セックスレスという悩みの解決

日本はセックスレスになるカップル、夫婦の数が世界でもトップクラスに多い国だそうです。
セックスレスとは下記のような条件が当てはまる状態を指しています。

  • 特殊な事情はないが、同意での性交や性的なふれ合いがない
  • 上記の状態が1カ月以上続いている
  • 性交や性的なふれ合いがない状態が長期的に続きそうである

セックスレスになっている夫婦の場合は、寝室で子供と一緒に寝ているということ、子育てやお互いの仕事による忙しさで夫婦間のコミュニケーションを取る時間がないことなどによって、気づいたらセックスレスになっていたというケースもあると思います。
身体的にも心理的にもセックスができない理由が明確にあるわけではないものの、セックスをしていない期間が長くなったことで夫婦間で関係を持つことに気まずさを感じてセックスレスになってしまうこともあります。

セックスレスの悩みで相談に来られる方の中でも再度夫婦間でセックスができるようになることは多いのですが、下記のような原因でセックスレスになっている場合もあります。

セックスレスになる2つの原因

セックスレスになる原因としてより専門的な対応が必要となるのは、身体的原因と心理的原因です。

セックスができない身体的原因

セックスレスの身体的原因とは男性の勃起障害、女性の性交痛や挿入障害です。
これらの身体的原因の場合はセックス時の緊張感からくる心理的要因が関係していることもありますが、器質的と言って身体的に何か問題が生じている可能性もあるので、医師の診断を受けて治療していくことが望ましい場合があります。

セックスができない心理的原因

心理的原因は上記のようなセックス時の緊張感から身体的な問題が生じてセックスが上手くできなくなることはありますが、程度に違いがあり深刻な状態に陥っている人もいます。

性嫌悪症と言われる性行為を含む、性的な行為全般に対して激しい嫌悪感や不快感を抱いてしまう疾患があります。
性嫌悪症は、性的な行為自体への嫌悪感から女性全般との行為ができないというケースもあれば、1度きりの関係を持つ相手、浮気相手、風俗に勤めている女性などとは性行為ができるが妻や恋人など心理的に親しくなった相手とは性行為ができないというケースもあります。


性嫌悪症になってしまうのは、身体的原因がきっかけになることもあれば、女性とのコミュニケーションや性行為の中で生じたトラウマ、偏った性的関心や性知識、異性に対する愛情の変化などがきっかけになることもあります。

セックスレスはカップル、夫婦間だけでは改善が難しい

セックスレスは、原因が身体的なものである場合は医師の診断の元で適切な治療を受ける必要があったり、心理的なものであった場合はカウンセラーに話を聴いてもらう必要があったりします。
カップルや夫婦間で話し合った上でも改善しない、セックスレスだと自覚しているが夫婦間では話しづらいということもあるので、カップルや夫婦間だけでの改善は難しいことが多いでしょう。

2人だけでは話さない方が良いこともある

特に過去の女性との関係や現在のパートナーとの関係の中で生じたトラウマなどは、相手に話をしにくいし、話をすることでカップル、夫婦間に心理的葛藤が生じて問題が深刻化する場合があります。
トラウマが性嫌悪症の原因の場合は、安心して話せる相手にトラウマに関する話を聴いてもらうことが望ましいと言えます。

偏った性的関心や性知識がセックスレスにつながっている場合は、話を聴いてもらいながら自分の関心や知識を改めていくことが必要であるためカップル、夫婦間で話しても問題が進展しません。

セックスレスの改善に関する意識のズレ

セックスレスに関しては、カップル、夫婦のどちらか一方が悩んでいて改善したいと思っているけど、パートナーは現状維持のままでいようとしているという場合があります。
そのような場合2人だけでは話し合いが進みにくくなります。
セックスレスだけでなく、その状態に対する問題意識の違いが悩みを生み出しているというケースも少なくありません。

セックスは身体的にも心理的にもデリケートな行為と言えるため、相手がセックスに抵抗がある場合は、その抵抗も尊重することが求められます。
なぜなら、抵抗を感じている理由が何かによってはセックスレスの解決を目指すことが大きな心理的負担になることがあるからです。
もし、パートナーがカウンセラーに相談することに抵抗を示している場合は、まずは1人でカウンセリングに来て頂いた方が良いと言えます。

セックスレス改善のためのカウンセリング

セックスレス改善のためのカウンセリングは、まずお2人のお話をよく聴かせて頂きます。

人によってセックスレスの原因は違うので、お話をお聴きしてカウンセラーだけでなくご本人にも原因を理解して頂き改善のために一緒に取り組んでいきます。

2人だけでは上手く話せなかったことをカウンセリングを通じて話すことには意味があります。
セックスレスの原因を分析することができ、その背景にある問題が明らかになって改善への糸口が見つかる、さらに2人の間の心理的葛藤が緩和されて解決に向かうことがあるからです。

実際、カウンセリングで数回相談に来た方が、カウンセリングの中では具体的な解決の糸口は見えていない段階なのに、ある日突然パートナーとのセックスができたという事例が何件かあります。

セックスレスでお悩みの方は、一度カウンセリングを受けてみて下さい。
最初から2人で一緒にカウンセリングに来て頂いても構いませんし、パートナーが相談に乗り気でない場合は1人でお越し頂く形でも大丈夫です。
カウンセラーが改善に向けてサポートさせて頂きます。