唇の震えが気になって人と話すのが怖いという悩み

話す時に唇が震えが気になって会話に集中できないという方がおられます。
人と話し始めると唇の震えを感じることがあり、それを自覚すると相手からどう見られているのか、唇が震えていることに気づかれているのではないかと不安になって会話に集中できないのです。
そのため、他人とコミュニケーションを取ることが辛い、人前で話をするのが怖いと感じるようにもなってしまいます。

話す時に唇が震える、口が上手く動かなくなる理由

会話中の唇の震えについて悩んでいる方のカウンセリングを行うことがありますが、その際には自分の状態を客観的に捉えて頂くことが悩みの解決につながっていくので、唇が震える理由について説明させて頂きます。
その際には下記のような話を行っているので、参考までに目を通してみて下さい。

話をする時に唇の震えるのは、人間の体は緊張をしていると不随意運動といって自分の意思とは関係なく体の一部が震えるという現象が起きます。
緊張時に震えるのは、病気ではなく人間の体のメカニズム上は起きうることなのですが、人前で話したり、スポーツをする時に起きるので悩みを生みます。

特に、初対面の人、仕事の取引先、先生と話す時やスピーチやプレゼンをする時などは、唇の震えが出ないか気になるし、実際に唇の震えが出ると話すことに集中できないし、上手く言葉が出ないということになってしまうのです。

会話中の表情のこわばりが気になりはじめる

唇の震えを気にして会話をしていると、上手く笑顔が作れなかったり、柔らかい表情で話をすることが難しくなるという悩みにつながってくことがあります。
これは唇の震えを気にしていると顔の筋肉がこわばるようになり、こわばりを感じ始めると『不自然な笑顔になっていないか』、『怖い顔になっていないか』ということを気にしはじめるようになり余計に他人と話をすることが怖くなっていることで生じる悩みです。

唇の震え、顔の筋肉のこわばりは表情恐怖症の症状

唇の震えがでるため話すのが怖いというのは、表情恐怖症の特徴の一つです。
さらに表情恐怖症は対人恐怖症の一種なのですが、唇が震えていること自体ではなく、唇が振るえている自分をどう思われているのかという不安が悩みのとなっています。

表情恐怖症というのは、『唇が震えたらどうしよう』、『笑顔が引きつったらどうしよう』と不安に思うことによって余計にそのようになってしまうという状態です。
これは予期不安といって、パニック障害が起きる時のきっかけともなる心理反応ですが、話すときに唇が震える、笑顔が引きつるという現象がたびたび起きる人は予期不安が強くなっている可能性があります。

表情恐怖症に悩む方のカウンセリング

カウンセリングでは、唇の震えることや笑顔が引きつるということで悩んでいる方の相談を受けています。
唇の震えることや笑顔が引きつることを気にしていると、日常生活のコミュニケーションに支障が出たり、他人と接することや外出することができなくなったりしてしまうので、悩んでいる方はカウンセラーに相談して頂ければと思います。

表情恐怖症の方の中には、『カウンセリングの中で上手く話せなかったらどうしよう』と思ってしまう人もおられますが、カウンセラーに対しては上手く話す必要はなく、今の状態をありのまま出してもらえればいいので、安心してカウンセリングをご利用下さい。
いつも通り話をして頂ければ、カウンセラーは話を聴きながら悩みの解決のために必要なサポートを行っていきます。

もし『自分の表情が気になってカウンセリングに集中できないかもしれない』という不安をおもちの場合は、オンラインカウンセリングでカメラ機能をオフにして表情が見えない形でのカウンセリングから始めることも可能です。
最初は表情を見せることに抵抗がある方もカウンセラーと何度か話しているうちにオンラインでカメラをオンにして話をすることができるようになったり、来談をしてカウンセラーと対面して話をすることができるようになっている方もおられます。

カウンセラーは、表情恐怖症に悩む方のコミュニケーションでの心理的負担が軽減されることを目指してカウンセリングを進めていきます。
会話中の唇の震ることや笑顔が引きつることが怖いと悩みの方はカウンセリングを受けてみて下さい。