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心の悩みの相談は大阪のAXIAへ

2020/05/18
相談事例

性犯罪の加害者がカウンセリングを受けるべき理由

全国各地から寄せられる性犯罪加害者からの相談

毎年、9月から11月くらいにかけて性犯罪加害者から、性嗜癖行動を改善したいというカウンセリングの依頼が増えます。
夏場に犯罪が増える傾向があり、夏場に逮捕され起訴、不起訴などの処分が出たり、処分を待っている方が9月くらいからカウンセリングに通い始めるためです。

AXIAには、大阪だけでなく、全国各地から性犯罪を止めたいということで相談が寄せられています。
そのため、予約が取れないということもありますが、その場合は信頼できるカウンセリングルームを紹介させて頂きますので、性犯罪を止めたい、家族に性犯罪をした人がいるという場合は、一度ご連絡を下さい

追記(2022.2.4)
現在は、性犯罪加害者のカウンセリングができる男性カウンセラーが1人増えているので、以前より相談依頼を受けやすくなっています。
オンラインカウンセリングができるため、現在は遠方の方は大阪まで来なくてもカウンセリングを受けて頂ける状況です。

また愛知と東京には、紹介できるカウンセラーがいるので、そちらに通える地域にお住まいの方には紹介させて頂いています。

私は、他のカウンセラーにも協力をして頂きながら、世の中から性犯罪を無くすためにカウンセリングに取り組んできましたが、それは性犯罪をした人が過ちを繰り返さずに生活するためにはカウンセリングが有効であると感じているからです。

この記事では、性犯罪の加害者がカウンセリングを受けた方が良い理由について説明したいと思います。

性犯罪を繰り返す理由と改善の方向性

性犯罪が起きるのは、性嗜癖を犯罪という形で行動に移してしまうからです。
まずは性犯罪が繰り返される理由について説明します。

性犯罪が止められないメカニズム

性犯罪が繰り返されるのは、下記のような脳の仕組みが関係しています。

刺激を受ける → 行動化する → 興奮する → 興奮の再体験を求める

このような状態になった脳は、性犯罪をする前に受けた刺激よりも弱い刺激を受けても性犯罪をしたいという欲求が高まりやすくなっています。

何かをきっかけに自分の性嗜癖を犯罪行為として実行した時、興奮した体験、逮捕されなかった体験、自分はすごいことができたという歪んだ成功体験
などが、それらをもう一度味わいたいという欲求を生み出し、犯行を繰り返すのが性犯罪です

何度も犯罪を繰り返す中で、罪悪感や後悔の念が生じる人もいるようですが、それでも自分の意思で止めることができないという点も性犯罪が繰り返される要因です。
家族に知られたり、逮捕されてもある程度の期間が過ぎれば再犯をする人がいて、中には10年以上再犯をしていなかったのに、ストレスが溜まっている状態で満員電車に乗った時に再犯をしてしまったという方もいます。

性犯罪は正しい行動の習慣化によって止める

性犯罪を止めるためには、性犯罪が起きるメカニズムを考慮して止める取り組む必要があります。
一度逮捕されて反省もしたり、後悔もしているからもう再犯はしないだろうという考えがあれば捨てて下さい。

性犯罪を止め続けるということは、止め続けるために必要な行動を継続してこそ成立します。
心の中で再犯をしなことを誓った、心掛けているという程度では、性犯罪を止め続けることは難しいでしょう。

性嗜癖が身に付くというのは、人間の脳のメカニズムやストレスと男性の性欲の関係が影響しているため、性犯罪を止めるための相談は、専門的な知識と改善プランを持ったカウンセラーに相談して、性犯罪をしないことを習慣化していく必要があるのです。

反省と後悔だけでは性犯罪は止められない

性犯罪は、起訴されても罰金、懲役となっても数年という罰則になることが多く、罰を受けたにもかかわらず再犯をする人が多いため、法律という抑止力だけで性犯罪が少なくなっていくことは難しいというのが現状です。

性犯罪の再犯を繰り返した人の話を聴いていると、時間が経つごとに反省と後悔は弱まり、衝動を抑えてくれるブレーキににはならなくなっていることがわかります。

自分では反省をしているという自覚があったり、家族からは反省をしているように感じられても、本当の反省とは性犯罪を止め続けることにつながる行動を継続してこそ成立するものなので、実際には反省ができていない人が多いのです。

また、後悔というのは自分の行った行動を悔いている状態ですが、自分の状態を悲観しているだけでは性犯罪という行為に対する後悔としては不十分であるため、後悔は抑止力になりません。

自分の行った行動で被害者を傷つけ、今も苦しませている可能性があること、被害者だけでなく家族なども含めた他人に迷惑をかけたことなど、他人に与えた影響を悔いていなければ、本当の後悔にはなりません。

そのため、表面的に反省や後悔をしている姿というのは、改善の可能性を示すものではないということが言えるのです。

性犯罪はカウンセリングで止めることができるのか?

私は、2019年の段階で何百人もの性犯罪加害者のカウンセリングを行ってきた経験があり、その経験をもとに、真摯にカウンセリングに取り組む方は
再犯をしない生活を手に入れることができる
ということが言えます。
それは、カウンセリングを受けることによって自分の性嗜癖に気づき、犯罪という形で性嗜癖が表れないように自分をコントロールできるようになる取り組みを行っていくからです。

再犯をせずに生活できている人ほど、自分は再犯をしないということを口にしません。
犯罪を犯した者が自分の意思で止めると言っても信頼されないことを自覚しているため、再犯防止のために必要な行動を継続しています。
そのような方は、再犯をしないだけでなく、日常生活の習慣もより良い形に改善されています。

本気で改善したいならカウンセリングへ

カウンセリングを受けるということは、性犯罪加害者の話を何度も聴いて、改善の経過を見てきたことがあるカウンセラーに改善までの道のりをサポートしてもらうということです。

性犯罪加害者は、自分をしっかりとコントロールできるようにカウンセリングを受けて頂きたいと思います。

加害者も、罪を犯した事実を抱えた上で生活を送っていかなければなりません。
その事実に気持ちが負けて自暴自棄にならないよう、自分の生活を立ち直らせるためにもカウンセリングは大切な取り組みです。

カウンセリングの対象となる性犯罪

カウンセリングの対象となる主な性犯罪は、盗撮、痴漢、露出、強姦です。
その他にも犯罪は行っていないけど、特殊な性癖があって困っているという方の相談も受けてけています。

相談件数は、多い順に盗撮、痴漢、露出、強姦となります。
更にカウンセリングをしっかりと継続する人の割合も同じ順番です。
継続率が少ない犯罪ほど、自分の否を心の底で認めていない傾向があるため本気で改善しようという気持ちが弱いのです。

性犯罪と一言で言っても、犯罪の内容によって心理的な特徴にも違いがあり、その違いを踏まえてカウンセリングが行えるのも何百人もの相談を受けてきた実績があってこそだと思っております。

本気で性犯罪を止めたいということであれば、AXIAにご相談下さい。
予約数が多く対応できない場合は、信頼できるカウンセラーを紹介させて頂きますので、安心してご連絡下さい。


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