心の病になってしまう3つの原因

心の病、悩みの原因は大きく分けると3つに分けることができます。
その3つとは、『脳のストレス耐性』、『幼少期の体験』、『現在の環境』です。
これらのいずれか、もしくは複数が原因となり、心の病や問題行動を引き起こすのです。

脳のストレス耐性

脳のストレス耐性とは、脳を感じやすいかどうかということと、ストレスに対して強いかどうかということです。
ストレスを感じやすい人は、当然ストレスが蓄積されていっていることを自覚しやすいのですが、脳が強ければストレスによる病や問題行動は表れにくいと言えます。
しかし、脳がストレスに弱いと、ストレスの影響を受けて症状が出たり、おかしい行動を取るようになります。

ストレスに弱いということは、脳内の神経伝達物質の働きが、ストレスの影響で乱れやすいということです。
神経伝達物質の乱れ方によって、うつやパニック障害など心の状態にストレスの影響が出やすい人と問題行動として行動にストレスの絵お経が出やすい人がいると感じています。

心の病と幼少期の体験

理由は何であれ、幼少期に両親からの愛情不足を感じて、その思いが満たされないまま大人になった人は、自己肯定感が低かったり、自分の思いを上手く表現できなかったり、感情のコントロールが苦手だったりと、ストレスを抱えやすい性格や思考、行動パターンが身についてしまっています。

また、幼少期に過保護、過干渉で育った人も自己肯定感が低く、自分の考えることに自信を持てておらず、社会適応に支障をきたしやすくなります。

幼少期に受けた影響は、現在からかけ離れた時間の出来事によるもので、精神的な不調や人間関係につながっていると感じる人が少なく、カウンセリング通うことではじめて幼少期の体験と現在の悩みが関係がることが分かったという人は多いのです。

心の病と現在の環境

家庭や職場など、現在の生活環境の中にストレス要因が存在していると、精神的な不調を招きやすくなります。
特に理不尽な形で発生しているストレスほど、ストレス要因を回避することが難しいため、慢性的なストレスを抱えることになってしまいます。
家庭なら虐待、職場ならパワハラ、モラハラ、セクハラなどのハラスメントが理不尽なストレス要因です。

人は精神的な不調に陥った時、環境に問題がある場合でも 『悪いのは自分だ』 と思ってしまい、ストレスの原因を特定できないまま悩み続けるということがあります。
特に責任感が強く、まじめな人ほどこの傾向が強いと言えます。

原因に合わせてアプローチを変えるカウンセリング

カウンセラーは話を聴くことで、心の病や悩み、問題行動の原因には、どのような原因があって、どの点に焦点を当てて話したり、改善に取り組めば良いかということを推測します。
そして、何が原因でどのようなアプローチをした方が良いかを考えてクライエントに提案するのです。

心の病は、その原因が脳のストレス耐性なのか、幼少期の体験なのか、日常生活の中で生じているストレスなのか、それともいくつかの原因が重ね合わさっているのかにより改善のためのアプローチ方法も違っています。

カウンセラーに相談することは、話を聴いてもらうことでストレスが軽減されることにつながるだけでなく、心の病の改善のために何をすればいいかも明確になります。

心の病を改善するためのカウンセラーからの提案

心の病は、薬物療法を受けることが必要なケースもありますが、精神医学の知識があるカウンセラーであればその必要性も見極めて病院に行くことも提案してくれます。
基本的には精神科や心療内科の先生に相談すれば、症状に適した薬を処方してもらうこともできますが、中には過剰な量の薬を出している医者もいるので、病院に行くことが不安だという方は最初にカウンセリングを受けてみることをお勧めします。

薬を飲むことに抵抗を感じる人もいて、薬を飲まずに改善しようとして症状の悪化が進んでしまうこともあるので、カウンセラーに話を聴いてもらって通院の必要性を知り、納得して通院することができるように援助することもカウンセラーの役割です。
また、心の病を改善するためには、生活習慣の見直しや日常生活の中での取り組みが必要なケースもありますが、正しい知識を持っているカウンセラーであれば生活の中で何をすれば良いかも提案してくれるでしょう。

心の病は、同じ症状が出ていても原因が違うこともあり、原因が違えば対処方法も違います。
カウンセリングを受ける場合は、心の病の症状と原因の関係をよく理解しているカウンセラーに依頼をして下さい。