なぜ、自分は子供が怖いのかとお悩みの方へ

世の中には、子供が怖いと感じる子供恐怖症の人がいます。
子供恐怖症は、ペドフォビアともよばれています。

子供を見ると、『かわいい』、『愛くるしい』と思う人からすると子供が怖いという感覚は理解しづらいかもしれませんが、子供恐怖症の人は子供が好きとか嫌いという感覚ではなく、子供に対して反射的に恐怖を感じてしまう状態です。

カウンセリングを受けている人の中にも子供恐怖症の方はおられます。
他の相談内容を聴いている中で子供が怖いという話が出てきた方もいれば、最初から子供が怖いということで相談したいという方もおられます。
特に子育てを意識すると克服しておきたいという方が多いように思います。

子供恐怖症の原因

子供恐怖症の原因は人によって違いがありますし、本人も明確に何が原因かは分からないという場合が多いと言えます。
また子供恐怖症の人の話を聴いていると、複数の原因が重なっている場合もあると考えられます。
下記は、主な子供恐怖症の原因です。

  • 子供の頃にいじめに合ったことがある
  • 子供の頃に赤ちゃんを怖いと感じていた
  • 自分の不注意で子供に怪我をさせてしまったことがある
  • 子供が原因でケガを負わされたり、命の恐怖を感じた
  • 子供と関わる仕事で精神的なダメージを受けた

子供恐怖症の症状

子供恐怖症は、心理的な恐怖を感じるというだけでなく、子供との接触がきっかけで何らかの症状が出るという場合もあります。
子供恐怖症というもの自体に決まった症状があるわけではないのですが、恐怖の対象となるものに近づくと恐怖心が生じたり、恐怖心に伴い生じる症状が、子供恐怖症の人にも生じることがあるのです。
下記は、主な子供恐怖症の症状です。

  • 子供がはしゃいでいるところを見ると怖くなる
  • 赤ちゃんの声を聞くと苛立ったり、怖くなる
  • 子供と同じ空間にいると息苦しくなる
  • 子供と接する、子供の視線を感じると動悸がする
  • 近所の子供から何か嫌がらせをされないかと不安になる


人間は恐怖を感じると自律神経が過剰な働きをして、動悸が激しくなったり、汗が止まらなくなったり、息苦しくなることがあり、子供恐怖症の人は子供が引き金となってこれらの症状が表れたりします。

自分にとって子供が恐怖を感じる対象である場合は、周囲の人には理解してもらうことが難しく、1人で子供が怖いという思いを抱え込んで悩んでいたり、誰かに話しても理解してもらえなかったという体験をして悩んでいる人もおられます。

子供恐怖症の悪化

子供恐怖症の多くの人は、上記に書いてあるような内容の悩みを抱えておられますが、子供恐怖症が悪化してしまうと目眩、失神、痙攣などが起きる場合もあります。
自分が子供恐怖症であることを他人には言えずに、子供と接する機会があると我慢して耐えている人も多く、そういう機会が多いと悪化の要因になっているのかも知れません。
また、子供恐怖症であることで、子供との接触や子供が関係している出来事から受けるストレスが大きくなり、うつ状態になってしまう人もいます。

一般的には、子供は純粋で可愛く、愛すべき対象だという認識が強いため、子供を怖いと思っている自分はおかしいのではないか、それを話すと他人から
非難されるのではないかという思いなどからもストレスが大きくなり、悪化につながることがあるようです。

カウンセリングで子供恐怖症の克服をサポート

子供恐怖症の相談でカウンセリングを受ける場合は、まず子供が怖いという思いを話してください。
周囲の人に理解されない、受け入れてもらえない自分の思いを話していただくことで、まずは心を楽にしていただけければと思います。

子供恐怖症を改善するには、人間はなぜ特定の人や動物、物や状況が刺激となって恐怖心が誘発されるのかについて理解することも大切です。
カウンセリングでは、恐怖症のメカニズムについても説明いたします。
まずは恐怖症とは何なのかを学ぶと、カウンセリングの中でお伝えする恐怖症への対処方法への理解も深まり、その方法を効果的に行えるようになります。

恐怖症は、不安感や恐怖心が生じるといった心理的な問題と、動悸や息苦しさ、過度な発汗や目眩などの身体的な反応も生み出してしまうので、両方の問題に対する対処を説明しています。

子供恐怖症でお悩みの方は、カウンセリングをご利用ください。