盗撮加害者からの相談が増えるのは春先
4月〜10月くらいにかけては、盗撮加害者からの相談が増えます。
3月の後半くらいに盗撮をする人が増え、それが逮捕されてカウンセリングを受けるようになるのが4月に入ってからという流れだと思います。
犯行のリスクが高まるという自覚が必要
一度逮捕されている人達にとっては、再犯リスクが高まるために気を引きしてめて欲しいタイミングが春先です。暖かくなってくるとスカートの女性が増えてきて、盗撮をしたいという気持ちが刺激されてしまうので春先は危険な時期なのです。
盗撮をしたことはないけど、アダルト動画で盗撮をしている映像をよく見るという人にとっても春先は危険な時期です。
映像を見て『自分でもできるのではないか』、『自分もやってみたい』と思っている人は春先にスカートをはいている人と遭遇することは盗撮をするリスクになります。
暖かくなってきたら盗撮をしてしまう人の特徴
人間の行動は、刺激を受けて脳が衝動が生まれるという反応を示します。
盗撮願望がある男性は、それがない男性に比べるとスカートをはいている女性をみることで盗撮をしたいという衝動が生まれやすいと言えます。
しかし、理性によって衝動を行動化しなければ犯罪をすることはないのですが、下記のような条件が当てはまる人は、衝動を行動化する可能性が高くなります。
- 盗撮をしている動画をよく見ている
- 上手くやればバレないを思い込んでいる
- 女性を触るわけではないので、傷つけないと考えている
- 過去に盗撮をしたことがある
衝動を抑えるために必要な危機感
女性を見て衝動が強くなったとしても、盗撮をすれば高確率で気づかれる、警察に逮捕されるということを思えるのなら、盗撮をする可能性は少なくなります。
人間は、本当に危険でその行動が上手くいかないと思い込んでいると、衝動を持っていても行動化することに抵抗を感じるのです。
しかし、性犯罪をする人は、否認の心理というものが強く、物事を自分に都合よく考える傾向があるので、盗撮という行動を起こす危機感が、ストレス発散にちょうど良いスリルと捉えています。
そのため、危機感が行動の抑止につながりにくいのです。
暖かくなってきたらまた盗撮をしてしまうかもしれないという人は、カウンセリングを継続することで危機感を保って欲しいと思います。
盗撮衝動を抑え続けるためのカウンセリング
この記事を見ている方は、盗撮を続けていて止めなければと考えている方、過去に盗撮をしたことがあって最近衝動が強くなってきた方、盗撮加害者のご家族などだと思います。
今はカウンセリングを受けていないが、暖かくなってきたことで盗撮をしてしまう可能性が上がっているのであれば、すぐにカウンセリングを受けることをお勧めします。
カウンセリングを受けているけど、次のカウンセリングまでに何度も衝動が出る方は、カウンセリングの間隔を短くして下さい。
一番理想的なのは、カウンセリングを定期的に継続して衝動が出ても適切な行動が選択できる心の状態を維持しておくことです。
盗撮をする可能性が低い人ほど、「暖かくなるのが怖い」と危機感を持っています。
反対に、再犯のリスクがあると感じる人ほど、「もう再犯はしない」と言い切っているという傾向があります。
カウンセリングを継続することは、自分では気づいていない再犯のリスクを指摘してもらえる機会でもあります。
暖かくなってくること自体が盗撮行為をするリスク要因になる以上、それに抵抗する力を養うためにカウンセリングをしっかりと受けて欲しいと思っています。
性犯罪を止め続けるための意識づけをサポートするプログラム