心理学の最初のターニングポイント

20世紀の初めにドイツでゲシュタルト心理学が生まれる。
ゲシュタルト心理学は、構造心理学や機能心理学への反論する流れの中で、人間の心
を全体としての枠組みとして捉えるという考え方が特徴です。

ゲシュタルト心理学では、人間の知覚が受けた刺激を個々の要素として把握するの
ではなく、全体として統合された形で把握していると言われています。
例を挙げると、風景画を見た時に点、線、個々の色として知覚しているのではなく、
風景として知覚するということです。

目の錯覚

人間の知覚が、見たものを全体として把握するという性質があることで錯覚が起こり
ます。

下の図は、赤と青の同じ長さの棒線でも、両端の > の向きが違うことで違う長さ
に感じられるというものです。
赤と青の図をそれぞれ全体として捉えた時、同じ長さの棒でも違う長さに感じられ
るのですが、全体をバラして棒同士を近づけると同じ長さであることが分かります。

錯覚|ゲシュタルト心理学

プレグナンツの法則

上記の棒の図を分解すると、> - < と > - <という記号に分けることが
できますが、人間の視覚は記号と記号の距離が近いことで、記号をまとまりのある
図として知覚することをプレグナンツの法則と言います。

レヴィンの場の理論

レヴィンの場の理論もゲシュタルト心理学の重要な理論です。
これは、人間が行動を起こす際には、その人とその人が置かれた環境の相互作用
によって選択する行動が違うというものです。
例えば、赤信号で誰もが止まっていれば自分も止まるけど、周囲の人が赤信号でも
渡っていれば自分も渡ってしまうというものです。
この理論は、グループダイナミクス(集団力学)につながり、社会心理学に影響
を与えました。

最後に

ゲシュタルト心理学は、社会心理学だけでなく、知覚心理学、認知心理学にも
受け継がれていき、現代の心理学にも影響を与えているため、心理学の歴史を
理解する上で重要であると言えます。