「仕事が長続きしない」「いつもすぐ辞めてしまう…」
人間関係が原因で悩んでしまい、職を転々としている方からご相談いただくことがあります。
無意識に人の顔色を窺ってしまい、疲れることはありませんか?
期待に応えようとしたり職場に無理に適応しようとするストレスが原因かもしれません。
この記事では、人間関係で仕事が続かない悩みの背景にある心理的なメカニズムを解説し、最初の一歩として心理カウンセリングがどのように役立つのかをご紹介します。
「人間関係」が原因で仕事を辞めてしまう
「仕事内容は良くても、人間関係がネックになる」という悩みは珍しくありません。
しかし、その悩みを深掘りしていくと、いくつかの心理的なパターンが隠れていることが分かります。
1. 人の顔色を窺いすぎて疲弊する
「先輩の怒ってる気がする…」と、他人の機嫌を察知して気になってしまう。
そして機嫌を取るような行動をしたり、逆に何も言えなくなったり・・・
もしかしたらそれは過剰適応の一つかもしれません。
過剰適応は幼少期の環境などで自分の安全や安心を守るために身につけた一種の防衛スキルです。
「嫌われたくない」「怒られたくない」と自分を守るために自身の自由な感情や行動を制限してしまい、ストレスを抱え込むことになっています。
2. 「気にしすぎ」と言われる気質と「過剰な処理能力」
「気にしすぎ」「考えすぎ」と言われる方は、HSP(非常に敏感な人)と呼ばれる気質を持っている可能性があります。
この気質を持つ人は、他者との関係において多くの情報を深く、そして綿密に処理します。
結果として他人の視線や表情などの些細な変化も全てストレス要因として蓄積されてしまうのです。
また、適切に処理されないことも多く、すれ違いや思い過ごしが多いのも特徴の一つとしてあり、人間関係に支障をきたすことが少なくありません。
人間関係を深読みしすぎるため、集団の中にいるだけでストレスを感じたり、反対に「空気を読めていないかも…」と感じて不安になったりすることも負担になっています。
3. 「高いプライド」が生む完璧主義と自己否定
あなたは仕事に対して真面目で、他の人よりも「ちゃんとやっている」と思っているのではないでしょうか?
そう思うのは悪いことではありませんが、時として「成長」や「柔軟性」を失ってしまうことになります。
- 最初から完璧を求め、人並み程度(もしくはそれ以下)の位置からのスタートではやる気が起きない
- 分からないことを質問すると“できない人間”と思われてしまいそうで分かっているフリをしてしまう
- 自分の失敗を受け入れられず、周囲に隠したり偽ったりすることで、自己嫌悪に陥ってしまう
- 時間が経つにつれ「今更聞けない」「もう新人じゃないから失敗できない」と自分を追い詰めてしまう
といった気持ちが強まり、継続的に同じ場所で働くことへの抵抗やストレスを感じます。
自覚はしていないかもしれませんが、プライドが高い状態になっている可能性があるのです。
負の連鎖を断ち切るために:心理カウンセリングの役割
「どうせ自分が悪い」「性格だから直せない」と諦める前に、心理カウンセリングの力を借りてみませんか?
カウンセリングは、単に愚痴を聞いてもらう場所ではありません。
あなたが抱える「生きづらさ」の構造を、心理的な概念や視点を用いて明らかにする、自己探求の場です。
1. 心理的な「安全基地」の確保
カウンセリングでは、評価や批判をされることなくありのままの自分を表現できます。
普段職場で表現できていない自分の感情や考え、本音の部分を話すことができる。
「こう思われたら嫌だ」「否定されるのが怖い」という気持ちを徐々にほぐしながら、安全な関係性の中で「人の顔色を窺わなくても大丈夫」「”失敗=できない人“ではない」といったことを感覚的に理解していきます。
カウンセリングの場が安全基地として機能する状態になれば、職場で人とかかわるときでも安心感を持つことができ、以前ほど緊張や過剰な気遣いをすることはなくなります。
2.物事の捉え方(認知)の修正
あなたの「気にしすぎ」や「完璧主義」の背後にある非合理的な思考パターン(認知の歪み)を特定します。
例えば、「上司が不機嫌なのは私が原因かも…」という思考パターンは下記のように考えることができます。
『プライベートで何かあったのかもしれない』
『思い出してみるといつもあんな感じの態度かも』
『不機嫌なのは上司自身の課題だから気にしないでおこう』
実際にどのような状況だったか、なぜそのように感じたのかなどを一緒に考えながら、今までと違った捉え方ができるようにしていきます。
3. 適切な「心の境界線」の再構築
「心の境界線」は対人関係においての「どこまでが自分の責任で、どこからが他者の責任か」を区切る見えないラインです。
この境界線が適切に引かれていないと、他人の感情や要求に過度に巻き込まれやすくなります。
他人の責任を自分の責任にして苦しむようなことが起こってしまいやすいんですよね。
例えば、職場で不機嫌になっている人がいたとして、不機嫌になっているのはその人の責任ですが、心の境界線が上手く引けていないと「自分が怒らせたんじゃないか」「自分が悪いんじゃないか」等と自分の責任にして苦しむことになるわけです。
カウンセリングでは、この「境界線の曖昧さ」を修正し、自分の感情や考えを拾えることや、他人の要求に「NO」と言えること、他人の感情に巻き込まれないようになることを目指します。
最後に
今の苦しさは「このままではいけない」という心からの切実なサインです。
人間関係で悩まず安心して仕事を続けていけるよう、今の生きづらさや迷いをカウンセラーと共に見直してみませんか?
カウンセリングは対面でもオンラインでも可能です。
「出来ない自分を知られるのが怖い」「人にどう思われるかが気になってしまう」
人間関係で悩み、仕事が続かないという方はまず一度ご相談ください。











