるかどうかです。
その実力が無ければ、認知度と期待値がいくら高くてもカウンセリングを受けた時点で期待外れということであれば、クライエントが継続してカウンセリングを受けてくれることはないでしょう。
それでは、結果は小さくなってしまいカウンセリングルームを維持するだけの売上は上がりません。

正直、公認心理師や臨床心理士であることは、カウンセリングの実力があることと=ではないので、それらの資格所有者はそのことを受け入れて研鑽を積む必要があります。
カウンセリングルームを開業すると、自分の実力の有無と向き合わなければなりません。
カウンセリングの実力があるかどうかが、結果として突き付けられることを受け入れて努力し続けるだけの胆力がカウンセリングルームの開業では求められると感じています。




まとめ ~公認心理師の未来~


公認心理師のカウンセリングルーム開業について厳しいことをたくさん書いていますが、私はせっかく国家資格ができたので開業して活躍する人が増えることは望ましいと思っています。
公認心理師を持ったカウンセラーの中に、しっかりとクライエントに貢献できるカウンセリングができる人が増えるのであれば、自然と開業カウンセラーとして結果を出していく人も増えるでしょう。

国家資格が生まれたということは、心理職として活動できるフィールドが広がっていく可能性があり、その資格を有している人達の活動次第で資格の価値を高めていくことができると思います。
その結果、カウンセリングの実力のある人が開業をする数も増えていくでしょう。


私は、カウンセラーとして臨床を軸にカウンセリングルームを経営してきたノウハウがあります。
カウンセリングの実力が高い公認心理師が開業を志した時、認知される力、期待される力を高めることができるようノウハウを提供していきたいと考えています。
その1つの方法として、カウンセリングルーム経営ノウハウ を提供しています。
カウンセリングの実力がある人なら、認知度と期待値があがればカウンセリングルームを経営し続けることができるはずです。
そのために私が自分の経営経験と他のカウンセラーへのコンサルティングの経験から培ったノウハウを活用して頂ければと思っています。



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