カウンセリングルームにもう一度来てもらうには

新しい人がカウンセリングルームを訪れてくれることは、経営的な観点からも
重要なのですが、それ以上に重要なのは一度カウンセリングに来た人が、
同じカウンセラーにもう一度カウンセリングを受けたいと思ってくれるかどうか
という点です。

リピーターが増えるほど、カウンセリングルームの経営状態は安定するので、
カウンセリングの継続が必要な方に何度か通えば自分の悩みは改善されそうだと
思ってもらうカウンセリングができるよう意識して取り組まなければなりません。

このページでは、どうすればリピーターが増えるのかということについて書いて
いきたいと思ますが、まずは初回のカウンセリングでやってはいけないことに
ついて説明しておきます。

 

カウンセラーがやってはいけないこと

いくらリピーターが増えてほしいからと言って、下記のようなことは絶対にして
はいけません。

・カウンセリングを継続するように説得しようとする
・クライエントを不安がらせてカウンセリングに来させえようとする
・クライエントにカウンセリング数回分のチケットを買わそうとする

クライエントは、初回からカウンセリングを受けに来ているのに、
次のカウンセリングに来るように説得されてはたまったものではありません。
また、本当に必要かどうかわからないチケットを買わせることは、いくら
割安になるとしても行うべきではありません。
さらに不安を煽ってリピートするように促すことなど言語道断です。

上記のようなことをせず、本当にクライエントのためにカウンセリングを
受けてもらうには、どのようなカウンセリングを行っていくことが必要か
ということを説明します。

リピートのための動機付け

クライエントに、再度カウンセリングに来てもらうための動機付けについて
説明する前に、下記の2点の大前提を抑えておいていただきたいと思います。

2つの大前提
1.リピートを促すのは、再来談することがクライエントに必要だと
思った時のみである。
2.リピートを促す際には、あくまで提案するのであり、再来談する
かどうかの意思決定はクライエントに任せる。

これから説明するリピートのための動機付けは、あくまで弊社が行っている方法
なので、他のカウンセラーが同じ方法で行っているかはわかりません。

AXIAでクライエントに再来談を促す際には、行っていることは下記の通りです。

1.話を聴いて感じたことを伝える

この際は、堂々とプロとして感じたことを伝えています。
開業当時は、カウンセリングに来させようとしていると思われては嫌だなという
思いから、曖昧な伝え方をしてしまうこともあったのですが、今はシンプルに感じた
ことを伝えています。

この際に注意することは、決して不安を煽るようなことは言わずに
「話をお聴きして、再度来てもらった方がいいかなと感じたのですがいかがですか?」
というような感じで話しています。
もちろん、話の内容やクライエントの状態によっては、説明を話を聞いた感想
やこちらが思っていることの根拠を付け足して上記の内容を伝えていますが、
押し付けるような伝え方にならず、そして自信なさそうな言い方にならないように
意識して話をしています。

2.再来談の意思を確認する

この際には、「次回の予約の日時の希望はありますか?」とやんわりと伝えています。

・「どれくらいの感覚で来ればいいですか?」と質問された場合、
聴いた話をもとにこちらの提案を伝える。
・「検討して連絡をします」というようなことを言われた場合は、
「わかりました。またご連絡ください」とシンプルに伝えています。

カウンセリングに来られている人の多くは、最初から何度か通うつもりで来談
されているので、誠実な態度でしっかり話を聴いて、その後に堂々とした態度で
再来談を提案すれば予約を入れて帰られます。

上記のことを意識していれば、クライエントに再来談を説得するような感じには
ならないので、実際のカウンセリングの際にも実行していただければと思います。

カウンセリングの卒業

カウンセリングを継続して、クライエントの精神状態、健康状態、状況などが改善
された時、いよいよカウンセリングの卒業してもらってもいいという機会が訪れます。

その際に、どのようにクライエントにカウンセリングの卒業を伝えているのかというと、
実は、弊社では明確に卒業を伝えることはしていません

その理由は、カウンセリングに来られている方は、カウンセラーは自分の悩みを聞く
ことに負担を感じているのではないか、自分のような悩みは本当は自力で解決しな
ければならないのではないかと、思っている場合も多いため、あまり明確にカウンセ
リングの卒業時期を伝えると、もう少し通いたいのにカウンセリングを終了しなければ
ならないと思ってしまう可能性があるからです。

カウンセリングの必要性は、クライエントの心の中に答えがあるので、カウンセラー
の主観でカウンセリングが必要な人とそうでない人を分けない方がいいというのが、
私が経験から感じていることです。

順調にカウンセリングが進んでいって、どこかのタイミングでクライエント自身が
カウンセリングを終ろうと思っている場合は、自然と来なくなっていきますし、
来なくなった方でも数か月ぶり、何年振りかに再来談して来られる場合も少なく
ありません。

クライエントに満足感や手ごたえを感じてもらえるカウンセリングができていれば、
自然とカウンセリングの終わりが訪れたり、時間が経過してから予約の連絡が来たり
するので、明確な終わりのタイミングを伝える必要はない考えています。

話を聴いてもらいたい時にまた来ることができる安心感を感じていただける
カウンセリングをすれば、自然とカウンセリングの間隔が空いていき、それぞれの
クライエントの中で自分に合ったカウンセリングの受け方が浸透すると思っています。