ギャンブル依存症を止めるための方法

自分もしくは家族の誰かがギャンブル依存症だということでカウンセリングを受けに
来られている人の多くは、何度か自分の意思や家族の協力だけで止めようと試みて
おられますが、どこかのタイミングでギャンブルを再開してしまっています。

この時、どのような方法でギャンブルを止めようとしたかを聴いてみると、『意思』
の力だけに頼ってしまっているため、抑止し続けることに失敗しているケースが多い
のです。

ギャンブル依存症は意思の力だけでは止まらない

ギャンブルという行為に依存しているということは、脳がストレスやギャンブルに関する
情報などの刺激によって、ギャンブルをしたい欲求が強くなっている傾向があります。
ギャンブル依存症を含む嗜癖行動はこのような流れで起こります。

刺激 → 反応 → 結果

このように、欲求を高める刺激が衝動と行動につながり(反応)、行動により開放感(反応)
が得られるという流れになりますが、一つの行動によってプラスの結果が得られる体験
を繰り返していると、実際の刺激がなくてもプラスの結果を想像するだけでも行動が
生じるようになります。

ギャンブル依存症の人に対して、ギャンブルをしていたい思いをしたから止めるだろう
という考えを持っても、それはあっさりと覆されます。
反省や後悔をしているから、常識的に考えてもう同じ過ちは繰り返さないだろうという
発想を本人や家族が持っているとギャンブル依存症の改善がどんどん遅れていくのです。

ギャンブルを止めるための物理的な対策

ギャンブル依存症の人がギャンブルを止めるためには、まずはギャンブルをしない日を
継続させることです。
これは、言葉だけでギャンブルをしないという約束をするのではなく、ギャンブルを
することができない状況を強制的に作るということです。

例えば、外出する時は限られた金額しか財布に入れておかない、ギャンブルをしていた
人が自分の行動をすべて家族に連絡するようにする、家の中から勝手にお金を持ち出す
ことができないようにする、など物理的にギャンブルをすることができないようにする
のです。

ギャンブル依存症を止めることに失敗している人は、ギャンブルができる金額をいつも
持ち歩いている、誰も行動の管理をしていない、家の中からお金が持ち出せたり銀行
からお金を下ろせる状態にあります。
意思の力だけに頼って物理的な対策を実行しなければ、ギャンブルを止めることは失敗
します。

ギャンブルを止めるための心理的な対策

強制的にギャンブルをすることができない状態を作って、ギャンブルをしない日が続く
ことは、脳内にできているギャンブル依存症の回路を働かせない状態が続くということ
でもあります。
依存症を止めるためには、脳内の回路を働かせないということがとても重要なのです。

しかし、自分の意思だけでも一定期間は回路を働かせないことはできるのに、依存症が
改善しないのはなぜなのか・・・。
それは、依存症を引き起こしてしまう心理的要因が改善されていないからです。

カウンセリングによる心理的アプローチ

ギャンブル依存症だけでなく、依存症の改善にカウンセリングが必要な理由は、依存症
を引き起こす、または再発させてしまう心理的要因を改善する必要があるからです。
その心理的要因とは、否認の心理ストレスコントロールです。

否認の心理とは、自分に問題があっても認めない、自分が間違っていることを認めない、
都合の悪いことは誤魔化したり嘘をつく、物事を自分の都合のいいように解釈するなど
の心理的特徴です。
依存症の人は、この心理が強く、依存行動が再発してしまう人は否認の心理を改善して
いないのです。

もう1つの心理的要因は、ストレスを自覚して上手くコントロールするという意識が
ないという点です。
まず依存症になる人は、心の葛藤から逃げる傾向があるのでストレスを自覚しようと
しません。
その上、依存行動でストレスを緩和するという習慣が身についてしまっているので、
嫌なこと、辛いこと、困ったことなどがあると依存行動をしたくなってしまいます。

カウンセリングでは、否認の心理を改善して自分がギャンブルをすることを正当化
したり、隠したりしない精神力を築くこと、そして正しいストレスコントロールの
方法を身に着けることを目指します。

ギャンブルを止めるためには油断をしないこと

ギャンブルをしない日が続くと、依存症の当事者も家族も継続していた対策を止めて
しまうと依存行動は再発します。

油断する人は、数か月で過程で続けている物理的な対策を止めたり、カウンセリング
に通うことを止めてしまう傾向があります。
油断をするということ自体が、否認の心理が改善できていない証拠なのでギャンブル
が止められるわけがないのです。

日常生活で物理的な対策を続けることも、カウンセリングを続けることもギャンブル
依存症を改善するためには必要なことですので、強い意識を持ってギャンブルを止め
続けて欲しいと思います。

ギャンブルを止め続けることができれば、お金をもっと有効なことに使えるし、心理
的に成長するので人生が変わります。
カウンセラーはその変化を支え、応援いたします。

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