カウンセリングをするために必要なものとは

カウンセリングルームの経営で収入の柱となるのはカウンセリングを行うことです。
そのカウンセリング行うために必要なものは何なのかについて説明していきます。

 

カウンセラー資格

最初から、かなりぶっちゃけた話をしますが、実はカウンセラーって資格を持って
なくても名乗れるんです。
カウンセラーというのは、資格名ではなく職業名なので、カウンセラーをして
いますということは誰にでも言えてしまうんです。

世の中にカウンセラーという職業につながる資格はたくさんありますが、それらは
各協会、スクールが独自に発行しているもので、カウンセラーという職業を名乗る
のに、現段階では制約はありません。
資格を持ってなくてもカウンセラーをしていると言っても問題がないというのが
現状です。(2018年2月現在)

しかし、やはりカウンセラーを名乗って仕事をするとなると、クライエントからは
資格の有無を聴かれることがあります。
制度上なくても問題ないとしても、やはり自分の重要な話をするには、資格を持って
いる人の方が安心してもらえます。

そのため、やはり何らかの資格は取っておいた方がいいでしょう。

資格によっては社会的な認知度や働ける場所に違いがあるのでカウンセラー資格に
ついて詳しい情報が欲しい方はこちらをご覧ください。

カウンセラー資格について

 

カウンセラー資格と専門知識

カウンセラー資格を取るために勉強というのは、プロとしてやっていくのみ十分な
知識を得られるものではありません。
資格を取得するためには一定量の勉強が必要ですが、実際にカウンセリングを実践
して、人に貢献できるようになるにはそれ以上の知識が必要です。

さらに資格取得時に勉強する知識の中には、実際のカウンセリングではあまり重要
でないものもあったりします。
もちろん知っておいて損はないことを学びますが、カウンセリングの実践の中で
必要な知識とカウンセリングスクールで教えてもらえることにはギャップもあります。

 

カウンセリングの知識

心理学というよりもカウンセリングについての専門知識、技術のことが書かれた本
を読んでいただきたいと思います。
どのような心理療法を学んでいたり、身に付けたいと思っていても、基礎となる話
を聴く技術を高めることを疎かにはできません。

話を聴くということは、それだけで聴く以上のことをしなくてもクライエントの
ニーズが満たされることがあります。
また、話を聴くからこそクライエントが本当は何を望んでカウンセリングに来た
のかがわかります。

理解というものをすっ飛ばしてカウンセラーの知識を押し付けたり、アドバイス
をしても効果がないこと、クライエントに負担を与えることがあるので、話を
聴くということについて突き詰めて勉強をしておくことが大切だと思います。

心理療法の知識

心理療法は世の中にたくさんありますが、自分がどの心理療法の考え方にあって
いるか、どの心理療法を習得したいかを自覚するためにも多くの心理療法の特徴
を知り、自分に合ったものを身に付けて実行してください。

精神医学の知識

精神医学の知識は必須です。
医者じゃないから必要ない、心の病の相談は受けないから必要ないと思うなら、
もう一度基礎からカウンセリングとは何なのか良く学び直した方が良いと思います。
なぜカウンセラーに精神医学の知識が必要なのかということがしっかりと理解
できてこそ、プロのカウンセラーとしてやっていくことができると思っています。

脳科学の知識

心の病、人間の心理状態などについては、脳科学と結び付けて考えることができる
といいです。
心理や症状として表れているものは、脳内のどのような働き方が影響するのかを
知っておくと改善の方法も見えやすくなります。

性格学の知識

性格の中でも生まれつき性格である気質のこと、気質の成長と後退についての話、
人格形成についての知識などを持っておくことが必要です。

カウンセラーにとって、多くの知識があることは望ましいことですが、まず上記
に絞って学んでいただければと思います。
闇雲の勉強することも、何から学んでいいかわからないといって放置していること
も時間がもったいないです。
まず、上記のことから学んでいただければと思います。

カウンセリングの知識を生かすための技術

開業前に必ずやっておくべきことの1つが、カウンセリングの技術を磨くという
ことです。
開業してしまうと、「まだ経験は浅いから」という言い訳は通用しません。
技術が未熟だと、クライエントに貢献できないし、自分の生活も成り立たせる
ことができなくなってしまうのです。

 

カウンセリング技術を磨く方法

では、どうやってカウンセリング技術を磨くのかということですが、それには
下記のような方法があります。
私が実行した方法なのですが、真剣に取り組めば力はついていきます。
 

自分がカウンセリングを受ける

教育分析を受けているのなら、それがこれに当たります。
人に話を聴いてもらうことで、人の話を聴く余裕も生まれるし、自分よりも
キャリアのあるカウンセラーのカウンセリングに直に触れられる方法です。

小説を読む、映画を見る

自分の感受性を豊かにするために、是非やっていただきたい 取り組みです。

人の話を真剣に聴く

家族や友人の話を真剣に聴き、相手が話を聴いてもらえて良かったという感想
をいただいてくれるほどの力がつけば、カウンセリングにもそれが活かされる
でしょう。

ワークショップに参加する

自分の意見を伝えつつ、他人の意見を聴くということをワークショップで体験
できます。
 

これらの方法が、私のお勧めする方法です。
ロールプレイも必要だと思われる方もいると思いますが、私は、ロールプレイ
より上記の方法が役に立ちました。
ロールプレイをすることも大切ですが、カウンセラー同士でやってもリアルさ
に欠けるのも事実です。

それよりも家族や友人の話を真剣に聴く機会を作る方が、実戦に近い形で話を
聴くことができると思います。
ただ、ロールプレイをまったくしなくてもいいということではなく、私の中で
重要度が低いだけなので、何度かはロールプレイの体験をしておいた方がいい
と思います。

自分が学ぶ心理療法の選択

カウンセリングの技術として学ぶべきものに心理療法があります。
カウンセリングで、どの心理療法を使っていくかというのは、正直クライエント
の話をよく聴かせて頂かないと判断できません。

ただ、クライエントのどんな話にでも対応できるようにたくさんの心理療法を習得
しておくよりも、自分の性格や考え方にあった療法をいくつか身に付けて、それを
伸ばしていく方がいいと思います。

カウンセリングは、何よりも話を聴き、クライエントの感情だけでなく、状態や
これまでの経緯を理解していくことが何よりも大切で、どんな心理療法を行うかと
いうこと以上に傾聴力を高めることが必要です。
心理療法は、傾聴ができていてこそ有効に使用できるのであって、心理療法自体は
決して万能ではありません。

カウンセラーとして、心理療法を取得すること以上に傾聴力を鍛えることを優先
して頂き、その上で自分にあった心理療法を正しく学んでいくことが望ましいと
思います。

私の個人的な意見としては、来談者中心療法、精神分析、認知行動療法を基礎と
して学ぶ、それらに類似するものを追加して学んでいけばいいかと思います。

別の言い方をすれば、理解する力、分析する力、関与する力をそれぞれ高めて
いくことがカウンセラーには必要で、心理療法を3つの視点で捉えて、カウンセ
リングに活かしています。

スーパーバイス

このページでは、カウンセラーとしての知識や技術について説明していますが、
最後に少しだけスーパーバイズについてお話しておきたいと思います。

スーパーバイスとは、自分の行ったカウンセリングについて、上級のカウンセラー
からの指導を受けることです。
自分の力だけでカウンセリングの知識や技術を深めることは容易でないため、
スーパーバイズという形で学んだこと、カウンセリングの実践で得たことを深めて
いく時間とそれをサポートしてくれる人が必要になります。

実際に行ったカウンセリングの事例を報告し、クライエントに対するアプローチ
の妥当性を検討したり、よりよりアプローチについて指導を受けます。

カウンセリングの実践経験が浅いうちは、このスーパーバイスを疎かにせず、
振り返りの機会として活用していただきたいと思います。

特に開業カウンセラーとして独立すると、身近に指導をしてくれる先輩カウンセラー
はいませんので、外部にいる経験豊かなカウンセラーにスーパーバイスをお願い
することが必要となります。

多くの場合は、教育分析を行ってくれたカウンセラーにスーパーバイスを依頼
するケースが多いのですが、自分が担当している相談内容によっては、相談内容
に合わせて指導を受けることができるカウンセラーがいると安心です。

プロのカウンセラーとして成長するためにも、プロとして安全、安心なカウン
セリングを提供するためにもスーパーバイズは必要ですので、スーパーバイズ
を担当してもらえるカウンセラーを見つけておきましょう。