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- 2023/04/21
- 公認心理師
公認心理師と臨床心理士の違い
公認心理師が誕生する前、心理職で一番知名度が高く権威のある資格は臨床心理士でした。
業界外の方の中には、そのため臨床心理士は国家資格だと思っている方もおられたようですが、臨床心理士は民間資格の中の1つです。
なぜ臨床心理士は民間資格なのに権威が高かったのかというと、受験資格を得るには指定の大学院を修了するかそれと同等と認められる学業を修めている、もしくは医師として心理臨床経験が2年以上必要だったという点で、他の民間資格に比べて確かな知識を学んできているという裏付けがあったためだと思います。
さらに臨床心理士の管理をしている日本臨床心理士資格認定協会が、発足後に文部科学省が認可する財団法人となり、その後さらに内閣府認可の公益財団法人に移行したという点が資格の権威が高まった要因でしょう。
この臨床心理士という資格がある中で、新たに国家資格として誕生したのが公認心理師です。
多くの人は臨床心理士と公認心理師の違いについては良くわからないと思いますので、この記事では2つの資格の違いについてまとめました。
そのため、現時点で公認心理師と臨床心理士の業務内容に関する違いについて明確に分けることは難しいです。
これまで臨床心理士の資格を取得していて一定の条件を満たしていた人、公認心理師と臨床心理士の試験を同時に受けることができた人の中には、公認心理師と臨床心理士の2つの資格を持っている人もおられます。
その中で、これまで臨床心理士として仕事をしてこられた方は、引き続き2つの資格を持って同じ仕事をしていくケースが多いので、業務内容として公認心理師と臨床心理士の違いがないというのが現状です。
業務内容として、心理アセスメント、支援を要する人に対するカウンセリングなどの心理面接、支援を要する人の関係者の援助という点は、公認心理師と臨床心理士が共通して求められますが以下の点は明確な違いがあります。
公認心理師は、業務内容に中に“心の健康に関する知識の教育、情報提供を行うこと”が求められています。
臨床心理士は業務内容の中に同じ文面はなく、代わりに“自らの援助技法や査定技法を含めた多様な心理臨床実践に関する研究・調査とその発表等” の必要性が明言されています。
上記のような違いはありますが、心理支援を行う専門家として研鑽を積むことが必要であるという点には違いがないと思います
明文化されている内容は、研鑽をどのような形で、誰に向かって発信するかという違いはあれど、専門家として活動していく上で求められていることに大きな違いはないとも言えます。
どちらの資格を持っていたとしてもプロとして責任を持って心理支援を行うためには自己研鑽は欠かせないでしょう。
公認心理師は、大学の4年間で学士課程のカリキュラムを学び、学士を取得したのちに必要な実務経験を積むか、もしくは大学院で修士を取得することで受験資格を得ることができます。
また、公認心理師は、第5回目までの試験は5年以上の実務経験と定められた講習を受けることで受験資格を得ることができる移行措置が取られました。
現在は移行措置の期間は終了しています。
5年間で更新に必要なポイントを取得した人のみが資格の更新ができるという決まりが設けられているのです。
これに対して公認心理師は更新の必要はなく、一度資格を取得したら基本的にはずっと資格を取得したままとなります。
心理職と言えば臨床心理士が思い浮かぶほどの知名度とこれまでの功績があるからです。
私は、この2つの資格は全く別の資格として社会に認知され、求められるのではなく、心理職としての専門家が求められるという流れの中である意味統合されていくのではないかと思います。
資格自体が統合されることはないと思いますが、心理職に仕事を依頼すぐ側としたら資格の違いを気にして仕事を頼まないと思うので、自然と心理支援の仕事を臨床心理士や公認心理師が担っていくでしょう。
2つの資格をどちらとも所有している人もおられるので、結果的に公認心理師が心理支援に関する多くの業務に携わっていくことになります。
そして、資格を取得する人も公認心理師に偏っていく可能性もあるので、公認心理師が心理の専門家としての役割を担っていくようになると感じています。
私は、公認心理師と臨床心理士の違いということが重要なのではなく、心理職が有益だと感じて頂ける流れが社会の中で広がっていくことが重要で、そのための研鑽と社会に対するアプローチが必要だと考えています。
業界外の方の中には、そのため臨床心理士は国家資格だと思っている方もおられたようですが、臨床心理士は民間資格の中の1つです。
なぜ臨床心理士は民間資格なのに権威が高かったのかというと、受験資格を得るには指定の大学院を修了するかそれと同等と認められる学業を修めている、もしくは医師として心理臨床経験が2年以上必要だったという点で、他の民間資格に比べて確かな知識を学んできているという裏付けがあったためだと思います。
さらに臨床心理士の管理をしている日本臨床心理士資格認定協会が、発足後に文部科学省が認可する財団法人となり、その後さらに内閣府認可の公益財団法人に移行したという点が資格の権威が高まった要因でしょう。
この臨床心理士という資格がある中で、新たに国家資格として誕生したのが公認心理師です。
多くの人は臨床心理士と公認心理師の違いについては良くわからないと思いますので、この記事では2つの資格の違いについてまとめました。
公認心理士の業務と臨床心理士の業務
臨床心理士の方達が世の中に残した心理職としての足跡は、公認心理師に引き継がれている部分が大半です。そのため、現時点で公認心理師と臨床心理士の業務内容に関する違いについて明確に分けることは難しいです。
これまで臨床心理士の資格を取得していて一定の条件を満たしていた人、公認心理師と臨床心理士の試験を同時に受けることができた人の中には、公認心理師と臨床心理士の2つの資格を持っている人もおられます。
その中で、これまで臨床心理士として仕事をしてこられた方は、引き続き2つの資格を持って同じ仕事をしていくケースが多いので、業務内容として公認心理師と臨床心理士の違いがないというのが現状です。
業務内容の相違点
ただ、それぞれの資格の業務内容について示されている文章には、違いがあると見て取れる部分があります。業務内容として、心理アセスメント、支援を要する人に対するカウンセリングなどの心理面接、支援を要する人の関係者の援助という点は、公認心理師と臨床心理士が共通して求められますが以下の点は明確な違いがあります。
公認心理師は、業務内容に中に“心の健康に関する知識の教育、情報提供を行うこと”が求められています。
臨床心理士は業務内容の中に同じ文面はなく、代わりに“自らの援助技法や査定技法を含めた多様な心理臨床実践に関する研究・調査とその発表等” の必要性が明言されています。
上記のような違いはありますが、心理支援を行う専門家として研鑽を積むことが必要であるという点には違いがないと思います
明文化されている内容は、研鑽をどのような形で、誰に向かって発信するかという違いはあれど、専門家として活動していく上で求められていることに大きな違いはないとも言えます。
どちらの資格を持っていたとしてもプロとして責任を持って心理支援を行うためには自己研鑽は欠かせないでしょう。
資格に関する違い
記事の冒頭で書いているように公認心理師は国家資格ですが、臨床心理士は民間資格です。 この点以外にも資格という観点から見た違いがあります。受験資格を得るために必要な課程の違い
臨床心理士は、受験資格を得るためには大学院に行き2年間の修士課程のカリキュラムを学び、修士を取得しなければなりません。公認心理師は、大学の4年間で学士課程のカリキュラムを学び、学士を取得したのちに必要な実務経験を積むか、もしくは大学院で修士を取得することで受験資格を得ることができます。
また、公認心理師は、第5回目までの試験は5年以上の実務経験と定められた講習を受けることで受験資格を得ることができる移行措置が取られました。
現在は移行措置の期間は終了しています。
更新手続の有無
臨床心理士は、資格取得から5年毎に更新手続きを行うことが必要となります。5年間で更新に必要なポイントを取得した人のみが資格の更新ができるという決まりが設けられているのです。
これに対して公認心理師は更新の必要はなく、一度資格を取得したら基本的にはずっと資格を取得したままとなります。
今後の公認心理師と臨床心理士
国家資格である公認心理師が誕生していますが、すぐに臨床心理士の資格の価値が下がったり、仕事がなくなったりすることはないと思います。心理職と言えば臨床心理士が思い浮かぶほどの知名度とこれまでの功績があるからです。
私は、この2つの資格は全く別の資格として社会に認知され、求められるのではなく、心理職としての専門家が求められるという流れの中である意味統合されていくのではないかと思います。
資格自体が統合されることはないと思いますが、心理職に仕事を依頼すぐ側としたら資格の違いを気にして仕事を頼まないと思うので、自然と心理支援の仕事を臨床心理士や公認心理師が担っていくでしょう。
2つの資格をどちらとも所有している人もおられるので、結果的に公認心理師が心理支援に関する多くの業務に携わっていくことになります。
そして、資格を取得する人も公認心理師に偏っていく可能性もあるので、公認心理師が心理の専門家としての役割を担っていくようになると感じています。
私は、公認心理師と臨床心理士の違いということが重要なのではなく、心理職が有益だと感じて頂ける流れが社会の中で広がっていくことが重要で、そのための研鑽と社会に対するアプローチが必要だと考えています。
これからの心理業界、心理支援の仕事について思うこと
心理職は、国家資格として公認心理師が誕生して、その前に臨床心理士、その他多くの心理職の民間資格が存在したという歴史を考えると、同じ業界の中で資格所有者が自分の資格の優位性を唱えているのではなく、それぞれの資格や資格所有者が行ってきた取り組みを尊重して心理職として社会へ貢献度を高めていくことが必要だと考えています。あなたへのオススメの記事
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