やる気が出ない時という心理状態と対処方法

最近、仕事や勉強、趣味や友達との交流など、何もやる気が起きないという状態だという方は、一度このページに書いてあることを読んでみて下さい。

やる気が出ないというのはどのような状態なのか・・・?

やる気は、何かへの興味や関心、行動することで何らかの利益が得られそう、自分の力を試してみたい、などの心理がベースとなって生まれる感情で、行動を起こすためのエネルギーでもあります。

やる気が起きないという人は、物事への興味が喪失している、行動によって何らかの利益を得ることを無意味に感じる、自分には何の力もないと感じるという心理状態になっています。

誰しもやる気が沸く時もあれば、十分にやる気が起きないこともありますが、心が健康であればやる気がない状態になっても気分転換をしたりすればやる気が回復します。
しかし、心理的負荷の大きい出来事の後や脳の働きの乱れなどによっては、やる気が回復しない状態に陥ることがあります。

やる気が出ない時の対処法

やる気が出ない時に、『このままでは良くない』と思って無理に行動しようとする人がいますが、やる気が出ない時に活動量を増やすのは危険です。
余計に精神力を消耗してやる気が低下したり、行動の内容によってはケガをしたり、ミスをしてしまう可能性が高まります。
やる気が出ない時は、まずはそうなった理由として思い付くものがあるかどうか考えてみて下さい。

やる気が出ない理由が分かった時、時間が経てば回復しそうな理由であればその時を待てばいいでしょう。
時間が経ってもやる気が戻らない場合、原因を解決する必要がある場合、なぜやる気がなくなったのかわからない場合はカウンセリングという選択肢を検討してみて下さい。

仕事や勉強、趣味や友達との交流など、何もやる気が起きないという状態になり、カウンセリングを受けに来られる方がおられます。
人によってやる気が出なくなる理由は違いますが、カウンセラーは理由に合わせた対処法をお伝えすることができます。
特に原因がわからないけどやる気が出ないという場合は、できるだけ早くカウンセリングを受けることをお勧めします。

やる気が出ない理由

はっきりとした原因はわからないけどやる気が出なくなってしまうのは、2つの理由が考えられます。
それは、うつ病の可能性とストレスによる脳の機能低下による可能性です。

うつ病の可能性

うつ病になると、興味や喜びの減退、意欲の低下、易疲労感、気力の低下、無価値観などのやる気と関係のある症状が表れます。

うつ病は、器質的(体内の臓器や器官の性質)な原因によって発症するので、発症を自覚することが難しいと言えます。
そのため、うつ病になると理由ははっきりしないけどやる気が出なくなったと感じます。

ストレスによる脳の機能低下による可能性

ストレスが原因となってやる気が出なくなってしまうのは、ストレスによって自律神経の交感神経の働きが高まって、その状態が続くことによって脳が疲労して正常に働かなくなるからです。
ストレスが原因の場合は、うつ病に比べると責任感や義務感を持って取り組むことへのやる気が出なくなるという特徴があります。

やる気が出ない人へのカウンセリング

やる気が出ないという悩みを抱えた方のカウンセリングは、その原因がうつ病なのかストレスの蓄積による脳機能の低下なのかを判断するためにしっかりと話を聴かせて頂きます。

やる気が出ないから病院に行ったけど改善しない、やる気が出ないからカウンセラーに相談したけど改善しないというのは、医者やカウンセラーが原因を正しく把握できていない可能性があります。

カウンセラーによる改善のサポート

カウンセリングでは、原因の特定を重視して話を聴き、うつ病が原因である可能性が高いと感じたら精神科に行くことを提案致します。
それは、うつ病なら適切な種類の薬を適切な量で処方してもらうことである程度改善が見込めるからです。
その上で、カウンセリングでは、うつ病になりやすい体質を踏まえてどのような生活をしていくことが望ましいかをアドバイスして、生活習慣の確立をサポートすることが可能です。

ストレスの蓄積が原因だった場合は、ストレスケアとストレス体制の強化を目指したカウンセリングを継続していきます。
ストレスが原因の場合は、ストレスレベルを低下させることが重要で、その後に同じような状態にならないようにストレス耐性の強化を目指します。

今、やる気が出なくなって悩んでいるという方は、精神医学の知識のあるカウンセラーにご相談下さい。


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