組織内で必要なメンタルヘルスに関する共通理解

当社では、企業で働く労働者の心の健康を維持、促進するためのサービスを行っています。
サービス内容は、メンタルヘルス対策の支援や研修などですが、重視していることは心の健康を維持、促進するためには経営陣、管理職、一般社員が下記のような共通の理解を持って頂くようなサービスを提供することです。

組織全体でメンタルヘルスに関する共通理解を持つことは、心の健康を保ちながら働ける環境づくり、メンタルに不調をきたした時の職場内のサポート、休職時や復職時の不安の軽減、復職者に対するサポートの一貫性維持など、労働者が安心して働くために必要な要素を高めることにつながります。

  • 精神病とストレス関連性疾患の違い
  • 心の病とストレスの関係
  • ストレスの種類とストレスケア
  • メンタルヘルスの4つのケア
  • 精神科の治療とカウンセリングの違い

精神病とストレス関連性疾患の違い

労働者の中には、精神科への受診が必要となり、受診後に休職することになる人もおられます。
受診をして治療を続けるとなると、その病院の医師が主治医となり職場の産業医と連携を取りながら職場復帰をを目指すことになります。
労働者は、主治医に出してもらった診断書を職場に提出することになりますが、その際に主治医と産業医の間では労働者の状態に関する共通理解が生じていても職場の人事部のスタッフや管理職、そして休職した労働者本人が共通理解を持っておかなければ、メンタル不全になった人に対する適切な対応ができません。

その結果、労働者本人が会社に行きづらくなったり、復帰しても症状が再発してしまうということがあります。
そのようなことを防ぐためには、心の病に対する共通理解を元に労働者の状態に合わせた社内でのアプローチが必要になるのです。

心の病とストレスの関係

ストレスが原因で発症する心の病がありますが、ストレスと心の病の症状にはどのようか関係があるのか、ストレスによって心の病になった人はどのような精神状態になるのかということについて職場内で共通理解があれば、休職することや復職プログラムを受ける時に周囲にどう思われているかと考える必要がなくなります。
心の病による症状や精神状態を理解してもらえることによって安心して職場復帰に取り組めると言えます。

ストレスの種類とストレスケア

ストレスは、身体的疲労、神経的疲労、精神的疲労の3つの要因によって生じます。
どのようなストレスによって心に負荷が掛かっているかによってストレスケアのためのアプローチも変わってきます。
メンタル不全になっている労働者をケアする時、労働者個人が自分のストレスケアをする時にもストレスの種類とストレスケアに関する共通理解が必要になります。

メンタルヘルスの4つのケア

メンタルヘルスの4つのケアとは、セルフケア、ラインケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケアのことを言います。
4つのケアがそれぞれ機能にしていることによって労働者のメンタルヘルスの維持、促進が図られ、安心して働ける職場環境を保つことができるので、4つのケアに関する共通理解が職場に浸透していることが求められています。

精神科の治療とカウンセリングの違い

労働者がメンタル不全に陥った時、精神科の治療とカウンセリングの違いについて知っておくことで自分にとって必要な治療やサポートを選択することができると言えます。
メンタル不全になってしまうのはさまざまな要因が関係しており、メンタル不全になった理由によって職場復帰のために必要な取り組みも変わってきます。
自分の状態に合わない治療やサポートを受けることによっていつまでたっても職場復帰ができないということになる恐れもあるので、適切な精神科の治療とカウンセリングの違いを正しく理解しておくことが必要です。

メンタルヘルスに関する共通理解を深める研修

メンタルヘルスに関する共通理解を深めるためには、定期的に研修を行うことが望ましいと言えます。
これまでも研修を実施してきた経験から言うと、1度の研修だけでは共通理解が深まることは難しいため、メンタルヘルスに関する研修は同じ内容のものを繰り返し受けて頂くことが望ましいと言えます。

心の健康の維持、促進に関する意識を高めることは組織にとって守りの対策になりますが、守りがしっかりと固められていて誰もが安心して働ける環境が維持されてこそ利益を高めるために必要な取り組みを思い切って行えるのです。

当社では、メンタルヘルスに関する共通理解を持ってもらうために興味深く、わかりやすい研修を心掛けて行っています。
専門用語や知識を表面的に説明するだけでなく、例えや事例を交えながらメンタルヘルスに関する専門知識がない人にでも興味を持って頂き、理解を深めて頂けるよう話をさせて頂きます。