前回の記事に続き、職場のストレスについて書きたいと思います。

前回の記事 ⇒ 責任逃れをする上司がいる職場

今回は、ストレスを発散するための余暇が取れない職場についてです。

働き過ぎて知らないうちに積み重なるストレス

何が職場のストレス原因かを聴くと、多くの人から人間関係だという答えが返って
きます。
それは、人間関係のストレスは、感情が負の状態になって精神的な疲労が生じて
いるので、自分がストレスを抱えていると自覚しやすいからです。

しかし、ストレスが蓄積していても、それを自覚できない状態があります。
それは、神経が疲労している状態です。
神経が疲労している状態とは、仕事によって注意力や思考を働かせることによって
脳が疲労してしまう状態です。
脳が疲労すると、神経の活動も弱まってしまって、特に自律神経が上手く働かなく
なってしまいます。

 

なんか体調がすぐれないと思って病院に行ったら『あなたは自律神経失調症だ』
と言われたという話を聞きますが、内臓の働き、肌の状態、頭皮、精神状態などに
異常が表れて、その原因が自律神経の働きが疲労によって乱れている状態のことを
自律神経失調症というのです。

感情が負の状態になっている精神の疲労は、ストレスがあるとすぐに自覚できる
ことが多いのですが、一定の疲労が蓄積したのちに症状が出る神経の疲労は、
症状が出るまで自覚することができない、症状が出たとしても原因が神経の疲労
だと気づかないこともあるため、疲労しているというストレス状態になっていて
も気づかないまま仕事を頑張ってしまうということになるのです。

神経が疲労するストレスの怖さ

自律神経とは、人間の意思に頼らずに人間の生命を維持するために体を働かせて
くれている神経のことを言います。
わかりやすく言えば、勝手に心臓が動いて血液が流れていること、意識しなくて
も呼吸をしていることなどは、自律神経のおかげなのです。

そのため、自律神経の働きが乱れるということは、命に係わる症状が出る可能性
もあるのです。
心臓の発作、高血圧による血管の破裂なども自律神経が関係している症状です。

神経の疲労は、私たちによって自覚しにくいものですが、蓄積すると体の働きを
乱す危険性のあるものなので、疲労している自覚はなくてもケアをする必要が
あるのです。

適度な余暇が必要

仕事が忙しすぎて残業時間が多い、休日が取れないという職場は、神経を休める
ための余暇を取る時間がありません。

残業続きでうつになってしまう、パニック発作が出るようになった、めまいが
するようになった、場合によっては命を失うことになってしまったという人が
出るのは、余暇を取ることができない職場である可能性が高いと言えます。

神経の疲労が蓄積してストレスとなっている場合は、仕事で使っている神経を
休ませる必要があります。
それが休息なのです。
また、この休息については詳しく説明しますが、休息をとり神経を休めること
によって、日々いいコンデションで仕事をすることができるのです。

 

人間関係も決して悪くない、肉体的な疲労が高い作業をしているわけではない
のに、ストレスレベルが高くうつになる人が多い、社内に活気がないという
職場は神経疲労の高い可能性があります。

職場のストレスとは、自覚しにくいものもあるので、そのストレスに対する
対策を講じていくこともより良い職場を作るために必要なことなのです。

働き過ぎて知らないうちに積み重なるストレス

では、なぜ会社は一定の余暇が取れる仕組みを作る必要があるのかを休養の方法
という観点から説明したいと思います。

2つの休養の取り方

ストレスのケアをして、毎日安定したコンデションで仕事をするためには、適度
な休養が必要となります。
適度な休養を取ろうと思うと、それに見合った時間も必要となるので、当然休暇
が必要となります。

しかし、休暇が必要で体を休めると言っても、ただ寝ていることが休養になると
いうわけではありません。
休養には、寝たり、ゴロゴロしたり、お風呂にゆったりとつかるという消極的
休養という方法とスポーツをしたり、芸術鑑賞をしたり、レジャーに出かけたり
という積極的休養という方法があります。

体だけでなく、心もしっかりと休めるためには、2つの休養方法をバランスよく
実践する必要があり、実践する時間を確保するためには定期的に休暇が取れる
職場でなければなりません。
次はいつ休めるのかわからないということなら、休日の計画も立てれないから
です。

神経疲労には積極的休養が必要

休養方法には、消極的休養と積極的休養がありますが、神経疲労をケアするには
積極的休養を取る必要があります。

その理由は、ダラダラしたり、のんびりして心身を休めることも神経を休ませる
ことにつながりますが、人間は暇になると無意識に気になっていることを考えて
しまいます。
社会人であれば、休みの日でも仕事のことを考えてしまうということです。

職場にいなくても、仕事をしていなくても、仕事のことを考えている時は脳が
仕事モードになっていて、その時に働いている神経が疲労します。
そのため、休日に消極的休養ばかりを選択していると、体を休めているのに心が
休まっていないということになりかねません。

そこで取り入れてほしいのが積極的休養です。
積極的休養は、アクティブに活動をすること、楽しくて夢中になれることを選択
して下さい。

 

人間は重要なことを同時に2つ考えることは難しいので、遊びに夢中になって
いる時は仕事のことを考えることができません。
そのため、積極的休養を取っている時は、仕事で使っている脳を休めることが
できます。

さらに、仕事で神経疲労が蓄積していても、身体的には疲れは軽いという場合、
積極的休養で身体的な疲労を高めてあげると、人間の体は回復しなければなら
ないということで、心身ともにじっくり休むことができるのです。

企業のストレスに対する取り組み

うつやパニック障害、自律神経の乱れによる症状で悩んでカウンセリングに
来られている方は、職場の問題として神経疲労が高いという人もいますが、
ご本人が積極的休養をとる習慣を持っていないという場合もあります。

積極的休養をとる習慣のない人もおられるので、企業が企画をして社員に
積極的休養の必要性を啓発したり、そのためのイベントを行うということも
大切な社員の健康を守り、安定したパフォーマンスで働いてもらうには
取り入れてみるのもいいと思います。

個人でも組織でも、積極的休養と消極的休養の違いを知り、バランスの
いい休養を取ってもらいたいと思います。
また、会社が社員のために適度な休養をとれる余暇を作っていくという
意識を高めてほしいと思います。

 

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