私の悩みの種は家族だという方へ
カウンセリングでは、自分が育った家庭での親や兄弟との関係に関する相談、結婚後に築いた家庭での夫や妻、子供に関する相談もあります。
家族に関する悩みと言っても人によって内容が異なります。
その大きな違いは、家族との関係について自分自身が悩んでいるというケースと家族の誰かが抱えている問題について悩んでいるというケースです。
前者は、家族の誰かに自分が悩まされているという相談が多く、自分自身がどのようにすれば良いのかということや問題だと感じている家族とどのような距離感を保てばいいのかというようなことについてカウンセリングの中で話すことが多いです。
具体的な相談内容は、夫婦間のモラハラや暴力、問題のある親との関係、育児や子育ての相談、アダルトチルドレンに関する悩み などがあります。
後者は、家族の誰かが問題を抱えていて、どうにかしてあげたいが本人の問題なので家族としてどうすればいいかという相談が多く、問題を抱えた本人に対して家族ができること、家族がしてはいけないことなどについてカウンセリングの中で話すことが多いと言えます。
具体的な相談内容は、心の病、依存症、性的問題行動、不登校、家庭内暴力、子供の心の成長、不倫、セックスレス などがあります。
自分と家族との関係で悩んでいる人のカウンセリング
家族関係の相談において自分が主題になる相談は、過去の話や成育歴の話が多いのですが、過去を振り返り整理することは心理的にも大きな意味があります。
私たちの現在の生活の中での物事の判断基準は、記憶を頼りにしているために過去の影響を受けざるを得ません。
そのため、過去の人間関係で感情の整理がついていないと、その感情が現在の決断に影響し過ぎてしまい現実にそった決断ができない場合も多いのです。
カウンセリングにおいて過去の出来事を整理するということは、現実の中での決断の精度を高めることにもなり、仕事や人間関係がより良い方向に向かう
きっかけにもなるのです。
また、自分がどのような家庭で育ち、どんな影響を受けてきたのかを考えることは、自分を成長させるための自己分析にもなります。
家族の抱えている問題で悩んでいる方のカウンセリング
自分自身のことではなく両親、夫や妻、子供のことでカウンセリングを受けに来られる方もおられます。
その方たちの中には、「自分のことではなく、変わらないといけないのは本人なので自分がカウンセリングを受ける意味はあるのか」という思いも持ちながら相談に来られた方もおられます。
しかし、ご家族のどなたかが問題を抱えておられる場合、ご本人以外の方に来ていただくことは問題の解決という視点からも非常に意味のあることです。
それは、カウンセリングというものは、問題を抱えていても問題意識のない人には効果が弱く、本当はカウンセリングを受けて欲しい方が問題意識がない
場合は、家族の状態に関して問題意識のある方が来られる方がいいからです。
ちなみにここで言う問題意識とは、問題があることを認めて改善する意思があるということです。
相談内容によっては、ご本人以外が来られても解決することもあればどこかのタイミングでご本人に来て頂く必要のある場合もありますので、その辺りは
カウンセラーが話をお聴きしながらお伝えします。
上記のような相談内容は、最初からご本人が来られるのならそれが一番いいのですが、ご本人にカウンセリングを受ける意思がない場合は、ご家族の方が来ていただければお話を聴かせて頂きます。